みなさん、こんにちは。
久々にブログです。書きたい山と、ソーシャルメディアから遠ざかりたい山の繰り返しを、何クールも過ごしてしまって、後手後手に。
書きたいことがある時って、頭の中で確かに作文しているんですよ。それで自己完結しちゃうんだろうね。
そして得意の隠遁願望・・・・の繰り返し。
・・・なので書きたいことがある時は、パソコンでワード使って書いておくことにしました。
面白いことはこの一年くらいの間にも沢山あったんですよ。
例えば、昨年、インドに行く直前に、大阪に仕事に行く道中で、電車内で置き引きにあった話、とか。
一週間前に新調したKindle、前日に新調したWindowsノートパソコン、外付けハードディスク、そしてそのバックアップディスク(オリジナルとバックアップを同じ場所に置いといては意味なし!)、手帳、数珠、などなど。
東京都、千葉県、茨城県の警察に紛失届を出し、JR東日本にも届出を出し、しかし何もかも戻っては来なかった。
幸いにして、財布、携帯、パスポートなどは身につけていたので大丈夫だったのですが、大反省・・・というか、ものすご〜く落ち込みました。一週間くらい胸が痛かった。平和ボケしてましたわ。
本当に胸がキューっと痛いの。なんか失恋でもしたんじゃないかって感じで(笑)。
パソコンもkindleも新品だったからこそ、いや結構なお金を無駄にしましたけどね、実は諦めがつきやすかったんですよ。
一番悲しかったのは、過去10年以上分の思い出や、様々な資料の詰まったハードディスクね。
友達との、生徒さんとの、家族との、飼い犬との、いろんな思い出が走馬灯のように頭の中を巡ってね、大好きだったギーターの講義の音源とか、若くてピチピチ可愛かった自分の姿とかも(笑)。
「ああ、こんなに愛着があったんだな」って。
もう届かないものになってしまったんだなって。
そんなの最初から分かってるんですよ、過去は過去だし、過ぎて行くだけだし、戻らないしって(笑)。
この事件は、私の中では、実は結構、手痛いお勉強になりました。頭でわかっていても、人間には愛着ってのがある。それは私だけじゃなくて、他のみんなもそうなんだってこと。
肉体なんて所詮は土に還ると分かっていても、大切な人を亡くしたら、やっぱり胸が痛むのだろう。
健康を損なったら、自分の行いの結果と分かってはいても、悲しいだろう。
こういう情緒の中を人間は生きて行くのだって。
大阪から毎日、JR東日本に電話で問い合わせるんですが、ときどき冷たい対応の職員の方もいらっしゃるんですよ。
「こんな風にすげなくされたら、悲しいんだな」
そしてこちらの気持ちに寄り添ってくれる方もいた。意外にも若い職員さん達がそうでした。
「こんな風にされたら、たとえ喪失を埋められなくても、癒されるんだな」
こういうことが分かったのが、本当に大きかった気がする。
こういうことが分かったのが、本当に大きかった気がする。
一週間後に東京に帰り、その足で、肩を落としたままコンビニに寄ったら、レジでクジを引かされて、ボトル飲料が当たったの。中国人の店員さんが「わー、すごいね、当たったよー!おめでとう!」と言う。その明るさに救われたような気がして「やった!私、実は今日、誕生日なの」と返すと、「えー本当?みんな、誕生日だって!」と店じゅうの外国人店員さんから、おめでとうコールのシャワー。みんな温かいし(涙)、わたし幸せ。
なんかそれで、全部チャラになった気がして、胸の痛みが取れました。
おまけ
誕生日の前日のナイショの話。
昔すっごく好きだった人がいたんですよ。彼が非常に徳の高い好人物だったため、自分に自信が無さ過ぎた私は当時、恐れをなしてウジウジと逃げたんですが、その日、偶然が重なってその人に関西で再会しました。友人として対等に対話が出来たことで、なんかその黒歴史を乗り越えることが出来たのが良かった。今は、自分と自分が遠くないってことが、わかったから。15年振りでした。
その時「いやさあ、全部盗まれちゃってさあ!あ、ちょっと失礼・・・」なんて言いながら、とある赤ちゃんの心臓手術の為の募金に協力したんです。そしたら「君は本当いい人だ」って褒められた。やったー!私が本当にいい人かどうかはさて置いて、やっぱり若き日の憧れの人に褒められたら、そりゃあ、ちょっとは嬉しい。
盗人にいろんなもの盗られて、悲しみとかムカムカでいっぱいだったんだけど、
「くそーっ!このムカつきパワーを逆噴射で善い行いに転換だーっ!」
と全体重をかけてレバーを引きました。この方式を「カウンターペイフォワード」と名付けたんだけど(笑)、どうでしょ。
仇を恩で返すような輩になるんですよ。
仇を恩で返すような輩になるんですよ。
嫌な目にあったら、敢えて善いこと放つ。なかなかパワフルなメソッドだと思うんだけど?自分が救われる部分も大きいよ。
試してみてね。