2019年12月13日金曜日

椎田万蔵の事件簿 2019 ② 体のあれこれ 

こんにちは。

シータ万蔵ふたたび。

人体というのは面白いもので、いろんなことを教えてくれますね。今年も・・・というか毎年ですけども、面白いことが沢山ありました。まあ、些細なことなんですがね。


4月某日
パイセンが施術で使ったオイルが余ったからと、背中マッサージをやってくれたんだけど、翌朝、左の背中というか腰というか、如何とも言い難い部分に違和感。

「これは噂のギックリ腰の兆候だろうか」と思って気を付けていたら、痛む場所が毎日少しずつ左下方向に移動していく。痛みの種類も、関節や筋肉のそれとは違う。

更に観察を続けると、左のウェストを回って前にきた。最終的に恥骨の横?みたいなところまで降りてきた。で、いつの間にか痛みは消えた。

これは、もしや、尿管結石では?マッサージの刺激で腎臓から押し出された石が移動していく様子を追っていたのではないかな。

自分は趣味でこういうことを観察してしまったけど、このようなことは、日常的に誰にでも起こっているんではないかな?

要らんものをちゃんと出す。体。偉いやつ。


8月某日
昼過ぎにトイレに行ったら、おしっこが緑色で、しかも草のような匂い。「なんじゃ!」と思ったが、午前中にヘナとインディゴで白髪を染めたのだった。

ちょうどタイでのミニ講義のレジュメを作っているところだったが、頭皮の経費吸収率は、腕の内側のおよそ3.5倍。ホントに頭の皮はよく吸収するのね。

10月某日
新宿の旅館に泊まって夜クラス、明日は成田・・・というケツカッチン的な日だが、トゥラシーマタこと佳代ちゃんのお休みとタイミングが合ったので、逗子へ。トゥラシーが今年開業した鍼灸院を訪ねる。

初の顔面美容鍼。頭と顔とに鍼をいっぱい打ってもらってヘルレイザーみたいになる。(知ってる人いるんだろか、ああ80年代・・・)。

施術台に横になったら、メイク(してないけど)落としてもらって、エステみたいでかなり贅沢な気分だ。


施術の前(上)後(下)の写真を撮ってもらったが、確かにほうれい線が薄くなっている。顔面だけじゃなく、脈診なんかしながら全体の体調バランスを見て貰えるのが良い。


美容鍼という看板は最近よく見かける。

が、よくよく話を聞いてみると、顔と頭部への鍼は、睡眠の不調や自律神経の調整に効果が高いとのこと。まあ、脳神経がわんさわんさと繋がってきている場所だから、納得ではある。脳幹への良い刺激となるだろう。

私のような、交感神経過剰な働き方をしてしまう人に合っている。私だけじゃなくて、日本人の殆どがそんな感じだと思うから、いっそ美容鍼という呼び方を別なものに変えた方が広く一般に認知されるのでは、と思った。

副次的な効果として美容もあるでよ、ってことで。

逗子の女性専用鍼灸院 ASKはこちら。鍼もいいけど経験豊富なトゥラシーのオイルマッサージおすすめ。かなりお値打ち。アロマセラピーや吸い玉、竹の輪灸、ネパール灸、小児鍼といったマニアックなものも揃っているので、自分にあった施術が構築出来るのが良い。


12月某日
これを書いている今も、実は体がやばい。

先月の通訳中から自律神経の疲弊がドカンと来た。16時間オンデューティーだから過労死ラインとっくに超えてて当たり前なんだが(笑)。蕁麻疹と単純ヘルペスと紫外線アレルギー発疹がいっぺんに出た。

アーシュラム出て自由時間いっぱいになったから「運動してリフレッシュ!ルンルン!」と一日二回アーサナやったりしてたんだけど、三日目くらいから背中の中が痛くなった。朝夕の瞑想とチャンティングの時、要は背筋を伸ばして座っている1時間が痛いので大変困った。

じーっと内観してみると多分副腎疲労だな。あはは。

下手な鉄砲、数打ちゃ当たるで、とりあえず、お灸をしまくったけど、こういう時に本職のトゥラシーに訊ねると、いろいろと対処法を教えてくれて本当に助かる。


こういう体の不調をつぶさに観察するのは、まあ趣味のようなもので、自分の身で人体実験している感じ。東洋医学の知恵も、身をもって検証できてよろしい。

日頃、体のことはかなり疎かにしているけど、こういう機会に、そのメカニズムの素晴らしさ、人体の、宇宙の、神秘っていうの?を垣間見れて、ありがたいなあと思う。

体もまた叡智、叡智、叡智。

叡智そのもの。








2019年12月11日水曜日

椎田万蔵の事件簿 2019 ① ムーちゃんの求愛

みなさま、こんにちは。

気が付けは今年もあと数日で終わり。
毎年のことながら・・・早いもので・・・

フゥ~・・・(←ためいき)。



さて、私はアーシュラムでのお勤めを、今年から早めに切り上げることにして、現在はケーララ文化の中心、トリシュールという町のJJKグルクラム の建物にひっそりと滞在しています。

ここに来るのは、実は三回目。建設前の地鎮祭、建設後の開所式、そしてようやく初めての滞在なのですが、まったくもって平和な養生とサーダナの日々です。この広いおうちに、なんというか、一人でお留守番・・・みたいな状況なんですが、通常は、スワミタットヴァルーパーナンダジがいらっしゃる時であれば、どなたでも訪れることが出来ます。このお話はまた別の機会にね。


さて、時代はSNSが賑やかですが、とかく逆行しているシータマン。10年以上前に作ったっきりホーチミン(放置するの意)のインスタグラムのアカウント、久々に使おうかどうか悩み中です。

ま、とりあえず、今のところはやっぱりホーチミンということで、ここに忘備録としてまとめることにする。

あっという間だった2019年の椎田万蔵、衝撃の事件簿①。


8月某日 

三年ぶりに岡山県は笠岡のリカ&コーキ夫妻を訪ねる。初めましてのユミさんを紹介してもらって女子三人、カフェなど巡って素敵な休日を過ごさせていただいたのも束の間・・・・事件です。

寝込みを襲われた!

右のお耳にムーちゃんの熱烈なキッス!

ムーちゃん↓




夜中の1時くらいにチクッときて目覚め、すぐに立ち上がって電気をつけ、持参の対策キッドを取り出す間に、手がドンドン震えて覚束なくなってくる。

な、なんじゃこりゃぁーーーーーーーーーっ!
痛えぇーーーーーーーーーーーーーーーーっ!

夫妻に助けを求めに行こうにも、あまりの痛みに手がいうことを聞かず、隣室へのゲートを開けられないので、やむなく「助けてー!」と叫ぶ羽目に。

種類によって毒性の強さも様々なのだろうが、私のムーちゃんはなかなかのツワモノで、その痛みを例えるならば、焼け火箸を耳だかどこだか、そのあたりにガツンガツンと絶え間なく突き刺されている感じ。

いや、実はこのような事態に遭遇する予感はあったのだ。

なぜなら、インドはヴァルカラ時代、私の部屋のバスルームには毎日のようにムーちゃんが現れるもので、捕獲してはトイレに流したりしていたからね。

まあトイレに流しても、きっと死ななかっただろうけど。


だから東京から自分なりに考えた対策キッドも持参していたのに。
枇杷の葉エキス、ぜんっぜん

効かなねぇーーーーーーーーーーっ!

と思わず言葉も汚くなるほどである。

リカちゃんとコーキさんは、睡眠を犠牲にして看病してくれて、とくにムーちゃんと親交の厚いコーキさんのアドヴァイスが偉く役にたった。

ムカデの毒の成分はタンパク質なので、46度以上の熱を加えて毒の作用を抑制する・・・とか。

なりふり構わず風呂場に直行、右側頭部に熱めのお湯を浴びせる。

これが本当に効いた。冷やしているうちは叫ばずには居られない痛みだったのに、温めた直後から、とりあえず、叫ばなくても大丈夫になった。

そこにコーキさんがお庭のアロエヴェラを切ってきてくれて、耳に張り付け包帯で固定。アロエがどんどん熱を吸収して熱くなってくる。そのぶん頭はクールダウン。






噛まれたのが耳の中ということは分かっているのだが、右の頭部がガンガンに痛いし、どこが傷なのかも分からないくらいであった。

平和に眠っていたところを、焼け火箸で刺された恐怖で、眠ろうにも眠れない。いつまた火箸が襲ってくるか分からないので、朝まで明かりをつけてまんじりともせずに過ごした。

翌朝、地元の病院に見て貰って、弱いステロイド錠剤を一日分と、同じく弱いステロイド軟こうを貰う。1週間くらいで噛まれた箇所がわかる程度まで回復。


・・・・というのが、ムーちゃん事件です。


普通の時の耳



ムーちゃん時代


なんだかお金の貯まらなそうな耳ですね。
まあ、めったにお目にかかれない良い経験だったかな。

ただ、一つだけ困ったのは、身体の中で発せられた警戒宣言がなかなか解除されなかったこと。身体の筋肉が硬直したまま解けない。

東京に戻ってすぐに上手なマッサージに行ったけど、それでもダメで、特に頸椎回りの緊張がすごい。しかも夜になると目がカーッと開いて眠れない。交感神経アンテナバリバリといったところ。

軽いPTSDなんだろうけど、緊張のあるまま暮らすのは不快だし、かといって自分で即座になんとか出来るレベルでも無かったため、いろいろ考えたあげく、レイキのセラピストを訪ねてみた。

これが一発で効きましたね。びっくり!

レイキって効くんだ・・・・!

・・・と、自分もレイキのセラピストの資格を持ってるくせに言う(笑)。

精妙な領域の不調には、精妙なヒーリングが効果的ということですかね。

トラウマのこととか、神経のこととか、エネルギーのこととか、なんだか色々と勉強させて貰った、ムーちゃんとのアフェアでした。


後日、タイのバーンロムサイを訪れた際、代表の名取美和さんがちょうどムカデに噛まれていて、ムカデの話で二人は盛り上がりましたとさ。

タイではサソリよりも痛いと恐れられているそうですよ。

リカちゃん、コーキさん、ほんとにお世話になりました。

クーちゃん、カイちゃん、ムーちゃんによろしくね。















2019年11月3日日曜日

ガンダーラ



いやー、すみませんでした。すっかりご無沙汰していました。特にこのブログファンの皆様には例によって寂しい思いをさせてしまいました。

今年の私は著しいネット離れで・・・。

書くのも好きだし楽しみだし、なのに、なんだか日々の色々なこと、つまり自分の暮らしの一瞬一瞬のことを大事にしたい気持ちが出てきて、ネットもあれもこれも、となると一日が24時間では足らないのです。

インドです。無事にアーシュラムについています。ダラムシャーラーに寄り道したけど、道でバッタリ、ダライ・ラマにお会いできて良かったです。猊下はすごくお元気そうで輝いていました。ハッピーマンという言葉がぴったりの。

2010年の12月から始まって、一年の半分はスワミジをお助けすることに専念してきた約10年。ようやくアーシュラムの活動が軌道に乗ってきたことだし、というより、ここまで軌道に乗せることがようやく出来たし、あとはローカルの人達で地域に貢献しながらやっていって貰えたらなという思いがあり、今年からは日本人の方の通訳として、一か月だけの滞在にすることに決めました。いやはや長かった。当初は三年くらいでなんとかなると思ってたんだけどね。

でも、もうスワミジも一人きりでは無いし。

というわけで「いつでも行けばシータマが居る」という時代は終わりです。

これまでの約10年「私の人生をSivananda Vidya Peethamで生きる」というよりは、「Sivananda Yoga Vidya Peethamを私が生きる」という選択をしていたんです。そういうご縁だったと思ってる。我ながら小さくはないサクリファイスだったと思います。生活面、金銭面などもそうだけど、精神面でも。


これから、時間や気持ちの面で自分のペースを取り戻して行く中で、またちょくちょく、思うことを書いていければなあ、って思います。

だって、みんなに話したいこと、いっぱいあるんだよ。

とりあえず今日のところは・・・・・↓「学ぶこと」について。

読者の皆様には、ヨーガをやっている人が多いんだと思います。

そして、その中の少なくない皆さんが

「インドの聖地なりアーシュラムなりに行って、何らかのコースを取るったり、瞑想に耽ることを学びと呼ぶ」

と思っているのではないでしょうか?

でも「ここでは無いどこか症候群」みたいな場合が多いんではないか、と。

もちろん抗えない因と縁の中にそのような機会があったりすることもあるので、みんながみんな、全部が全部というわけではないのですが、

♪そ~こ~に行~けば~、ど~ん~な~ゆ~めも~、か~な~うと~云~うよ~

そう、懐かしの歌のように

♪ガンダ~ラ、ガンダ~ラ、They say it was in INDIA!

と思っている人が多い気がする。
ゴダイゴの影響なのだろうか。


〇×TTC修了
▽◆上級コース修了
□※ヨガ瞑想コース参加
%▲哲学コース修了
・・・・あと10項目続く

という名刺を見て、あれ迷子なのかな?と思っちゃうけど、

仮にゴールを見失った迷子だとしても、少なくとも「あれ、この道違うな」って自覚出来るくらいまでは飽きずに掘らないと。


それはそこに行くから叶うんじゃないのよ。

「わたし」においてだけ叶うのよ。

「わたし」を置き去りにして、どんなところに行ったって、貴重なお金と時間がかかるだけ。どこそこ行ってなんちゃらの修行してきました、という肩書が増えるだけ。

それが叶うのは、肩書でも場所でも行為でも無い。


私は大阪ではよく西成に、東京では山谷というところに宿泊しているけれど、泊まっているうちに、最近とみに、聖者の瞑想した洞窟とか、呼ばれた人だけがいける聖地とかと、そんな変わんないんじゃねーの?とじっさい思えてきた。


どうなんだろ、変わるのかな。

変わるといえば変わる部分もあるのだろうし、
変わらないといえばやはり変わらないのだろう。

何が言いたいかと言うとですね、ガンダーラはどこにも無い。

もちろん、気分転換リフレッシュして心機一転というのも必要だし、背中をドンと押してくれる強烈キックも有効。ただ「自分の価値を高めると思えるファクター」の単なる追っかけになってしまっていないかだけ、深呼吸して、よく見極めてね、ということです。

だって人生は短いうえに、お金を作るのにも時間を要するわけです。

お金稼いで、浅く掘って、また稼いで別のを浅く掘って、
浅い井戸をいくつも掘ったって、水脈には届かない。

ガンダーラは「わたし」に在る。
置かれた場所で咲けますか?
























2019年6月20日木曜日

愛の欠落

こんにちは。

今お借りしているお家には、山岸涼子作品(漫画だよ)がズラリとあって、暇さえあれば、片っ端から読み漁っている日々です。




いや〜、深い。10代の頃もインパクトあったけど、やはりこの歳になったから理解できることが増えて、山岸涼子、すごく好きになった。今更ながら素晴らしい作家で、大家さんに本当に感謝です。

作品もさることながら、私が思う芸術家の姿、真理を勇敢に貫いていく姿勢に、そのアーティストとしての不純の無さに感じ入っています。

とある文庫版の解説に

”無神論者である日本人は、物事を善悪ではなく、損得で判断する”

という一文があり、「山岸作品のメッセージはその正反対を行き」「それは作者が無神論者では無い」ことを意味する内容なわけです。不思議な話や怖い話、目に見えない世界を匂わせる話が多いのも納得。

神、すなわち愛と平和を作品を通して訴えている、そういう感じが伝わるんですよね。
 
チェルノブイリの事故を受けて、日本の原発の是非について問う「パエトーン」は、ギャグ漫画調の画風で親しみやすく、右とか左とかに偏るのでもなく、まっすぐに、ピュアに描かれているエッセイ漫画で、1988年に少女漫画誌に掲載されたもの。

これ、今だったら「大人の事情」・・・「忖度」って奴で絶対掲載できませんよ。

また、別の話には

”人間は知性を得たが、知性が暴走すれば、謙虚さを失いがちになる”

といった内容が描かれていて、この連日、包括的な山岸作品からしみじみと考えさせられましたね。



先日、某国の労働者送り出しを管理する機関に、通訳として訪れる機会がありました。

そこのオフィサー(女性)の我々に対する姿勢は非常に厳しく、最初ちょっとピリピリしてたんですね。自国民の尊厳を守るのが彼女の仕事なわけです。ピリピリもするわ。

しかし、だんだんと、私のハートはオフィサーの方に寄って行きます。

ある労働者の受け入れ先(もちろん日本の会社ですよ)「社長に熱湯をかけられて」さらに「ぶん殴られた」という話を聞いて、ついに私の怒りはマックス。オフィサーの怒りもマックス。

怒りのタッグを組んだ「オフィサー&相手方の通訳」・・・というシュールな空気が出来上がってしまい、話し合い自体はなんだか大団円、みたいに終わったんだけど・・・・

私はとても悲しかった。

立場の強いものが、弱者に熱湯をかけるというのは、確かに物理的にひどい虐待だ。

でも、お湯だけじゃなく「お前なんて嫌いだ」「お湯を掛けられても良い人間なんだ」という愛の欠落・・・、憎しみと人格否定のメッセージを投げつけられたら、それはどんな身体的暴力よりも、禍々しい。

人間は、いつから、物質のみを真実と思うようになったんだろうね。

火傷や打撲は、人格を殺さない。

でも人間は単なる肉体だけですか?


かつて日本は、大きな爆弾を落とされた。
降ってきたのは、爆弾だけじゃない。
それは「死ね」という憎しみの、人格否定のメッセージだった。


今、人は「神」すなわち「みんなで一つの生命を生きている」という認識を離れ、知性を奢り、富を奢り、金を拝んで生きている。搾取する側と、される側の二極性の、どちらか一方的な立場でしか、世界が見えない。

逆に、上級国民という揶揄の言葉を、最近ネット上でよく見かけますが、それも私は嫌いですね。人に上下があったなんて、知らなかったよ。

金と地位がある人のことを、それらを持たぬ人がそう呼ぶのでしょうか?なんでそんなに卑屈に走るのか。それでは同じ穴のムジナじゃん。

「上級国民よ、不幸になれ!」

それも、あの夏空から降ってきた、あの爆弾たちと同じ。


大事なことは、金とか地位とかには無いと思うんだよ、うん。
金を持っていても、持っていなくても、人は奢る。

神を忘れるとはそういうことだ。

持っていても、持っていなくても、人はみな胸を痛める。

忘れないで、生きていけたら、いいね。

わたしも、あなたも。















2019年6月6日木曜日

音の癒し


だだーん!

前にも、もしかして似たような記事を書きましたっけか?

いや、夢かな?

ちょっと、わからないや・・・。書いてない気もするし。

念の為、夢の中で書いたかもしれない記事を再現するために、もう一枚画像を貼っておきます。







インドにいて知らぬ間にリリースされていた!
岡野さんと三輪福さんのユニットによるAvalokesvara の新作が!
その名も「龍宮」。
待ってました!


物理の世界には、共振という原理がありますね。振動の伝播・・・レゾナンスというやつです。

英国のマナーズ博士は、ハンス・イエニー博士のとなえたレゾナンスの原理を臨床に活かすべく、何十年もの研究を重ねて現在のサイマティクスセラピーを確立されたそうです。

簡単に説明するとですね、万物はそれぞれ固有の振動を有します。不調をきたしている部位の本来あるべき周波数を機械で作りだして鳴らすことによって、不調のある箇所の振動の乱れが、うっかりつられて整ってしまうという、こと。

Avalokesvara 観音と龍宮は、このサイマティックサウンドが入っている音盤なんです。この機材、高価なものですよ〜。

この理屈には私も体感的に賛成ですね。交響楽のコンサートに行くと、低→高ダイナミックレンジめっちゃ広いですから、トータルでなんか調子いい。




岡野さん(写真右・・・このコンサート楽しかったなあ〜)は、ほんと恐れ多くも私の拙いCDを作ってくださった方で、もう私にとっては神です。母なる大地です。なんか母なる大地を感じる。なんでだろう・・・。





で、後日はるかちゃんより「シータさん・・・あれ、ヤバイですね・・・!」

そーなのっ!ヤバイのよ!わかってくれる!?

なんといっても私のお気に入り中のお気に入りですからねっ!
私、普段、クラスでは一切音楽をかけません。
なんだけど、やっぱこのヤバさは皆に体験していただかないことには・・・

と思い私もやってみることにした。

岡野さん&三輪福さんとの勝手にコラボ。

心身のヒーリングに重点を置いたセッションです。音と体のレゾナンスを体感します。


スケジュールはこれからじゃんじゃんアップして行くけど、とりあえず、7/31田町のクラスのお休みの日をこれに充てることは確定してる。場所は新宿です。


最新のスケジュールはこのブログのスケジュール欄か、ホームページでご確認お願いします。

使わせていただくのは、プライベートヨガルーム・トリシュール(渋谷区千駄ヶ谷5-31-12 コモドビル2F)

直接来ていただいても構いませんが、マットは頑張っても8枚までしか敷けませんので、ご予約(sivanandakendram@gmail.comまで)優先となります。クラス開始10分前までに入場を完了して下さい。クラスがスタートしてからはご入場いただけませんのでご了承お願いいたします。

とりあえず分かっている分↓
7/31(水)19:00-20:30(開場18:30)
参加費:2000円
です。

ヤバイんで、ぜひ体験して見て下さい。
それか、アマゾンでCD買って下さい。
Avalokitesvara 観音龍宮ですよ。(龍宮には健康な肝臓のヴァイブレーションが入ってますよ!)

ではまた!





2019年6月4日火曜日

7月15日(月)は京都!誓願寺で会いましょう!


す、すみません。

ちょっと、告知が出遅れてしまいました。

しかしですね、既にご予約もボチボチ入っていて、毎年同じタイミングで同じことやってるおかげですかね、皆さん、本当にありがとうございます。

毎年同じこと言ってる気がするけど、いやあ〜何度やめようと思ったことか・・・。
そんなこと言いながら8年目に突入ですよ。こうなったら目指せ10年。

印刷版のチラシがティケティケ、Shoka、などなどでお手に取っていただけると思うのですが、

①「令和」が「令話」になっている。
②「終日通し参加の場合は500円割引」と書くのを忘れた。

ということで、重ね重ねすみません。

犯人は私です。




さて、今年は、なんだか少しフレッシュな気分の私。

他の地域でお話したけど、京都ではまだ・・・という興味深いトピックが実は沢山ありまして、そのうち一つを今回取り上げようかと思ったんだけど、シータマ新しいことにチャレンジしたくなりました。

今年、インドで、スワミGの若かりし日の先生だったという、ロバート先生に初めてお会いしました。先生がいろいろ教えて下さったんですね。アメリカで人気があるらしい漫画「USAGI YOJINBO」(兎用心棒)とか・・・は置いといて、先生の萌えトピックが脳と神経だったので、特にその辺りについて楽しいお話を沢山して下さいました。

(兎用心棒も含め)自習のための本なども薦めて下さったので、実はここ何年も肉体のことは今更って感じで、あんまり深掘りしてこなかったんだけど、先生先輩にバトンを託されると、先生稼業の血が黙っては居れず・・・。

これがまた実際おもしろかったりもするんですよ。

つたない私の言葉を通してにはなりますけれど、脳、神経という視点から、ヨーガの行法の効能を明らかにしてみようと思います。

呼吸や瞑想なんかも含め、いつも何気なく行なっている様々な行法が、生理学的にどのような効果をもたらすのか分かったら、ちょっと良いもんね。

お友達や家族にお話するネタも出来るし、何より、自分のやってることに感謝出来るし、あるいは暮らしの中の様々な行いを正すための指針にもなるかもしれない。

ってことで、脳です。

この夏も、京都で会いましょう!


Sivananda Yoga Workshop「脳とヨーガ」
日程:2019年7月15日(月)
①第一部 11:00-13:00 アーサナ&プラーナーヤーマ実践
②第二部 14:30-16:00 講義「脳とヨーガ」
参加費:①のみ3500円、②のみ3000円、①②通し6000円
会場:誓願寺 京都市中京区新京極桜之町453(裏口 寺務所の2階)
お申込み:sivanandakendram@gmail.com 迄メールにてお申込下さい。
(①のみご予約順に30名様限定とさせていただきます)

※メールの返信がない場合はセキュリティー設定をご確認いただくか、Facebook(Yumiko Sita Terasaki)へご連絡下さい。
※誓願寺への直接のお問合せはご遠慮ください。
※①にご参加の方はヨガマットと動きやすい服をお持ち下さい。
※お履物を入れるビニール袋をお持ち下さい。


2019年5月31日金曜日

低気圧の金曜日

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ああ、二日間、ぐったりと過ごしてしまった。
なんとなく後ろめたい感じ。
私どうしようもなく日本人。

アーシュラムをお手伝いをしている時も、この日本人気質から、かなりちゃんと働いちゃうんですよ。で、過労という負荷を体に掛ける。なんなんでしょうね、このジャパニーズ的なサクリファイス精神は。で周りもそれを無意識ながら知っていて、うまいこと利用してるくれてるなあって思います。良くないですね。もっと開き直って体を労わらないとね。でも難しいのよ。生まれてこのかた、社会からそういう風に洗脳されてるからさ(笑)。ま、それも私ってことで。

それはさておき、最近初めて気がついたんだけど、ちょっと喘息っぽい感じで咳が出ると、翌日きまって雨が降る。両親はこの咳を聞くと「病院に行って薬を貰え!」と言うのですが・・・、これは風邪というよりは天気予報みたいなものなのではないか。

そういえば昔から、急に気圧が下がると、地の底に吸い込まれるような重力を感じて、立ち上がれなくなった。そのまま重い眠りの世界に引きずり込まれて、また後ろめたさ・・・なんだけど、こういうのを気象病といって全国に推定1000万人くらいいるらしい。そんな記事を読んでいたら、雨の前に咳が出るっていう症状がありました。へえ〜。

なんでも耳の中が敏感な人が気象病になり易いらしい。気圧や湿度などの変化を内耳がキャッチすると、自律神経が「ほいきたっ!」と有事に備えて活発になっちゃうそうです。ホメオスタシスって奴ですよ。

そう言われてみると辻褄があうというか、思い当たることが沢山あるのね。

25年位前だけど、玄関先のゴキブリホイホイにゴキブリが入った足音で、夜中目が覚めましたからね。もちろんワンルームのアパートですけど。空気の動きや圧力をよくキャッチする耳。

飛行機に乗る時、ドアが閉ると離陸を待たずして必ず自分がシャットダウンしちゃうのも、そのせいだと思う。上空で機体が安定するまでは、強制終了ですよ。地の底系の眠りに入っちゃう。

不便なもんだなあ・・・と思うんだけど、こういう体だから仕方ないですね。あとは後ろめたさと折り合いをつけるだけ。

人間の体は不思議、そしてなんだか凄い。

昨日と今日のぐったりは、気圧だけではなくて、多分、尿路結石が降りてきてる気がする。先週「あれ、背中に違和感?こりゃ噂のギックリ腰の前兆か?」と思ってたんだけど、そういう訳でもなく、痛みのある場所が微妙に移動している。で昼間何度もシャットダウンを繰り返してました。痛みといっても微かなやつですので、ご心配なく〜。

このような不純物は人間みな日常的に排出してる筈で、たまたま今回はそれに気づいたというか・・・。それと気象のコンビネーションだと思います。

こうやって自分の体を知ることは実に興味深い。

私たちは「自分とはこの体だ」なーんて勘違いしている割に「この体」のこと案外なにも知らないものだ。これは、結構すごいメカニズムを持ってるもの凄い精妙なシステム。

あらためて感心な低気圧の金曜日でした。

写真は全然関係ないんですけどね、カラッと晴れた東京から程近いの海。この浜、また行きたいな。なんだかんだいって、やっぱり快晴っていいわ。夏の四万十が楽しみだー!








2019年5月26日日曜日

カウンター(?)ペイフォワード






みなさん、こんにちは。

久々にブログです。書きたい山と、ソーシャルメディアから遠ざかりたい山の繰り返しを、何クールも過ごしてしまって、後手後手に。

書きたいことがある時って、頭の中で確かに作文しているんですよ。それで自己完結しちゃうんだろうね。

そして得意の隠遁願望・・・・の繰り返し。

・・・なので書きたいことがある時は、パソコンでワード使って書いておくことにしました。

面白いことはこの一年くらいの間にも沢山あったんですよ。

例えば、昨年、インドに行く直前に、大阪に仕事に行く道中で、電車内で置き引きにあった話、とか。

一週間前に新調したKindle、前日に新調したWindowsノートパソコン、外付けハードディスク、そしてそのバックアップディスク(オリジナルとバックアップを同じ場所に置いといては意味なし!)、手帳、数珠、などなど。

東京都、千葉県、茨城県の警察に紛失届を出し、JR東日本にも届出を出し、しかし何もかも戻っては来なかった。

幸いにして、財布、携帯、パスポートなどは身につけていたので大丈夫だったのですが、大反省・・・というか、ものすご〜く落ち込みました。一週間くらい胸が痛かった。平和ボケしてましたわ。

本当に胸がキューっと痛いの。なんか失恋でもしたんじゃないかって感じで(笑)。

パソコンもkindleも新品だったからこそ、いや結構なお金を無駄にしましたけどね、実は諦めがつきやすかったんですよ。

一番悲しかったのは、過去10年以上分の思い出や、様々な資料の詰まったハードディスクね。

友達との、生徒さんとの、家族との、飼い犬との、いろんな思い出が走馬灯のように頭の中を巡ってね、大好きだったギーターの講義の音源とか、若くてピチピチ可愛かった自分の姿とかも(笑)。

「ああ、こんなに愛着があったんだな」って。

もう届かないものになってしまったんだなって。

そんなの最初から分かってるんですよ、過去は過去だし、過ぎて行くだけだし、戻らないしって(笑)。

この事件は、私の中では、実は結構、手痛いお勉強になりました。頭でわかっていても、人間には愛着ってのがある。それは私だけじゃなくて、他のみんなもそうなんだってこと。

肉体なんて所詮は土に還ると分かっていても、大切な人を亡くしたら、やっぱり胸が痛むのだろう。

健康を損なったら、自分の行いの結果と分かってはいても、悲しいだろう。

こういう情緒の中を人間は生きて行くのだって。

大阪から毎日、JR東日本に電話で問い合わせるんですが、ときどき冷たい対応の職員の方もいらっしゃるんですよ。

「こんな風にすげなくされたら、悲しいんだな」

そしてこちらの気持ちに寄り添ってくれる方もいた。意外にも若い職員さん達がそうでした。

「こんな風にされたら、たとえ喪失を埋められなくても、癒されるんだな」


こういうことが分かったのが、本当に大きかった気がする。




一週間後に東京に帰り、その足で、肩を落としたままコンビニに寄ったら、レジでクジを引かされて、ボトル飲料が当たったの。中国人の店員さんが「わー、すごいね、当たったよー!おめでとう!」と言う。その明るさに救われたような気がして「やった!私、実は今日、誕生日なの」と返すと、「えー本当?みんな、誕生日だって!」と店じゅうの外国人店員さんから、おめでとうコールのシャワー。みんな温かいし(涙)、わたし幸せ。

なんかそれで、全部チャラになった気がして、胸の痛みが取れました。


おまけ

誕生日の前日のナイショの話。

昔すっごく好きだった人がいたんですよ。彼が非常に徳の高い好人物だったため、自分に自信が無さ過ぎた私は当時、恐れをなしてウジウジと逃げたんですが、その日、偶然が重なってその人に関西で再会しました。友人として対等に対話が出来たことで、なんかその黒歴史を乗り越えることが出来たのが良かった。今は、自分と自分が遠くないってことが、わかったから。15年振りでした。

その時「いやさあ、全部盗まれちゃってさあ!あ、ちょっと失礼・・・」なんて言いながら、とある赤ちゃんの心臓手術の為の募金に協力したんです。そしたら「君は本当いい人だ」って褒められた。やったー!私が本当にいい人かどうかはさて置いて、やっぱり若き日の憧れの人に褒められたら、そりゃあ、ちょっとは嬉しい。

盗人にいろんなもの盗られて、悲しみとかムカムカでいっぱいだったんだけど、

「くそーっ!このムカつきパワーを逆噴射で善い行いに転換だーっ!」

と全体重をかけてレバーを引きました。この方式を「カウンターペイフォワード」と名付けたんだけど(笑)、どうでしょ。

仇を恩で返すような輩になるんですよ。

嫌な目にあったら、敢えて善いこと放つ。なかなかパワフルなメソッドだと思うんだけど?自分が救われる部分も大きいよ。

試してみてね。