2011年7月27日水曜日

雨ニモ負ケズ


有名な賢治の遺作メモを、なんとなく散文調に直してみました。

・・・というのも、前に岩手県に足を踏み入れたのは、花巻市の宮沢賢治記念館を訪れた時だった・・・と思い出したから。18歳でした。



『雨にも負けず、風にも負けず、雪にも夏の暑さにも負けぬ、丈夫な体を持ち、慾は無く、決して瞋らず、いつも静かに笑っている。

 一日に玄米四合と、味噌と少しの野菜を食べ、あらゆる事を、自分を勘定に入れずに、よく見聞きし解かり、そして忘れず、野原の松の林の蔭の、小さな萱葺の小屋に居て、東に病気の子供あれば、行って看病してやり、西に疲れた母あれば、行ってその稲の束を負い、南に死にそうな人あれば、行って怖がらなくてもいいと言い、北に喧嘩や訴訟があれば、つまらないからやめろと言い、日照りの時は涙を流し、寒さの時はおろおろ歩き、皆に木偶の坊と呼ばれ、褒められもせず、苦にもされず・・・

そういう者に私はなりたい。』


ソウイウモノニ、ワタシモナリタイ。


「Ame nimo makezu~not losing to the rain」

not losing to the rain
not losing to the wind
not losing to the snow nor to summer's heat
with a strong body
unfettered by desire
never losing temper
cultivating a quiet joy
every day four bowls of brown rice
miso and some vegetables to eat
in everything
count yourself last and put others before you
watching and listening, and understanding
and never forgetting
in the shade of the woods of the pines of the fields
being in a little thatched hut
if there is a sick child to the east
going and nursing over them
if there is a tired mother to the west
going and shouldering her sheaf of rice
if there is someone near death to the south
going and saying there's no need to be afraid
if there is a quarrel or a lawsuit to the north
telling them to leave off with such waste
when there's drought, shedding tears of sympathy
when the summer's cold, wandering upset
called a nobody by everyone
without being praised
without being blamed
such a person
I want to become

~From Kenji Miyazawa(=Japanese poet)'s death note~

岩手復興支援行 7

 


 7月24日(日)午後11時。運転手さん、飛ばしてくださったのでしょう。まさかの予定通り東京着。

 本当に行って良かった。人生の中で、最も重要な出来事の一つだったのではないか、と思いました。ここに参加させて貰えたご縁を本当にありがたく思います。

 被災地方という「一部」に赴いて、私は「全体」を見せていただいた気がした。そして自分の役目をしっかり踏んでいこうと、決意を新たにしました。人間だから、時に弱気になるけど、心を鬼にして、ずるく無い生き方をしよう、と思いました。

 気づいた点。ボランティアというと解体等の特別な技能を持っていないと駄目なのかな、と思ってたけど、それこそ「人間だったら出来る普通のこと」が山程あるって事。今日のドブ浚い等いい例ですよね。普段は自分でやる暮らし周りの掃除が、そこらじゅうで100年分溜まってしまった!というような状態。人が足りないんです。文字通り、沢山の人が、消えてしまったから・・・・


 多くの人が命を落とした瓦礫の町で、何かしらネガティブなものを捉える人もいる事でしょう。でも私に見えた全てのものは「良いもの」でした。被災された方々の中にある良い思い、そして支援に入っている方の良い思い、そこには良い思いしかなかった。普通、社会は、ポジとネガが入り混じった思いの世界なんですね。どんな町に暮らしてもそう。なのに、ここはそういう意味で特殊でした。良い思いの世界で浄められた思いでした。


 それから、この10年ではじめて男の人をカッコいいと思ったかな。本当にカッコ良かった。文句も言わず黙々と、しかし機嫌よく働く。口ばかりではなく、実行力のある男達を見たのは本当に久しぶりな気がする。惚れますよ。お世話になってる韓国人のマッサージおばちゃんも「最近、いい男いないよ!」が口癖だけど、やっと見れた。おばちゃんにも見せてあげたかったな。正直、アシュラムやセンターでも口だけ男が山程だもの。


 最後の写真に載っている男性は、作業中「あのやたら親切で爽やかな男の人は何者だ?」と話題になっており、「気が利くからメイクさんに違いない!」と勝手に結論付けられてた方なのですが、本当は都内の大学で福祉に関する教鞭をとられてるのだそうです。最後に少しお話しする機会があったので「福祉とは一体何ですか?」と変な質問をしてしまったのですが、「コミュニケーションですよ」と朗らかに答えて下さいました。一日の最後に、その言葉を聞いて、全てが腑に落ちた気がした。そして、初めてのカプセルホテルで、私は泥のように、長い眠りに落ちました。


 コミュニケーション。

 私の仕事は、多分、そうなんですよ。いや、次元は色々あれど、全ては、そういうことになると思います。


 今回ご縁させていただいた全ての方へ。この経験を無駄にしないように生きます。私が変わることで、日本で、またインドで、生徒たちに伝えていけるように。ありがとうございました。


 今が明るければ全てが輝く。がんばろう!
 
 ちょっとヘドロが好きになった岩手行きでした。

 

岩手復興支援行 6

 さて、ここからが本題といって過言ではありません。翌24日の8:30、我らがロケバス2台は大船渡役場に設置されたボランティアセンター、通称ボラセンに到着。

 隊長がこちらの人数を申し出て、然るべき場所へ送ってもらえる様に申請。



 その間に私たちはボランティア保険なるものに入ります。保険料はどこが負担してくれているのだろう。私達からは徴収されませんでした。


 女性用は少ないけれど長靴や耐油性の手袋などを貸して貰えます。私はMさんに聞いていたので長靴は持っていたのだけど、折角なのでゴム手袋借りてみました。


 何ゆえにこのタイミング?とも思うのですが、南部せんべいを下さった。作業中にお腹がすいた時の為か?ちなみに食事は、あらかじめコンビニで各自用意しています。私はおにぎり一個。炎天下の中で食べ過ぎるのは芳しくないと思った為。だから朝カレー2杯も食べてきたのよ!


 ちょっと渋っていた子も覚悟を決めて、女子瓦礫隊の出陣だー!私はカラスマスクに長靴、麦藁帽と、インドでバイクに乗るとき用のスカーフ。パンクと農家のテイストを併せ持った新手のキャディースタイルで。ふぁ~っ!



 早速ロケバス諸とも現場へ向かうと、All HandsというアメリカのNPOが場を仕切ってくれています。リーダーの何とかさんの作業説明を、マイクさんの通訳で受ける私たち。午前9時。



 そう、本日の我々の仕事は、県道の側溝のヘドロ掻き。津波によって運ばれた砂がヘドロとなって、下水のとおりを完全に妨げてる。女子の中には、瓦礫ではなく別の作業を希望して、そちらに出向いた方もいたので、瓦礫はちょっとという方でも仕事は沢山あります。



 近頃、日本でドブって見なくなりました。昔はよく落っこちたものだ。見ないから無いのかと思ってたらちゃんと有るんですよ。そして、数メートルごとに格子状の蓋がある。つまり開くのはここだけなの。コンクリの下は長い棒を使って引っ掻き出す・・・がそう簡単に話は進まないのでした。



 キャディ型テロリストスタイルの私も掘ってます。隊長が「先生よく働きますねー」と言ってくれましたが、実は昔、展示場などを作ったりぶっ壊したりする、肉体労働をしてたんですね~、あたしゃ。働きっぷりを買われて指名が入ることもありました。ち、血が騒ぐのじゃ!



 休憩中のひととき。All Handsの人もびっくりする位、物凄い働き手たちです。スタイリストの女の子もすごく頑張ってた。製作業界ってのは体動かしてナンボの世界だってわかった。



 午後2時。作業を終えて、我らヨガチームも爽やか。終電に間に合うように東京に戻らなくてはなりません。



 ボラセンに戻ってきました。借りたもの含め、自分の長靴もクレゾールで消毒。うがいと手洗いも義務付けられています。私自身、目の裏に普段より多くの菌を感じたし、大事なことだと思います。あとは汗と泥のこの体を洗いに行きますか。メンバーの方が地元の出身だそうで、入浴施設を案内してくれました。お風呂へGO!

もういっちょつづく・・・

岩手復興支援行 5

 かくして、無事、初日の炊き出し企画は終了しました。車いっぱいに積んできた食料は、車いっぱいの生ごみに姿を変えて再び積み込まれます。今夜は大船渡のキャンプ場に宿泊です。キャンプ場のシャワーは終了している時間とのことで、大石地区の復興の湯(無料)に寄っていきました。灯油で沸かした小さなお風呂。死んだ婆ちゃんちの風呂と一緒だ。どうりで懐かしい匂いがすると思いました。雅子さんと、アジアだねー、と郷愁に浸ってしまった。



 風呂の前には、トタンで出来た蝿取り紙がぶら下がったバラックがあり、なんとカフェコーナーなの。おじちゃんのドリップしてくれた風呂上りの旨い珈琲、煙草メンズと供に御相伴にあずかりました。おじちゃんは、歌舞伎町で仕事してて、今日は夜行バスで帰ってブログ書かなきゃって言ってた。「大石、七夕、山車で検索すると出てくる」とのことなので検索してみたんだけど、こちらじゃないかなあ・・・。おじちゃんの活動に、どうぞご支援お願いします。大石の七夕、若い人が沢山亡くなって、山車の引き手が足りないんだそうです。作業もいいけど、観光にいって、地元を盛上げるという支援もありだよね。



 泊まった絶景のキャンプ場。女子はバンガローでした。前の晩遅くに隊長が黙々と仕込んでくれたらしいカレーを山盛り二杯も食べて元気。本当に美味しかった。隊長、ありがとう。そのカロリーのお陰で、この後の作業バリバリ頑張れました。私、すぐ燃料切れるからさ・・・。体が資本!



 これから瓦礫班、その他の作業班、取材班と分かれるので、その前に全員で記念写真。子供たちに喜ばれたパフォーマーのピーロさんは、残念ながら、ステージの為に一足先に帰京されました。


更につづく

岩手復興支援行 4

 本会場から離れているし、誰も来ないんじゃないかね~と思われていたリラクゼーション会場に、老若女女、詰め掛ける大盛況。フェイスマッサージを受けて、ネイルを手入れして貰って・・・私も女だから、これだけのことで、どれ程癒されるか痛いほどわかります。

 私もハンドマッサージでお手伝いさせて貰いましたが、驚いたのは、腕のリンパが詰まっている人が物凄く多かったこと。静脈瘤といっても過言では無いくらい。これまで、いろんな人の手を触ってきたけれど、このような経験はあまり無かった。肩、首ですよね、これは・・・いかほどのストレス・・・。まだ行方のわからない旦那様を待ち続ける女性もいらっしゃいました。


 多くの女性が、マッサージを受けて、企業さんに提供してもらった化粧品を貰って、そそくさ帰ってしまう中、果たしてヨガなど出来るのか・・・と思っていたのですが、で、出来ました・・・・。そして、それが自分自身を震わすくらい貴重な経験となりました。鬼と呼ばれるかもしれないけれど、高齢者だから、という理由で椅子を使う選択はしませんでした。しかもほぼ60分。みんな凄いよ!










 これまでに、何千回もクラスを教えてきたけれど、自分自身からはみ出すような素晴らしいクラスになった!と思えることはそうそう無く、年に数回。それは紛れも無くblessingです。でも、更に身の毛もよだつクラス、というのが実は一度だけある。2008年3月、インドはリシケシのラクシュマンジュラのたもとで教えていた夕暮れです。ある瞬間に「え?ヨガの神様降りた!」と思った。ぞっとしました。

 そして、今回ふたたび・・・。

 なんなんだ、これ・・・?なんと言えばいいのか・・・広いんですよ、広大無辺で優しくて安心。全身が総毛立ち、涙が噴き出しそう。支援に来てる私が泣いてたら変だし、知らん顔してましたけど、多分お婆ちゃん達も、同じ気配を感じてくれてたんじゃないかな・・・と思う。


 屍のポーズ(と状況的に言えなかったけど)を終えた後、彼女達の魂が、歓喜に溢れる姿を目の当たりにし、私は、何故か走って逃げ去りたくなってしまった。



「先月捻挫して以来無理だったのに初めてお座りが出来たよ!」



「あー、気持ちよかったー、不思議だねー、なんだろねー!」



「いつも(立ち前屈で掌が床に)着かないのにピタッと着いたよぉ~!」


「仏壇のおじいさんもビックリしちまうよ~!」


などと口々に言いながら皆さんが拍手をしてくれました。岩手で拍手。エアロビ教室みたい。でも嬉しかった。



ヨガの神様へ。
私はあなたの道具です。

岩手復興支援行 3

 午前10時、横田地区仮設住宅での炊き出し準備開始。

 作業員の方に、こちらの仮設は何世帯なのか尋ねてみると、90だったか、60だったかかなり多い印象。だけど、今のところ入居はその半分なんだそうです。もうお昼だというのに、あたりはしん、と静まり返っている。「本当に住んでるのかな」と不思議に思いながら準備する私達。

 しかし、段々と、私なりに理解したことには、住んでいらっしゃるけれど、なんとなく、塞ぎ込み、閉じ篭っている、そんな閉塞感がここにはある。多大な喪失感を持ちながら、見知らぬ者同士が集まる仮設住宅で、地元の人にもなんとなく遠慮がちに、息を潜めて暮らしてる気配。その複雑な痛みを思うと居た堪れない。孤独死・・・などという言葉が頭に浮かぶ。

 イベントが始まると、ポツリ、ポツリと人が出始め、子供達に釣られてか、控えめに、でも確実に賑やかになっていく会場。設置したパイプ椅子でビールを飲み、新しいご近所同士が顔を合わせ、同じ食事をつつく光景。こういった炊き出しなどのイベントの意味は、そこにあったのか、と遅まきながら思うに至ったのでした。



レンタルの竹で、流しそうめんの設備を建設中のメンズ。


私たちレディースは野菜洗い。


料理男子。かっこいいよね!


 最初のお客さん。実は末の娘さんは、リラックス会場の隣の保育所から、何度も元気に声かけてくれてたのよね。覚えてたから「あ!来たのー?」と言ったら、「また会ったね!」とのこと。素敵なファミリーだね。


末娘、トマト流してエキサイト。


流しそうめんはちびっ子に大人気。


 そして、バーベキューはお父さん達に。ビールに合うでしょ!


ヨーヨー釣りも楽しかったね。


そして、陰ながら壮絶に盛況だったのは美容部です。

岩手復興支援行 2

 緑濃い山あいの住田から、横田に向かう道中に息を飲む私たち。大船渡の港町です。解体屋さんがあちこちで重機を操り、大きな警察車両は、捜索隊が今なお作業をしている姿。二度目の方によれば、これで、だいぶ片付いたのだそうです。

 私たちが向かうのは仮設住宅。つまり、この大船渡の町のようなところで、家や家族を失ってしまった方達の暮らす場所なのです。皆、どういう感情を持てばいいのか、完全にわからなくなっている。恐れ、悲しみ、同情?「仮設」は、私達にとって、全くの新しい境地でありました。ただするべきことをする、それだけなのだと、思います。













岩手復興支援行 1

 7月22日(金)23:30。

 海外在住のCMディレクター木之村美穂さんの呼びかけで、都内にあるCM制作会社の前に二十数名のメンバーが集まりました。私の帰国直後に泊めて下さった生徒のMさんは、兼ねてから実働による復興支援をしているのですが、ヨガの人の反応が一番薄い!と嘆いていたので、今回の企画のことを聞いた時、いの一番に立候補させていただき、無事に受理。よかった~!今回はハブにされなかったー!

 しかし、Mさんの言葉が身に染みます。多くの人への告知に反応したのは、結局いつもの3ババトリオじゃないかー!しかし、追ってちょいとだけ若いSちゃん(右)がエントリーしてくれました。


 4人分の自己負担金の一部を、先日、台風の夜に駆け付けてくれたN子さんからの寄付で賄わせていただき、3ババ+アラサーの出発です。



 今回の一行は、普段CM製作に携わる各関連業種のプロの方々が集まって行う炊き出しを中心に企画されています。ゼロの段階から場所、人材、時間、すべてを取りまとめて形にしていく力の凄さに感動。ディレクターさん、製作屋さん、その下請けさん、メイクさん、スタイリストさん、そしてロケバス屋さん。ロケバスにこれでもか、と荷物を詰め込むと、人々は足を伸ばす隙間も無い。眠れぬ夜にかっ飛ばすマイクロバス二台。



 最初の休憩は那須高原サービスエリアでした。午前2時半。眠ーっ!でも眠れん!業界風に言うところのヒーコー買って気合い。見て!カップに力強くも地道なメッセージ。私もそう思うよ。よし、がんばろう。



 翌朝、もう9時頃かな?緑濃いどこぞの山奥の小学校に到着。ここは、住田地区のボランティアセンターになっていて、おそらく、皆さんここに寝泊りして頑張ってらっしゃるんだと思います、短冊に書かれた幼いメッセージ。
現地コーディネーターの岡本さんにお会いする。岡本さんは、地元出身で東京で会社員をされていたそうですが、今回の震災を受けて退職し、地元の復興の為に尽力をつくしている好青年。午後、プチヨガ伝授したら興味持たれてました。はじめてみて!ぜひ!


そして、陸前高田市の横田地区のコミュニティーセンターへ。ここが本日のリラクゼーション会場となります。この横田地区に架せられた仮設住宅に住まわれる方の、コミュニケーションの場となりますように。


つづく

2011年7月24日日曜日

ただいま。

岩手県陸前高田と大船渡から帰って来ました。ファミレスで日付けが変わるのを待っています。世は、twitterなるものでリアルタイム(正確にはちょいと前の過去)の自分を知らしめる事が出来る時代ですが、私はここで呟やいちゃう。

幸せじゃーっ!

20年ぶりの岩手は良いとこだった。今行けて良かった。全てが輝きであることをまた噛み締めました。

カプセルホテルの予約時間を待つ間、講義の草案を書く為にここに来てるんだけど、どうしても待ち切れなくて。追って写真と共に報告しますね。

友へ。
静かな眠りと眩い朝が訪れますように。
おやすみなさい。

2011年7月21日木曜日

行ってまいりまっする。



 お洒落な自由が丘での留守番生活はあっという間に終わろうとしています。ゴーヤが突然ぐんぐん巨大化して、すぐに黄色く熟れてしまうので、かなりアタフタしましたけど。植物ってすごい。


 珍しく新聞を読んでいたら、戦後日本の保守派の思想家、福田恆存(つねあり)のことが書いてあった。一部抜粋。


・・・(前略)福田は「教養とは、節度である」といいながらも、教養はひかえる力だけでなく、他者に自己の意思を押しだす力でもあるとしている。声高に迫る品のない自己主張は、相手を動かすことはできない。自己満足にすぎないことが多い。教養ある人だけが節度をもった自己主張ができる。武器となるのがユーモアである。ユーモアは「その人の教養を物語る」(『私の幸福論』)、と。別のところでは、「真面目」は腐ったり、堕落しやすいが、「冗談」(演技)は腐らないとも言っている。(後略)・・・


 そこで「教養のある人」といったら、真っ先に遠藤周作のことが思い浮かんだけど、それは置いといて、こういう人を保守派っていうのかね、私にはだいぶ進歩的に思えるけど・・・。何にでも無節操に批判論をぶちかますことを進歩的文化人というのだろうね、きっと。この人、1912年生まれでしょ・・・この何気ない記事を読んで、マスコミの人や、政治の人の無教養っぷりは今に始まったんじゃないんだなーってことが分かった。


 グローバルとか、スピリチュアルとか言っても、フワフワしてちゃ本当にどうしようもない。地に足付けて力強く、品格を持って生きなきゃね。ゴーヤみたいに。(違うか・・・。)


 明日から、数日間、岩手です。せっせと更新したブログも、ちょっと滞ります。ご支援して下さった皆様、ありがとう!行ってきます!


 

2011年7月20日水曜日

8月28日(日)のチラシ

素敵なの作っていただきました。



久々の日本でのサンキールタンも今から楽しみ。おいらのハーモニウムが唸るぜ・・・って違うか。東京のヨガスタジオWSとしては、参加費もとてもお安いんじゃないか?と思います。

スパンダヨガの哲也さん、素敵なチラシをありがとうございました。

 レギュラークラスやキッズクラスを体験してみたい方へ。無料招待券と1000円優待券を頂いたので、各一枚ずつのセットを先着2名様にプレゼントします。(ワークショップには使用できません。)北千住なら行ってみたいわい、という方。

 ご希望の方はsyvpj@i.softbank.jp まで。

2011年7月19日火曜日

ありがたいこと。


 5年も溜めてしまった確定申告の領収書と格闘中ですが、あまりの量に嫌気がさして、今日は雨の中、ワークマンに防塵マスクを買いに出かけてしまいました。さらに、M先生のお家に上がり込んで、いるか(「なごり雪」ではないよ)のDVDを見せてもらいウダウダ。来年、行きましょうよ、御蔵島!ヨガして、そいでイルカと泳ごう。決定~!

 なんて来年のことはさておき、今年の話。今日、突然の電話で、今度は麻布十番メローボーテでのワークショップが決まってしまいました。家もないクセにクラスのお話だけは、ありがたいことに沢山いただいて、沢山の人が足を運んでくれて、身に余る光栄というか、ジーンときちゃう位。

私は、なんて幸せ者なんだろう。


 実は、放っておくと、誰にも会わずに一人で家で、じーっと、ぼーっとしてるタイプなんですよ。じーっとして本読んだり読まなかったりしてる。たまには同じことを、出張でやったりもしますよ・・・といっても知らない地方都市とか滝とかに行って、じーっとしたり本読んだり読まなかったり・・・暗。いわゆる変人とか偏屈者の部類だと思う。


 だから、こうして私のことを覚えててくれて、そして折に触れては思い出してくれて、ご縁を繋いでくれる人達が居るからこそ、私の世界がこんなにも広く、感動に満ちたものになってるんだって、それは間違いないんです。そして、見守ってくれる先生達、真剣さと熱意をもつ真摯な生徒さん達。皆さんのお陰で、私はここに在ります。感謝の気持ちを、一体どのようにしたら言葉なんかで表せるのだろう。本当に、本当に。ありがとう。ありがとう。


 
 なでしこジャパン、おめでとう!サッカーのことはよく判らないけれど、同じ日本の女として、ほんとに誇りに思うよ。いつまでも、若々しい、新鮮な気持ちでいたいよね。

mellow beauteさんは8月21日(日)のお昼。SUGATAさんの翌日です。

デヴァダスのこと。


 今週は、東北にボランティアに行っているMさんのお宅のゴーヤに、水やりに来ているので、久々の大都会暮らし週間です。Mさんは今、三陸海岸にホタテを投げ込んでるらしい。漁業支援ですよ!瓦礫からついに漁業まで来た!復興の足音!

 留守番の私はといえば、おいしい飲み物を発明(?)してみました。甘いものがあまり得意ではないので、酒粕系の市販の甘酒に炭酸水をちょっと入れてみたら、(ニセ)発酵中っぽい舌触りになって、しかもさっぱりして旨い!

 甘酒って夏バテに良いって知ってた?成分はブドウ糖点滴に近いのです。点滴・・・私も一度体験したけど、打つと瞬時にシャキーンとなる、癖になりそなアイツです。


 ところで、フェイスブックなどで連絡してくれる人の割合なんですよ・・・。
最近、コースの生徒さんが多くなった。なんかお母さんな年頃なんだよねー。子供どころか誰とも配偶していないけど。

「僕のこと覚えてる?ATTCの時に沢山、Sitaのマジック・タッチ(なんか、あの時はプラ兄に“Sitaの指は魔法の指”と呼ばれていた!ひぇ~!)で直してもらったラジェーシュです。」

・・・ラジェーシュいっぱいいるし、写真だけじゃねえ・・・とは言えないので「元気ー?どうしてる??」など、知ったかぶって返してるうちに何となく思いだしてくる。「シータジィー、シータジィー!ー!コレクトミ~!」・・・っと、ああ、人懐っこい可愛いラジェーシュだったね。そういや、あの時私人気あったなぁ~、なんだったんでしょ、あれは。もしやモテ期?(モテちゃいないって・・・。)単に人が多い回だったので賑やかだったのでしょう。


 そんな中でも、最も頻繁に連絡をくれるのは、最新生徒のデヴァダス。地震の時も彼が真っ先に連絡くれました。私より年上の二児の父です。

 これがねえ、最初、すごい曲者で参ったの。「ゴアでちょっと遊んでから来た!」とか言って「GOA」って描いてあるビミョーなタンクトップ着て現れた。ボリウッドスターさながらです。すごく威張ってて「自分が一番」と信じている典型的ケララ男。クラスを教えてても、いちいち口を挟んできて止めちゃうから、一緒にやってる生徒も辟易してた。ティーチングの練習も初回は最悪でしたねー。生徒を指さして「NO!」とか言っちゃう。

 それがですよ、コースの終わりの頃には、美しい変貌を見せたというか、彼がカッコつけの後ろに隠していた本性・・・広さ、温かさ、優しさ・・・本当の意味での強さを見せてくれるようになって、本当に素敵だった。コースが進むにつれて自信という名のエゴが出てきて横柄に変わっていく人も少なくないのに・・・。私は本当に感動しました。ティーチング練習を見ながら、彼が素晴らしい先生になる、その姿がはっきりと脳裏に浮かんだ。人って付き合ってみないと判らないもんだ。写真は彼とゴパールジのオヤジ2ショット!ゴパールジ若っ!姿勢がいい!


 東京にいるってことで、20日はオヤジヨガ。オープンクラスですから、日頃来づらいメンズ、お気軽に来てくださいねー。

2011年7月16日土曜日

アヌープ君



 今日は楽しかったのでパチリ。アーサナのクラスにインドからアヌープ君が遊びに来てくれました。アヌープ君、アーサナの上手なSatori兄さんに興味津津で、ずっとニコニコしながら見入ってるのがまた面白くて。しかも、部屋が手狭だったので、ものすごい至近距離。

 彼は、23歳の若さで既に恵まれない子供たちの為のフリースクールをやっているという男の子でとても明るい「ザ・インド人」。どうしてそのようなことを始めようと思ったのか、彼の人生に興味が出て色々と聞いてしまった。まっすぐに見つめる瞳の強さと美しさ。「今はサンスクリットよりもパーリ語が得意」という、私が初めて出会ったインド人仏教徒でした。

ありがとう!
 

2011年7月15日金曜日

二週連続ワークショップ@群馬




 実家でご飯を食べていたら、テレビから「リスクを恐れる日本人、云々・・・」という言葉が聞こえてきた。「リスクを恐れない国民はどこか調査したら、日本人がビリ、ちなみに一番恐れないのはインド人」とか言ってる。

「来年のアンボリは、Swami Govindanandaと、Swami Tattvarupanandaと、Swami Nivedanandaと、あと私だよ!」と言ったら、「最強のメンツ、全員インド人」と言われる程、この頃インド人化してしまった私(一応なでしこジャパ~ンッです・・・)。

 そもそも気になっていた事柄なので耳がキャッチしたかな?いや、ほんと気になってたんですよ。テレビからは「建前といって、周りから突出しない様に互いを監視し合っている文化」と聞こえてくるけど、それ、わかるな。出る杭は打たれるのよね~。私、好きじゃないんだわ、そういう風潮は。

 その統計とは何ぞやと思って調べたら、21カ国を対象にした「投資マインド」調査のようです。インド人がリスクを恐れないってのはわかる。今日の命ですら天まかせなところあるからね。私は・・・インド人でいいや。そもそも「私の命」でも「私の人生」でも何でもないんだものね、借りてるんだし、いつかは返さなきゃいけないんだし。「私」が「勝ち得る」ものとか「私」が「失う」ものなんて、無いんですよ、そもそも。


 あ、今日は、そんな話をしたいんじゃなかった。栃木だと思っていたら群馬でした!

 7月31日と8月7日の二回ワークショップで太田市にお邪魔します。北関東の中でも南に近い・・・とはいえ、さすがに東京に来ていただくのは遠いので、私が伺わせていただきます。北関東ヨガ、盛り上げようではないか!

 第一回目のテーマは免疫。岡山の生徒さんが、筑波大学名誉教授の書いた遺伝子学の本を送ってくれたんですね。村上和雄教授っていうすごい先生。それを読みながら、私たちは人間の身体の、あるいは身体の向こうの何かを、過小評価しすぎてたなーって思いました。身体は本当はすごい。そして、インダス文明、或いはそれ以前の古代人は(→YOGA)そのことをちゃんと知っていて尚すごい。みんなと一緒に、身体のすごさを思い出していけたらいいなって思います。

 しかも、なんだか会場が素敵っぽいのよね。なんと酒蔵さんです。私はもうお酒は飲めないけど、日本穀物党米派としては黙っちゃおれんでしょう。日本酒党のお父さん、ぜひ来てください!お米が出来るのも、そこからお酒が出来るのも遺伝子だもんね~。

ビバ米!

群馬で会いましょう!

2011年7月14日木曜日

ぽりてぃくす・・・

ばっかりで嫌になっちゃう、インドの政治家は。ほかに大事なことあるでしょう・・・と、カルティケーシュワラ君が、メールで嘆いていましたが、まあ、どこも同じってことなのかしら。でも、大事なのはそこじゃないって分かってれば、Happy with myselfでいける。自分にOK 出せてる自分かってことなのよね。写真館でーす。

 カルティケーシュワラ君は、私が2009年にATTCというコースの助手をしていたときの生徒です。若い美男子なのに老成した感じのある人でした。5月にコインバトールで経絡治療を習ってる時、その彼がバイク飛ばして会いに来てくた時の写真。(杏子ちゃん、あなたに見せたかったのだ!うははは。)


 で、その彼がインドの学校でヨガ教えてる写真を送ってくれた。私立の学校ではヨガを取り入れてることが多く、私も何校か行きましたが、これは公立かしら私立かしら。どうやら教育改革があってそのことで嘆いているみたいだけど私は詳しいことは分かりません。政府はどうあれカルティケーシュワラ君はGood。



 こちらのブログに度々でてくるヒロミダスとの2ショットin 洞窟。これが川口浩探検隊っていうかな、酸素薄いし、ジメジメだし、コウモリの糞だらけ臭いし、本格的な洞窟なの。ランタンを持ったガイドを雇わないと、進めないどころか、うっかりすると地下水脈に真っ逆さま。本当に真っ暗。にもかかわらずですよ、写真係の男の子が「じゃ現像して外で待ってます!」と言って灯り無しで引き返した時は目が点になりましたね。えーっ!っていうか、ええーっっ!なんだ君は!どんな道にもエキスパートってのはいるんだわな。


 日本に帰ってきましたー。Satori兄さんと、Tulasi妹ちゃんと会合。二人ともかわゆい!Tulasi先生はただ今アーユルヴェーダコースを手伝いにスリランカです。興味のある方、今年のコースは彼女による日本語サポートがつくので、このチャンスに行ってみては?彼女のブログのどこかに載ってます。Satori先生は川崎で朝のマイソールクラスを始めたって。「アシュタンガ以外もOK、是非朝練の場所に使って!」とのこと。チェキラッ!



 そして、今月、北千住にOPENしたSpanda Yoga Studioさんにお邪魔してきました。HPで拝見していたイメージとよい意味で違って、ほっこりした、とても良い感じのスタジオでした。(応対してくれた久美子さんと、ミキオさんも、実はほっこり系でした~。)アヌサラヨガを勉強された先生たちです。東京北部、埼玉東部、茨城南部が通える穴場じゃないですか?駅前にドーナツ屋のクリスピークリームもあるのよ!



 そんなフレッシュな場所で、8月28日にスペシャルクラスをさせていただける事になりました。初めての方でも参加できるように丁寧なクラスを心がけますので是非いらして下さい。そしてキールタン、サットサンガファンのあなた!やりますよ!スタジオオープンのお祝いを込めて皆でサンキールタンしよう!Spanda Yogaさん、無垢な赤ちゃんのように、これから健やかに育って下さいね。

 最後に、ご縁を作って下さったAさんご夫妻、ありがとうございました。この夏はスコーピオン頑張りましょうね。フフフッ・・・!