2020年12月11日金曜日

おろちの道!(後編)

続きです。

前編で、「アイデンティティーを補うために何かをするのは時間がもったいないから、好きなこと、これをやってるとホント喜びがある!ということをした方が良いよ」という話をした。

では「好き」って何だろう、て疑問が出てくるわけです。

それって人それぞれだし、同じ一人の人においても、その時々で違った「好き」があることでしょう。

なんにせよ「好き」の持ち主である本人を、調和と前向きな精神状態へと導いてくれる「好き」こそが、健全な「好き」ってことだと思います。


ちなみに前編で私は「好きなことをしたらいいよ」と言ったけど、それは「楽して生きる」とか「低コストで高い利潤を得る(せこっ!)」ことではなく、「好きなことをする為に努力が出来る」ってことです。それが「好き」かどうかを計る指針の一つだと思うよ。

ここ10年くらい「最小限の努力で、最大限の利益を得ることが人生の成功」的な風潮があるけど、それって極めて消費者的な考えに思える。地球上でで、消費舎に繋がれた消費人が増えたってことなんだろうね。「1貰って100倍返しちゃった損じゃん!損したら人生負け!」なロジック。

わかった。消費者的っていうのは、物質主義的ってことですね。

いやいや~、でも、世界はそんな目に見えて単純なものじゃないから~。

100倍返した人にしか見られない景色がある。

むしろ半沢からがスタート地点?みたいな。


先月から友永乾史先生と二人でひっそりと始めたトークライブ。その第一回目で録画を失敗するという痛恨のミスがありました。で、参加者の皆様へのお詫びと振替案のご呈示をさせていただくやり取りが発生したわけです。すると乾史先生からなんどもお気遣いメールが届くんですね。「余計な仕事を増やしてすみません」と。

それを読んだ私は「あら~優しいわ~」と思いつつ、頭のもう半分で別のことを思い出していました。

2002年から2004年のどこかの金曜日。御母堂の友永先生が、ポロリとこんなお話しをしてれました。

「先日、夜家に帰ったら、洋服が床に落ちていたので、その服を辿っていくとそこはお風呂場でした。でも電灯は付いていなくて、仄かに揺れる光はキャンドル。息子がロウソクの灯お風呂に浸かっているのです。はあ~、こんなリラックスの方法もあるのだな。素敵だな。」

そしてお話のまとめは、こうでした。

「人間、好きなものに囲まれて生きるというのは素晴らしいことですよ。」

あの日から、変態もとい不肖「おろち」の私は、今日までずーっとこのことを考え続けて生きてきた。おろちだから。


好きなものかあ。

でも世の中好きなものばかりじゃないものなあ。

それに犯罪とか好きな人はどうなんだろう・・・ていうか、犯罪好きってそれ本当の「好き」なの?それとも別のなにか?

そもそも好きと打算の違いって意外と見分けがつかないよ?

etc...

で、その時至った結論は、

自分が「本当に」好きなもの、必要としているものを見極められるようになることが大切なんだな。

それから「好き」の対象をより良いものに成熟させていくことも大事だろう。

の二点です。


あれから十余年。

それがここに来て大転回してしまった。


「乾史先生、優しいなあ~。でも、意外とこの余分なやり取りって苦痛じゃないんだよな~。損した気もしないし、貧乏くじ引いてる気にもならんし、なんなら結構満ち足りた感じすらする・・・・え?!もしかして、好きなことに囲まれて生きるって、こういうことなんじゃないか?」

嫌いなものがない。

それが好きなものに囲まれて生きる「究極のかたち」か!


ふ、深い、先生・・・・!


でも、多分、そうなんだと思う。

好きと嫌いの違いが無いってこと。


好きなものだけに囲まれて生きられたら、確かにそこは天国だろ。

これから、まだまだ嫌いなもの減らしていけるのか?

いけたらいいな。


・・・という新たな結論に至ることが出来たので、失敗しても損するってこと一つもないんだな・・・とつくづく思いましたね。


という訳で、最後はまた告知になっちゃうけど、今月も懲りずにトークショーやっちゃいます。今月の私の選曲はSong for salutationsです、しかもノリノリで。録画でもリアルタイムでもご参加お待ちしています。



12月14日(月)20時~21時 ディナーの後にあいましょう!

お申込みはコチラ


おろちは今日も粘り続ける。

ねばねばのネバーギブアップだ!

(↑半沢でお願いします。)


おろち倶楽部の構成員は現在4名。

メンバーは私おろち、パイソン、うわばみ、並びにツチノコです。

全員そういう意味では変態です。


キングコブラ会長に激励をうける ”おろち部長”と伝説のスネイクチャーマー













おろちの道!(前編)

 私は昔から、格安物件、格安航空券、格安ホテルなどを見つけるのが得意。これまでに最もお得だった航空券は東京‐NY往復2万円代、2005年のことである。

今住んでるアパートもかなりお気に入りのグッドディール。この不景気で生活を可能にしているのは、やりくり一本と言っても過言ではない。

25年前、「24時間の大半を働きまくって、やることといえば金を使うことだけ。なんと阿保らしいことよ・・・」と私は思った。当たりまえとして受け入れている社会構造だけど、これって人間を消費者という家畜として飼いならすシステムじゃん・・・みたいな。


斯く言う私もその構造の中に住まう人間なんだけどさ、そのシステムを理解して煙に巻かれないように暮らしていきたいな、と思うわけですよ。

ランニングコストを抑えて、好きなことをする時間を手に入れたい。だからこそ、やりくり。

さて、私のアパートは小さな1K。掃除は毎日したいので短時間で終わる狭さが良い。狭いのでベッドは入れず、喫茶店の二人掛けテーブル2000円に「不用品あげますアプリ」で探した椅子は無料。

問題は二つある本棚が小さく、手持ちのCDとか、本や資料が入りきらないことなんだけど、メルカリで茶箱を手に入れて、無印良品のミニ台車の上に載せてテーブルの横に設置。さらにメルカリで手に入れたA4サイズが縦に収まる木箱を乗っけて、すぐに使う本やノート・・・まあ勉強道具ですね・・・を収納したわけです。




この木箱が大活躍。木箱の出現以前は、お茶箱の上に縦積みしていたので、日々の雪崩が大変だった。

夜は部屋が暗いので、リングライトを活用します。



ということで、これが私の勉強環境。

ボールペンの替え芯とノートのストックは必須。

ちなみに授業を聴くときには、裏が白い紙を見つけたら何でもかんでも取っておいて束ねたものを使います。これはここ10年インドで出来た習慣ですね。インドでは弘美さんに「ボンビーマックス!」と呼ばれていた。

(ボンビーマックスとはつまり創意工夫のことだけど、私のボンビーマックスは結構すごい。物のないところから何でも作る。枕、ふんどしパンツ、クリスマスツリーも作った。マギー麺を使った高級中華風汁麺とかも。そしてそれらのどれもが貧乏臭いからボンビーマックス。服は人が捨てていったものを着ていた。どうせ色んな作業で汚れてしまうので。)


で裏紙に取った授業をちゃんとしたノートに纏めていくんだけど、ボールペンを使いたいので修正テープが必須なのよ。ここはケチらずに120m分まとめ買い。今年だけで50mくらい使いました。修正液だと乾くまでの時間が勿体ない。

ノートは何冊にもまたがるので最終的に製本テープを使って一冊にまとめる。


・・・というようなことをやって暮らしています。


インドでスワミジ達に教えて貰ったこと。講義を聴いて終わりな訳はないんですよ。教わったことを理解するまで、残りの人生の寝ている時以外、ずっと考え続けてろ!ということなんですわ。で、たまたま私は、これを「好き」だったから出来てる(もちろんまだまだではあるけれど・・・)。


だからみんなも、心から好きだと思えることをしたらいいんだと思うんだよね。「手持ちのアイテムを増やす」ことが目的だと勉強は楽しくない。心から打ち込めること思う存分やっているうちに、好きの対象が勉強に移る日も来るかも知れない。

逆に、多少覚えが悪くとも、好きならば学び続けて欲しい。こういうのは他人と比べてどうこうって話ではない。


これは勉強だけに限った話ではないんだけど

「私には何か足りないから補わなければ」

という考えはこの際捨ててしまったらどうだろう。


・・・って「習いに来てください」って言ってる立ち場でこんなこと言うのもなんだけどね。


「そんな悠長なことは言ってる暇はない。それなら勉強を好きになりたいんだ」という人。寝ても覚めてもその対象の事ばかり考え続けていれば、多分好きになるよ。言い方悪いけどストーカーになれ、って話です。


学びの成就の極意をお伝えしておきますよ。


「教えられたら学び返す・・・・100倍返しだ!」


それ以外にはないね。うん。

もはや変態の道ですよ。


筋トレと同じではないでしょうか?自分で実践した分しか身にはならない。


ちなみにこの半沢的な執念を私と弘美さんは「おろち」と呼んでいる。

おろち部、部員募集中です。



















2020年12月3日木曜日

ちゃんとオジサンになるという素敵。

師走ですか・・・。早いものだ。

家にばかりいたし経済的には低迷期だと思うんだけど、精神的にはとても充足感のある一年だった。もう一年くらい、なんなら二、三年これをやってもいいような気もしている。

直近の十年間が「外でアクティブに経験の嵐!」って感じだったんだけど、それを腑に落としこむ時代が自分の中で始まったんだと思う。十年の濃さに対して、たった一年のステイホームでは足りない。

私がインドで何をやっていたか。以外と知らない人もいるので、掻い摘んで書いておくことにする。


10年前、スワミGが大きな組織から独立されたので、

「一人では大変に違いない!下働きでもお役に立てれば!」と思った私。

(長い名前のスワミジがたくさん登場するので、頭文字・・・)


スワミT「もしもし、スワミジー、一人で大変だけど、手伝いの人はいるの?」

G「シーターというのが日本から来ると言っているが。」

T「おおー!シーター来るんなら大丈夫!」


というやり取りがスワミ間あったそうで、どういう基準の太鼓判なのかは分からないけど、とにかく渡印した2010年の12月。ここからインドでのあれやこれやが始まったわけです。

最初の一年目は、言葉に尽くせないくらい濃厚な時間でした。スワミGとゴパールジ(というオジサン)と私の三人態勢で大人のためのグルクラムをやっていた、というようような状況。


なんといってもゼロからだから、とにかく大変だった。

でも、とてもとても特別な時間だった。これまでの人生でもっとも特別な輝きを放つ時間。多分スワミGも同じように感じているのでは、と私は勝手に思っているのだけど・・・。

この頃のことは、じっくりと噛み締めて、いずれ言葉として残したいな、と思っています。


以後、年を追うごとに関わる人が少しずつ増えて来て、今では、あの頃の感じとはまた違うアーシュラムだけど、二年目、三年目はまだまだ黎明期。これまで何百人の生徒さんを送り出してきたけど、当時のコースの生徒さん達のことは特に良く覚えています。

彼らと寝食を共にして、教え学んだ時間は、子育てをしたことのない私が、疑似的ではあるものの「親」であることを学んだ時期だったような気がする。これについては出家のスワミGも同様の感覚があったのではなかろうか。

私は、さながらアーシュラムの小うるさいオバちゃん、お母さんみたいな役どころ。

私はここで初めてオバサンにして貰ったんだと思う。

もう私は時代の主役ではなくて、これからの若者を守り育む側になった。世代交代を引き受けたというか、一般的に人間にはその年齢に応じての役割ってのがあるんだなあと、実生活のなかで知ったわけです。


既に知り合いだったアヌープが学びに来ていたのは、8年前のちょうど今頃。彼を含めて20代半ばのインド人が4人、他に西洋人の人。私が居るということで、日本人の方も来てくれていました。

インド人の小顔ときたら・・・!


(ちなみに日本からの生徒さんには、いつも本当に心を癒されてました~。感覚的に共有できる何かがあるんでしょうね。それにお煎餅とか醤油とか甘酒とか持ってきてくれたり。ほんとにありがとう!)

さて、この四人組が、他の同世代と比べると、純粋というか子供っぽいというか、なんだかとても可愛くてね。とても良い子達だった。(悪ガキもいっぱいいるのよ、これが。笑)

基本的に彼らは仲良しで、いつも一緒に行動していたけど、毎日のように「シ~タ~マ~!」と誰かが私のドアがノックする。「やれ喧嘩だ、やれホームシックだ、やれ誰々が泣いた、誰々が怒った」と、まあ忙しかったわけですよ。

今日たまたまFacebookを開いたら、アヌープのルームメイトの「もう一人のアヌープ」がコースを終えて帰る瞬間の写真が出て来て、とても懐かしかった。

後ろには本物の子供のロシンとハリダの姿も!


あの時のことも、よく覚えているよ。

「ヒマラヤに帰って頑張れよ!君は良い先生になる!大丈夫だ!心配ない!」的なことを言った気がするな。

うっすら涙目で別れを告げる彼の姿が若い。子供だなあ。

まあ、この日に限らず、四人が四人とも本当に無邪気によく泣いていた。


そんな彼が今、ちゃんと立派なオジサンになっていることは想像に難くない。

男の子ってほんと不思議な生き物で、いつの間にか大人の男になっている。

女の子達もきっと可愛い奥さんになっていることでしょうね。


もう一方のアヌープもはというと、こちらもちゃんと立派なオジサンになっている。インドで三十半ばは立派なオジサンだ。でも、ちゃんとオジサンになれるって素敵なことなんだよ。近ごろ日本じゃ、大人になるって、なかなか難しいんだ、。

アヌープが17歳の時に開設した学校の存続のために、今、クラウドファンドが立ち上がっているので、良かったらそっちも覗いてみて下さい。

https://readyfor.jp/projects/premametta2020

新着記事の更新がいつも楽しみです!

がんばれ!

2020年11月13日金曜日

シータマを探せ@11/16 新月の夕べのサットサンガ


恒例の(・・・だったっけ?)クイズ!シータマを探せ!じゃかじゃんっ!


正解は巻末(笑)に。


みなさん、お元気ですか?


日頃のやることなすこと「思いつきで・・・」ってことが多い。

閃き待ち・・・というか、閃いちゃったことは取り敢えず、やる。

やることで何かを狙おう!って訳でもないし、その先に何があるかは、全くもって分からないんだけど、「やる」ってことに「コミットする」ことに意義がある。

・・・ような気がしている。

そんな今年のある日、「私、友永乾史先生とトークライブしようっと」と思いついた。

乾史さんは、言わずと知れた、友永淳子先生のご子息である。

お互いに、見知った間柄ではあるが、とりたてて交流の機会はなかった。


だからこそ楽しいじゃない?

それも出来るだけ、ひっそりやろう。幻のなんちゃらってやつだ。

(という意識があるためか、いつも告知に消極的・・・てかサボってしまう)

こっち、こっち、こっちを見てー!

 私、私、私を見てー!

っていうのは、巷に溢れかえっているので、

そうじゃない感じのがいい。


作り込まないで、ただの私として衒わずに話をしてる姿で、出たいなあって。

そりゃ、普段クラスを教えている時だって、自分を作り込んじゃぁいないんだけど、クラスってのは、明確な目的があってお話ししているんですよね。

「今日はコレについて理解して貰えるようにしよう」とか、その日その日のターゲットがある。だから「私の思うこと」を話している時間は、あまり無いんですな。


だから、トークライブで「私が私として思うこと」を話してみたいなあって思ったのよ。

そして、その「”今”感」が、自分じゃない誰かと対話することによって、もっと引き出される気がするなって思う。


だいだい新月の近くの日の夜に、ひっそり集まってやろう、ってことになりました。

本当はライブハウスや夜のカフェみたいなところで、皆と温かいドリンクでも飲みながら開催したかったんだけどね、ま、仕方ないです。

それは、ま、コロナが明けたらってことで、今はオンラインで。

Youtubeで垂れ流し配信も考えたんだけど、少しだけ入場料を頂いて、一カ月の中のちょっとだけ特別な時間っていう、ささやかな”お楽しみ感”、”大切感”?のある「催し物」にしたかったので、こんな形を取りました。リアルタイムでも視聴していただけるし、後日、録画を見るのでもOKです。

それと、このイベントで私たちが制作の目標として掲げるのは「8時だよ!全員集合」です。あ、面白いことをするって意味ではないです。


思えば、チェンマイのバーンロムサイを応援するリトリートも、思いつきからだった。

それが2012年から続いてる。

京都の夏のリトリートもそうだね。

どれも小さなことだけど、ひっそりと、時間をかけて根を張って、花を咲かせて、果実を実らせてきた。


その実や花や木陰が、そこを通りかかる人達の、ほんのひとときを喜ばせたらいいな。


そういう路傍の立ち木のように居たい。


もちろん、その人の人生を丸ごとを救済することは出来ない。

だけど、疲れ果てた旅人の、その一瞬に寄り添うことは、出来るかも知れない。

また、前を向いて、鼻歌なんか歌って、旅路を行こうって思えるように。


追伸:もう一つの思いつきが日の目を見る時を待っています。

「しいたけとしいた リトリート」をやりたい、と勝手に思っている。

しいたけ、とは占いのしいたけさんのことです。一面識もないけど。




トークライブ「シー友の 新月の夕べのサットサンガ」vol.1 シー友の見たインド2020/11/16(月) 19:00~20:00(リアルタイム)、終了後は録画を視聴出来ます。

参加費:500円

チケットはコチラから 

※インターネット環境が必要です。リアルタイムのご参加の方は、事前にZOOMのアプリをダウンロードして下さい。


答え:みんな正解したかな?スケキヨじゃないよ、シータマだよ!










 









2020年10月9日金曜日

オンラインとプラーナ話☆後日談

 



4か月前にこのブログで、オンラインのアーサナクラスをしない理由について書いたら、密かに読者の皆さんがザワついていたらしい・・・という予想なんだけどきっと当たってると思う。


アンチってわけではなくて、要は、


「オンラインのヨーガは、(ハタヨーガ本来の目的である)エネルギーワークとしては機能不十分なので、(立場上)それをヨーガと呼んでしまうわけにいかないので、やらない。」


って意味のことを書いたんですよ。


立場上ってのは、皆さんの理解を少なくとも混乱させない、ということです。

矛盾する情報を極力伝えるべきでない立場。


私が変なカタカナ語を使ってしまったのが良くなかったのかな、エネルギーワーク、とか。

それで悶々としてしまった方々から、プラーナについて教えて下さいって聞かれるようになった・・・

・・・のですが、皆さんが私から聞き出したいことって、いかんせん言葉で説明して理解に繋がる内容ではなかったもんで、まあ私としても何もせずに今日まできたわけです。


今の時代、「教わる」っていうとマニュアルブック的な情報を知ることであって、日常生活もライフハックみたいなネット記事とかウィキペディアとか頼みだったりする。


ん?


でも、これって今に始まったことではないか。

昔から、日本人はマニュアルが好きだった。


私が中学生の頃に読んだティーン雑誌「Lemon」によれば、デート中に食べるケーキはミルフィーユが良いらしい。ショートケーキだと途中に転倒したりしてグッチャグチャになるからね。


同じ理由でスパゲッティよりドリアね。


ハンカチは予備で二枚持って行きましょうって。ジュースこぼしたりした時にサッと出せるから。(懐かしすぎて笑える!)


あ、話が逸れました。


「教わる=簡単な方程式で結べる情報を得ること」ってみんな思ってるって話だった。


まあ、そんな風に得た情報はね、むしろ本当の学習の妨げにしかならない場合が多いよね。

その情報が先入観になるから、本当の知識が入ってこない。


う~ん・・・まあ、容易に解りえないことも、言葉に置き換えてしまったら、安心出来るんだろうな。多分、そういうことなんだと思う。


でも、そんな世の中で私が感じるのは、経験的な知識の”圧倒的な”不足です。


スパゲッティのソースをはね散らかすことで仲良くなれるチャンスを逃しているのよね。

それじゃ人生の半分損ですよ・・・ってなわけで、まあ私はずーっと口をつぐんでいたんですよ。


そしたら先日、四万十のリトリートの時に、カゴちゃんがテケテケっとやって来てこう言った。


「今朝ワッシーとも話してたんだけど、シータマが前にブログで書いてはったこと。あん時はなんのことやら分からなかったけど分かった!オンラインと対面で、ホンマに違う!プラーナってこれかって。」


そうです!

そういうことです!


ということで、これからも、もっともっと自分で感じていって下さい。


猫もやっぱりオンラインより対面がいい!


これって、多分、音楽とかにも同じこと言える筈だよ。

2020年10月8日木曜日

10/18(日)10:00-11:30 オンライン開催【 Find yourself 特別WS:寺崎sita由美子&友永乾史先生(友永ヨーガ学院)】”息のヨーガ”と“生きるヨーガ” (呼吸の実践とヨーガ対談)



みなさん、こんにちは。お月見を過ぎたら、一気に涼しくなりましたね~。
私も10年ぶりに冬とご対面なんで、心して冬支度を始めました。

今日はお知らせ。
今年に入ってから、お知らせを徹底的にさぼっているので、今日はちゃんとします。


来たる10月18日(日)、渋木さやか先生が携わるオンラインサロン「Find Yourself(トップページの末尾までスクロールダウンしてね)で特別プログラムをさせていただきますよ。サロンのパスをお持ちでなくても、どなたでもご参加いただけます。当日お忙しい方のために、録画で視聴も出来るようにしていただいたので、是非是非覗いてみて下さい!お申込みはコチラから。

サットサンガか講話を、とのご依頼だったのですが、せっかくの機会だし何か面白いことをしたいなあと思って、友永ヨーガ学院の副院長であられる友永乾史先生にラブコール。対談しちゃいます。乾史先生、ご快諾下さりありがとうございます。私は乾史先生のことを、ひそかに同世代の同志だと思っていて、一度じっくりお話ししてみたかったのです。

建前抜きの本音の心の声(いつもだけど)を、オンラインで配信してみるよ。

2020年は、なんだか特別な年でした。
薄曇りの心のままで過ごされるかたも、未だ沢山おられると思います。
でも、私は声を大にして言いたい。
希望というものの本当の在りかを、知って欲しい。
胸の明かりをみんなで灯そうではありませんか。
それはきっと暖かいよ。
暖かい対談にしたいと思います。

【クラス内容】

2020年秋。「前より呼吸が浅くなったみたい」と感じている方も多いのではないでしょうか。マスクの着用が生活のスタンダードになるのは人類史上初めてのことですから無理もありません。


 からだ本来の呼吸のキャパシティーを維持するために、毎日10分間ヨーガの呼吸を実践しませんか?このプログラムでは、寺崎 Sita 由美子のガイドで呼吸法を学び、実際に体験していただきます。


 呼吸でリラックスしたところで友永乾史先生をお招きし、ヨーガ談義を繰り広げます。今回のコロナに限らず、人間生きていれば色々なことがある。でも、そのすべてがヨーガの道だとしたらなんて素晴らしいことでしょう。インドでのエピソードや、指導にかける思い、体の話に心の話etc...。令和の時代を生きる団塊ジュニアのリアルなヨーガを、楽しいトークにのせて深掘りしてみたいと思います。


時間の関係上すべてのご質問に回答できるとは限りませんが、二人に聞いてみたいことなどございましたら、件名を「生きるヨーガ質問」として、sivanandakendram@gmail.com 迄メールにてお寄せ下さい。


オンライン開催【 Find yourself 特別WS:寺崎sita由美子&友永乾史先生】

「”息のヨーガ”と“生きるヨーガ” ~呼吸の実践とヨーガ対談」

日時:10月18日(日) 10:00-11:30 (終了後の録画視聴も可能)

参加費: 2500円

ナビゲーター: 寺崎 Sita 由美子

スペシャルゲスト: 友永乾史(友永ヨーガ学院副院長)

お申込みはコチラ



寺崎sita由美子

友永淳子先生の教室での三年間のハタヨーガの実践を経て、2005 NYにてSivananda Yoga Vedanta Center  TTCを修了。以後東京を拠点に指導にあたっている。2008 ATTC(インド)終了後は、日本各地、インド・タイ・スリランカ・UAEなどのヨガ教室やアーユルヴェーダ施設などでローカル向けの指導も行っている。2010年からは、インドSivananda Yoga Vidya Peethamの設立に伴い、Swami Govindananda Saraswatiの助手として現地運営に携わっている。アーシュラムではローカル向けのクラスの他、指導者養成他の国際コースの指導にもあたる。2016年にキールタンを集めたCDSita」をリリース。RYT500修了。指導項目はハタヨーガ、ラージャヨーガ、ヴェーダーンタ、サンスクリット初歩、キールタン、瞑想など。

友永乾史(友永ヨーガ学院) Tomonaga Kenji
1973年、後にヨーガ指導者となる、友永淳子の長男として生まれ、シバナンダアシュラムのスワミ達が滞在する家に育つ。30歳を前にヨーガをはじめ、依存症回復施設をはじめに、企業や大学、イベントなど、さまざまな場所でレッスンを行い、スワミ達の来日時等には通訳を務める。古典的、正統的ヨーガ、日本におけるヨーガ、現代におけるヨーガを考え、学び、伝え、広める。友永ヨーガ学院副院長、東邦大学非常勤講師。



【必要なもの:チケット購入前にご確認ください】
・ZOOMというビデオ電話サービスを利用しての開催になります。
事前に当日利用するスマートフォン、ipad、pc等のデバイスにダウンロードをお願いします。

<PCの方>
https://zoom.us/download
<スマートフォン、Ipadの方>
ZOOMのアプリをダウンロードしてください。



【参加方法】
ZOOMを使用デバイスにダウンロード後、開催日前日の夜、メールでご連絡するURLアドレス、
またはZOOMアプリにミーティングID、パスワードを入力して参加してください。
★開始10分前にはログインしていていただくと、スムーズです。
★音はミュートでお願いします。


【注意事項】
・お客様都合によるチケット代金の返金はお受けしかねます。
・チケットを購入せずにリンクにアクセス、またはシェアされた方は、今後クラスへの参加をお断わりすることがあります。

2020年10月6日火曜日

超久々☆みんなのQとシータのA「頭で立つポーズ」

 みなさま、ごきげんよう!

「これでもか」という暑さも去って、まだまだ寒くもなく、窓を開ければ金木犀の香り。ただのいつもの空気なのにね、香水みたい。

ああ、体に優しい、気持ちいい。

なーんてね。実は夏も同じようなこと考えてたけど。

少し遅れてついてくるワンピースの裾がねえ、
足に纏わりつくリズムが気持ちいいんだわ。
汗のぺたぺたですら気持ちいい~!

・・・ってな具合。

ま、どんな季節だって、気持ちいいってことだ。最高だ。

お気に入りの衣を纏って、ふらり路地に踊り出ようではありませんか。


マイペースに拍車がかかったシータマンです。
8年ぶりくらいにインスタグラムにログインしてみたら出来た。
消えないもんだ、アカウント。

こっちも何年振りだ、「みんなのQとシータのA」行ってみよーっ!

神奈川県にお住まいのYさんからのお便り。

質問:「他のポーズより、シールシャアサナをしたら心臓のあたりがスッキリするのは、なぜだろうと思います。先生の見解を聞かせてもらえると嬉しいです。」

さすがYさん。お目が高い!

机上の空論ではなくてね、こうやって、自分の身体で理解していくってことですよ。このような疑問を聞かせてもらえると、シータマンも嬉しいです。

ということで今日はヘッドスタンドのお話しです。

ここで10年以上前に行った、逆転系のポーズのワークショップの時に使ったイラストを見ていただきましょう。この紙芝居、今も私のもとで出番を待っとります(笑)。



ここに血圧が「上120-下100」の人がいます。
血圧ってのは、だいたい心臓のあたりの数値ですね。

イラストの右側を見ていただきたい。

頭の足の横にもそれぞれ数が書いてありますね。
この通りの数値になりますってことではなくて、アベレージっていうか、大体こんな感じよっていう例えです。

血圧、頭の方が低く、地面に近い方が高くなってるの分かりますか?
なんで、こうなるんでしょう?

地球の重力のおかげで、血液が地球の中心に向かって引っ張られるので、立っている時は足の方に血が下がるわけですね。

でも、血液っていうのは、下がったままにして置けない。ちゃんと全身を循環させないと。

底に溜まろうとする血液を汲み上げているのが、心臓というポンプです。

だいたい、体の四分の三くらいは心臓より下に位置してますからね。

重力に反して汲み上げるんですから、ポンプの圧力が高くしないとね、昇ってきませんよ、血液。

心臓なんて、いや、ほんと大変ですよ。24時間365日、生まれてから死ぬまで働きづくめ。

たまには心臓の負担を軽くしてあげたい。どうすればいいか。

じゃんっ!


逆さにしてあげればいいんです。


直立時に心臓より下にある部分を、心臓より高いと位置に持ってくれば、血液は重力の助けを借りて、勝手に心臓に戻ってきます。

その間、心臓は休めるのよね。

同じように右半分の数値を見て下さいね。

足の横の血圧が低いということは、重力がポンプを助けているってことに他なりません。


Yさんのおっしゃるように、心臓がスッキリするわけです。

休まっちゃうもん。束の間の休息ですよ。

きっと心臓は、Yさんに感謝してると思いますよ~。


ここで、気をつけなくてはいけないのが、頭。

逆さまになることによって、自動的に頭部にかかる圧は高まります。

このイラストの人は、まあ平均的な血圧の人だから問題ないけれど、もともと血圧の高い人だったら?

頭の血管にかかる圧力は相当の物になりますよ。

緑内障など、眼圧の高い人も要注意です。


先生達に置かれましては、この点をきちんと生徒さんに確認して下さいね。

ということで、超お久しぶりの、Q&Aコーナーでしたー!

質問はいつでもウェルカム。お待ちしています!


ではでは、シャツの裾翻して、金木犀の空気を吸いに行ってね!


ばいちゃ!





2020年8月29日土曜日

弾丸!おひとり様トリップ



あ、あつい・・・。
そして、毎日、毎日、狭~い部屋の中。

緑が恋しくなって、ふらり家を飛び出しました。せせらぎの音に耳を澄ませ足を投げ出す。



「あら?どこぞの渓流にでも行ったのかしら?」

・・・と思いわせておいて、クラスと翌日の歯医者の予約の隙間を縫って、単に宿でのんびりする、お籠りステイをやって来たんですよー。写真は、宿のお庭です。たまには楽しいことを、ただ楽しく書くこうってことで。

先日、突然思いたって、山梨県は甲府の湯村温泉に行ってきました。実は、過去にも湯村にはちょくちょく来ている。お湯がとても良い。しかし今回はいつもとはちょっと違うのよ。

光熱費やらクレジットカードのポイントやら溜まっていたので、普段は泊まれないお宿に行ってみました。天皇陛下はじめ皇室御用達の「常盤ホテル」です。将棋の対局で使われることでも有名。




ですが、本読みっ子としては、山口瞳、松本清張、井伏鱒二ら文豪が執筆した場所というのがオイシイのですよ。

(そういう意味では何年か前に、ヒロミパイセンを訪ねた「上高地温泉ホテル」もオイシかった!)





多分、あれが井伏鱒二の泊まったお部屋!ガーン!




松本清張が座ったかも知れないあずま屋!ガーン!


それにしてもですね、さすがでした、常盤ホテル。


大変格式高いホテルでありながら、なんていうか、従業員の方が、ものすごく感じがいいんですよ。出会いがしらに掛けてくれる言葉とかも、なんて言うんだろう、めちゃめちゃキチンとしてるのに、すごくアットホームなんですね。絶妙。

で、気分としては、自分ちで寛いでいるみたいな感じ。でも、風呂掃除とか、炊事とかからは解放されているんだから、最高なわけです。これまでの旅経験で味わったことのない感覚でした。そりゃ筆も進むことでしょう!天皇陛下もリラックスされましょう!って感じです。




これ、私の泊まったお部屋です。昭和天皇の宿泊された離れの一階。たぶん一番小さな部屋。御付きの人とかが泊まるのかななあ、どうなんだろう。。。

古い日本家屋の板の間にベッドが置いてある。

砂壁、鴨居!これは・・・私の好物、昭和感!

そして窓の外に見えるのは、私め専用の温泉でごわす。なんと源泉かけ流し。ガーン!





一応、井伏鱒二の「荻窪風土記」を携えてきたのですが、そんなの読んでいる場合じゃない。どういう巡り合わせか知らないが、只この空間に今いる自分の生活を味わおうということで、庭を歩いたり、あずま屋で休んだり、広縁でアーサナしたり、最高のお風呂に出たり入ったりして、のんびり過ごしました。



ちょっと庭とは思えないような、自然空間なんだよね。日本の造園芸術の妙。

最近、もういろいろ面倒くさくなって晩御飯食べるのやめたので、夕食無しの一人旅プランがちょうど良かった。ドリップコーヒーと炭酸水などは家から持ってきてたし、駅ビルで、おやつも買ったし、アーサナも出来て最高だったよ。



夜のお風呂も最高。坪庭の松の陰を眺めながら、ちょうど一人にピッタリな風呂桶のサイズも良い。夏はお庭の青芝でビアガーデンをやっているそうで、私が見た時は、地元の方だろうか、四人グループのお客さんが一組だけで、テーブルがポツンと一つだけ。見た目猛烈に贅沢かつ上品な空間。

甲府といえば葡萄だから、みなさんワインとかを飲むのだろうか。

涼し気な夜の庭に、なぜかサザンの曲がかかっていて、それがまた哀愁っていうか、何とも言えないオツな風情なんですよ。湘南の海の歌に井伏鱒二の愛した松がそよいでいる。



それにしても、温泉がねえ・・・お湯が強すぎず、弱すぎず、本当に良いんですよ。湯あたりっぽくもならない。

一晩だけだったけど、やたら出たり入ったりしていたので、調子の悪かった左肩の奥の方の滞りが淡い痛みとなって、筋肉の表面に出てきた。カッサの施術後みたいな感覚。もしや温泉効果かも知れん。もうしばらく滞在できたら、更なる変化が見られたのではないか、と思うと残念。

まあ、己の懐具合のせいだから、仕方ないんだけどね。

皆さん大変だと思うのですが、お湯が出続ける限り、湯村の旅館には元気でいて欲しいな。どうやら山梨県は独自の宿泊割引きを始めるらしい。準備の整った宿から順次始まるとのこと。お近くの方は是非いちど足を運んでみて欲しいです。

私もポイント貯めてまた行きたいな。

なんだか大人な一人旅でした。








 

2020年8月21日金曜日

♪ 探し物は何ですか ♪


子牛の頭突きは、猫の肉球もみもみと一緒らしいよ。


夢とは、起きている時に体験した印象の、その記録の単なる再生なのだけれど、たまに「夢の中」でいろいろ考察したり、新しいアイデアを思いついたりすることがある。ありませんか?そういうこと。夢というよりは、夢が醒める狭間のことなのかも知れないけど・・・。


私は、夢の中で仕事をしたり、良さげな曲が出来たりということは、以前から時々あって、今朝は、夢の中で、「アートマー」と「ジャガット」について考えていた。で、生徒さんに説明するのに言い得て妙な文章を構築出来たんだけど、「いかん、今は夢だから、これはほっとくと忘れてしまう!」と思って、夢なりに頑張って反芻しようとしたところで、目が覚めた。


夢のリアリティーから、起きている時のリアリティーに乗り換えるのって、すごく面白い。空港とかにある「動く歩道」から「普通の歩道」に乗り換える時みたい。


たぶん一瞬のことなんだろうけど、今日はそれをスローモーションで観察出来て面白かった。その夢の中で使ったその「言い得て妙」な言葉が消えてしまう前に、もう一度頭の中で確認したくて、必死に夢の方にしがみついたからですね。


夢から、起きている状態への移行はですね、感覚的には・・・

 

クラブでイイ感じで踊っている時に、そのイイ感じのグルーブはそのままに、今の曲がフェイドアウトして、次のトラックにうま~くフェイドインしてく感じ。

「お、DJイイ仕事してんな~」てな感じで自然に世界が入れ替わって、いつの間にか前の曲なんて最初から存在し無かったかのように、新しい曲の世界で踊ってる。パラレルワールドの乗り換えですな。

 

結局、夢の中で見つけた良い文章の、ズバリそのまんまの形は取りこぼしたのだが、新しい曲がどんどん流れていく中で、執念深くそやつのしっぽ、文章の意味の要約だけは捉えた。

 

多かれ少なかれ、どんな人でも「自分とはなにか」を追求して生きている。少なからず私はそう。

究極それにしか興味はないんだから、人との関わりって、ハッキリ言って要らないっちゃ要らないのかも知れない。好き嫌いとか、興味っていう意味では、昔から私は、他人にそんなに興味がないタイプの子供であった。


でも・・・・・・

その「本質」の普遍性を本当の意味で確認するために、自分じゃない人との関わりって、絶対に必要なんですよ。人間として生まれた以上。


・・・だから関わりなさい、みたいなことだったね。


夢の中ではもっと、ズバリ短く良い文章だったのに、取り逃がして悔しいな・・・。


でもまあ仕方ないね。


知性がこれらを整理するのに布団の上でまんじりともせず固まっていた。これが3分にも5分にも思えたんだけど、もしかしたらほんの数秒のことなのかもしれない。


私は、これまでの10年、1年のうち半分を、インドのスワミジの元で過ごしてきた。

うらやましいって思うかな?


そこで、「★年間のコースに参加」「●●聖典を習得」「▲▲を教授される」「■■の秘儀を学ぶ」みたいなことが受け放題!


・・・とか、ぜんっぜん無いです。


うらやましく無くなったでしょ(笑)。


いやはや、ほんとスーパー雑用なんでも係です。

「座っていれば先生たちが私が欲しいものを下さる」っていう世界では全くない。


(「◆◆の称号を得る」・・・とかも無いから。ってかいらん、そんなもん。)


でも、だからこそ「座っているだけ」よりももっと大切なものを貰ったことに、私はちょっと驚いている。


人の一生はとても短い。

私がこの心と体を使って体験できることは、ほんの少しだけ。

だけど人間である以上、「理解のため」に体験は必要。


アーシュラムでの生活を通して、私はいろんな人間の人生と、心の奥底に触れました。身体では不可能な、たくさんの「他人の感情と人生」を心で体験させて貰った。

結婚も子育てをしていない私には解り得ないであろうことを、なぜか、体験させられたりもした。


この体験を通して見る「世界」と「聖典」は、体験を通さないで見るそれらとは全然違った。


関わってくれた皆さんには感謝です。私を信用して剥き出しの自分を見せてくれた人達。アーシュラムを訪れる生徒さんなんかとは、一カ月とか一緒に暮らすわけですからね、いろんなことが見えますよ。

そうすると、それまで、その人の単なる言動に過ぎなかったものが、もの凄い深みを帯びて、最終的にはその向こうになんか美しいものがあるわけですよ、必ず。


そいうのを目の当たりにするとき、なんか世界が変わる。

大病をした人もいれば、大切な人を亡くした人もいる。

みんな私じゃないけれど、みんな私。


おひとりさま万歳の私に、生きたヴェーダーンタを教えてくれたのは、なんだかんだ言って、時間と場所と、世界なのでした。


コロナをいいことに、おひとりさまの世界にどっぷり潜り気味の私ですが、ちょっとは水面に浮上しよう、かな。と思った、夏の日でした。


今朝の夢の醒め際のは、土日の夜遅~い時間に、スワミTの講義を前のめりで聴いていて、昼間はそれについて反芻している時間が多いせい、だと思います。


今度は夢を見ていない時に、熟睡からどうやって起きてくるのかを観察したい。

出来るかな?出来たらまたここでレポートしまーす!





2020年8月4日火曜日

「第二弾!大人の夏休み in 四万十 2020」 9/19(土)〜22(火)

※この記事は書きかけです。追って更新されます。

「第二弾!大人の夏休み in 四万十 2020」
9月19日(土)朝8時 〜9月22日(火)21時頃
朝から晩までのまる四日間(食事x8、お茶x4、アーサナクラスx4、講義、瞑想、キールタンなどx4、自然遊び)
宿泊先:Natural Life Yoga
参加費 48.000
お申込み:sivanandakendram@gmail.comまで
※現地集合(中村駅まで送迎あり)、定員5名(満席につきキャンセル待ちになりました。)
※車を出して下さるお手伝いさん先着1名募集中

【4日間のプログラム】
Sitaによるヨーガクラス、講義、サットサンガ
1日2食 ティータイム
・四万十の大自然を楽しむツアー
・Kuniさんレシピをみんなで調理実習
・宿泊は大部屋(男女別)になります。

◆高速バスや電車をご利用の方はJR中村駅まで送迎します。
※京都、梅田、三宮から出発可能な方は、中村行き高速バス(しまんとブルーライナー)
※遠方の方は大阪や神戸まで飛行機や新幹線を利用し「しまんとブルーライナー」に乗り継ぐことも可能です。
※高知空港からは高知駅よりJR特急、または高速バス「しまんとライナー」で中村駅へ(それぞれ往復割引有り)。
※成田、名古屋、神戸空港から高知空港への格安航空便が有ります。
※短期参加などは個別にご相談下さい。
※自家用車の駐車スペース有り。
※前後泊は特別割引料金でご利用可能です。
※小さなお子様をお連れの方は個別にご相談下さい。
※アウトドア遊びがありますが、傷害保険等は料金に含まれておりません。必要な方はご自身でご加入ください。
※新型コロナウイルスの感染拡大防止のために、お申込みの皆様にご協力をお願いする
ことがあると思います。ご理解のほど、よろしくお願いいたします。

このリトリートは、キャンセルに関してのペナルティーは設けていません。人間生きていれば予測しなかった出来事に遭遇します。病気にもなるし、身内の不幸だって避けては通れない。また、天気の予測が難しい時期ですので、災害などの発生に関しても柔軟に変更対応していこうと思います。ご理解のほどよろしく願います。失われつつある「信頼と思いやりで繋がる社会」をここから発信してくことが、私と宿主Kuniさんのチャレンジです。


2020年7月8日水曜日

19日は京都!椎田万蔵 趣味の世界もとい 「免疫を高めるヨーガの知恵2020」

みなさん、こんにちは!
お元気ですか?

7月は、遠征で人にお目にかかる機会が複数あるので、皆さんの不安材料を少しでも減らそうと、週一のアーサナクラス以外は、お家で一人で過ごしています。これはこれで楽しかったりする。ま、どんな状況にも楽しみってのはあるからね。私が長年に渡り尊敬してやまないROLLYさんのつぶやきが、東スポさんで記事になっていて、やっぱりこの人好きだ、と強く思った今日この頃です。

いろいろあるけどさ、がっかりしないこと!ね!

主体である「自分」ががっかりへたりこんだら、どうにもならない。自分のことも他人のことも助けられない。

さてさて、気持ちは明るく、でも、ちゃんと全体を見る努力はして、慎重に・・・ということで、今年の夏の遠征クラスは、密を避けるべくあまり宣伝していませんでした。そろそろ目前ということで、再びちょい出ししていきますね。

7月19日、京都の誓願寺さんでのワークショップ、9年目。


広い講堂のサイズをもう一度確認!と思って8年前の写真を引っ張り出してみたところ、おそらく50~60畳ある・・・。ぐるりの襖を開け放ち、さらに広々な状態で行っていますが、今年は定員を大幅に下げました。現在のお申込みは10名ですので、これはかなり贅沢なスペースの使い方になりそう。ムフフ。まだ10名の空きがありますので、ちょっと行ってみようかという方はご連絡下さいね。町の混雑も例年以下だろうし、これはこれでOK2020。

       

ところで、今年も椎田万蔵 趣味の世界展を出しちゃいます。ただし、こちらも縮小版で。
今年は趣味というよりヨーガの世界展。
お持ちするのは主にインドから持ってきたもの。
写真の品と小物ちょっと持って行きます。



左からヨーガダンダ(2000円)、銅タンクリーナー(1000円)、スケバン棒(1000円)です。

ヨーガダンダはシヴァの左腕の下にある杖。長時間のジャパやプラーナーヤーマの時に使いますが、特に鼻の詰まってる時に重宝します。

こちらのお店でも売っていて、詳細が載っていますので興味のある方は覗いてみると良いかも。


スケバン棒って私が勝手にそう呼んでいるだけ(笑)で、日本では見ないですね。タイでもあまり見ない。これはタイの高級な木で出来た拍打棒です。まあ、肩と背中のセルフマッサージに使うと思ってください。棒関係がですね、もう一本ずつしか残っていないので、もし、どうしても欲しいという人がいらしゃったら、メールで予約して下さい。特にダンダはかなりお得かも。

で、椎田万蔵こと私の世界展が細々なので、素敵女子を助っ人としてお呼びしています。ヨガウェアのYin Yangのショップでお馴染みのvaniさん。ネットでも買えるけど、実際に見てから買いたかった、という方はこのチャンスに。今回は、vaniさんのご主人で、キャンドルアーティストであるARATiさんの作品も拝見できるかも。椎田万蔵の方は趣味の世界ですけど、vaniとARATiの方は、プロアーティストの世界です!作家さんの作品を見てみてください。



ちなみに↑は私の私物。vaniさんのピアスを手持ちのイヤーフックに取り付けてみました。親友からのプレゼントのブレスレットと相性が良いので、併せて付けてます。ジャパマーラーもvaniさん。


【Sivananda Yoga ワークショップ 京都】
7月19日(日)京都誓願寺 講堂


「免疫」という言葉に注目が集まっていますね。免疫とは、体をウイルスや病原菌などの外的から、守り戦う抵抗力のこと。今年は「ちょっと立ち止まって、健康と医療について見つめ直してみようかな?」と思っている方も多い筈です。きっかけは何であれ、人々がこのような疑問に還りついたことは、とても有意義なことだと思います。今回は、古代から受け継がれてきたヨーガの知恵、暮らし方の指針が、どうして免疫を助けるのか?一緒に考えてみましょう。健康は私たちの「人生」の土台ですから。

第1部 12:30-14:30 アーサナクラス
第2部 15:15-16:30 講義「免疫を高めるヨーガの知恵 2020」
参加費:第1部 4000円、第2部 2000円、通し5500円
定員:各回20名ずつ(状況に応じて定員を減らす可能性有り)
お申込み:sivanandakendram@gmail.com

※入場時の手指消毒、マスクのご着用をお願いしています。
※場内でのお食事はお控えください。

参加して下さる皆さんへのお願いは、日頃より、ご自分の健康にお気をつけて、そして他者への思いやりをもってお過ごし下さいってこと。盛り場とかに繰り出すのはちょっとまっていただいて。あたらしい楽しみ方を見つけていくのも楽しいもんですよ。


それでは、夏の京都で会いましょう!

2020年6月6日土曜日

7月23日~26日★大人の夏休み2020スペシャル in 四万十

せーのっ!

とりゃーっ!

↑ の写真は、四万十に移住したYoga友のクニさんを三馬鹿トリオ珍道中で訪ねた時のものです。

SNSやブログで写真を見た人達から「私も行きたい」という声が沢山届いたので、じゃあリトリートやっちゃいましょうってことになったのが「大人の夏休みリトリート」の始まりでした。

これまでに何回やったかねえ・・・。3回くらい?

昔バンドばっかりやった頃、まあ色んなとこから声がかかるので、とりあえず様子見で複数のバンドに関わって、どうにもならんな、と思ったら直ぐやめて次、みたいなスタンスだったんですね。

そんな中で知り合った広島出身の川島君が、ある日「むかし学校の先生に“続けることが大切ってこともある”って教わった」と私に言った。その言葉が、心のどこかに引っ掛かっていたんだね。それで、20年ほど経った頃に、その先生の言ったことを凄く実行してみたくなったんですよ。

タイや京都もそうですけれど、自分でする企画を、毎年変わらず続けてみているのは、実は川島君の言葉がきっかけだったりする。ここに新しく加わってきた「大人の夏休み」リトリートも、やれるところまでやってみようと思っています。

というわけで四万十の「Natural Life Yoga」のクニさんとの伝説のコラボレーション、「大人の夏休み」。今年は24時間延長パワーアップで帰ってきました。個人的には9月のタイのリトリートの開催が危ぶまれているので、その分のエネルギーも四万十に注ぐ意気込みです。

当初は「title:オリンピック開会式を後目に街を飛び出そうスペシャル企画」というもくろみだったのですが、いろいろと事情が変わってしまったので、「title:オリンピックじゃないけど、テレビに背を向けて大自然に飛び込もう、sub:そうだ嬉しいんだ生きる喜びアンパンマン企画」に変更。

こんな時期ですけど、「お互いがお互いの安全を思いやる」ということを含めて、この集まりは「大人になって忘れてしまった大切なこと」を思いだすための企画です。

なので、「小学生の頃、夏の朝に目覚めた瞬間から輝いていた、生き生きした喜び」は何処へ行ってしまったんだろう?っていう方に、是非来ていただきたいのです。

「理屈では分かっているんだけど、実感として、 “私と喜びの一体感” が思い出せないっていう・・・まあ、大人になったら多かれ少なかれ、皆が持ちうる感覚なのかも知れませんが・・・。


10年程前、クニさんと偶然にも飛行機が同じだったことがあります。羽田空港でバッタリ。その時、クニさんは移住先を探している真っ最中でした。いろいろ候補はあったけど、四万十になりましたねぇ。そして私たち皆が、訪れることの出来る、素敵な場所を築いてくれました。

2011年、羽田空港。マレーシア経由でクニさんはタイ、私はインドへ向かう。


NATURAL LIFE YOGAの窓から。


四万十川の雄大な眺め。

 清流で鮎と遊ぶ。

暗闇。小さな明かりと音に五感を研ぎ澄ます。

寝室兼アーサナホールには、クニさんのアート作品が沢山あります。

釣りバカ日誌にも出てたよね、高瀬の沈下橋。日差しが強いぜ。

宙を舞う猛禽?四万十の夏の風物詩。


やっぱりかき氷!



リトリート開催のきっかけはここからでした。四十路集団の夏休み。



一般的にこの手の合宿は、到着日は午後から初めて、解散日の午前中に終了することが多いのですが、「大人の夏休み」に関しては、初日の朝から最終日の夜まで、みっちりです。料理や清掃もスタッフと参加者が協力して行います。

今年は、スペシャルな回なので、これまで出来なかったスペシャルな企画を考え中です。実現できたら感動的なのですが、これについては開けてみてのお楽しみで・・・。

「大人の夏休み in 四万十 2020」
723日(木)朝7時くらい 〜726日(日)夜21時くらい。
朝から晩まで、まるまる四日間(食事x8、お茶x4、アーサナクラスx4、講義x4、瞑想またはキールタンx4、自然遊び)
宿泊先:Natural Life Yoga
参加費 48.000
お申込み:sivanandakendram@gmail.comまで
※現地集合(中村駅まで送迎あり)、定員6

【4日間のプログラム】
Sitaによるヨーガクラス、講義、サットサンガ
1日2食(ベジタリアン) + ティータイム
・四万十の大自然を楽しむツアー
・みんなでクッキング
・宿泊は大部屋(男女別)になります。

◆集合 7/23(木)午前7時 JR中村駅までお迎えにあがります。
◆解散 7/26(日)午後21 JR中村駅までお送りします。 
※京都、梅田、三宮から出発可能な方は、中村行き高速バス(しまんとブルーライナー)
※遠方の方は、大阪や神戸まで飛行機を利用して「しまんとブルーライナー」に乗り継ぐと便利です。
※高知空港からは高知駅よりJR特急、または高速バス「しまんとライナー」で中村駅へ(それぞれ往復割引有り)。
※高知空港への格安航空便は、成田、名古屋、神戸空港間で就航。
※遅刻早退などは、個別にご相談下さい。
※自家用車でご来場の方の駐車スペース有り。
※前後泊は特別割引料金でご利用可能です。
※小さなお子様をお連れの方は個別にご相談下さい。
※アウトドア遊びがありますが、傷害保険等は料金に含まれておりません。必要な方はご自身でご加入ください。
※新型コロナウイルスの感染拡大防止のために、お申込みの皆様にご協力をお願いする
ことがあると思います。ご理解のほど、よろしくお願いいたします。



在りし日の三馬鹿トリオ。もう6年も経ってしまったよ。今やみな五十路。
大人だって、子供の頃と同じ、いのちの輝きを生きている。


2020年6月1日月曜日

『免疫を高めるヨーガの知恵 2020』京都、他

書きかけで止めていたので、続きを書いて完成させました。


↑の表題は、たしか10年前くらい前だと思う。さやかちゃんに読んでいただいて、群馬県でお話ししたトピック。

タイでさらっとお話ししたことはあるけど、↑をもって他の土地を回らなかったんですよね。「なるべくたくさんの人にこの話をしなきゃ・・・」と、思い続けて早10年。いやあ、ボヤボヤしてました。いつやるの?今でしょ! ですよね。

ということで、この夏はこのテーマです。

なるべく参加者がバラけるように、同じテーマで近隣を回ります。

毎年お世話になっている、京都の誓願寺様での恒例のワークショップも決定しました。7月19日(日)です。本当にいつもありがとうございます。

チラシは今年はもう間に合いませんね。手書きしたい気分なので、書いたらこちらに画像を載せますね。

誓願寺さんの講堂は40畳はあろうかという大広間ですが、今年は定員を3分の2に削減させていただきます。お向かいの人がかな〜り遠くなって寂しい感じですが、今年はもうそれで。お食事の時間を挟まず、午後に時短で行きたいと思います。ついでだから参加費もトータルで二割弱削減しました。


兵庫と神奈川も今月の中旬には詳細をアップしますね。できたら関東もバラけるように、どこかで企画したいです。



【Sivananda Yoga ワークショップ 京都】
 7月19日(日)京都誓願寺 講堂
第1部 12:30-14:30 アーサナクラス
第2部 15:15-16:30 講義「免疫を高めるヨーガの知恵 2020」
参加費:第1部 4000円、第2部 2000円、通し5500円
定員:各回20名ずつ(状況に応じて定員を減らす可能性有り)
お申込み:sivanandakendram@gmail.com

状況に応じて、キャンセルの決断をすることもあるかも知れません。また、定員数の変動もあるかも知れません。皆さんのご理解に感謝しています。それから、いつも通り、この京都のワークショップでは、皆さんのキャンセルに関してのペナルティは一切設けません。今年で9年目。さあ、開催できるかな。できるといいな。10年までは頑張りたい!


中学校の修学旅行から始まって、何度も何度も訪れた京都。たくさんの人に、たくさん親切にしてもらいました。個人的には、たくさんの思い出がある特別な町です。一日も早く、京都が元気を取り戻せることをお祈りしています。


10年以上まえのお宝写真!お隣は誰だ!






春を振り返る。

ついこの間まで、寒いといって凍えていたのに、梅雨も目前。

春はどこへ行った・・・って感じだが、なかなか稀有な三ヶ月間だったので、日々を振り返って、記録しておく。

◆これまでの10年間は、日本にあまりいなかったからシェアハウスに入っていたのだけれど、今年は気が変わって、通常のアパートを契約することにした。帰国前からネットで部屋探し。

この収入ゼロの緊急時。敷金礼金と仲介手数料、火災保険など合わせると、大きな出費になってしまった。アホかと思われるかもしれないが、私としてはこれで正解だった気がする。新型ウィルス目覚ましい活躍のなかで、プライベート空間を手に入れたメリットは大きい。お金はまた頑張って働けばいい。

◆思いつきで今年は早く帰国していたが、帰国難民にならなかったのも良かった。これ以上親に無駄な心配をかけるのは忍びないので。

普段より、自分は「ああしたい」「こうしたい」という欲で動かないように心がけているが、なんだかんだ言って直観が一番まとも。私の頭の考えることなんて、大したことない。


◆二月末日に不動産屋で鍵をもらう。10年間お世話になった物置は解約することにした。三月は恒例の徒歩引っ越しフルバージョン。往復3キロの道のりを、毎日1〜3往復、テレビショッピングで買ったコロコロカートで行ったり来たり。

楽器達ついに日の目を見る。ずっと眠らせておいてごめん。五弦を売りに行こうと思ってたが、姿を見たら愛しくなって売るのをやめる。悪いお母ちゃんだった。許して。


◆四半世紀前に「プロの無職」として通っていた職業訓練校の課題が出てくる。ポスター二点作るというやつ。実技練習のため写真素材も水彩でドローイング。捨てようと思っていたが、やめることにする。素材として使った写真集(二冊)を手放したことを、実は後悔しているため。(なんの写真集かわかる人いるかな?)



↑ が ↓ のようになる。




◆人との交流がないと「心の声」がやたら活発になる。警備員の白髪のおじさんの立派な長髪を見ては「ジェロニモ・・・ふふふ」。「ジェロニモからみた私はきっと鉄砲撃ち・・・ふふふ」。いつも「ふふふ・・・」と思っていた。


鉄砲撃ち姿(倉庫からアップライトの楽器を移動する様子)の再現


◆3月、4月がとても寒く、冬服が手元に無かったため、毎日鉄砲撃ちルックで、行ったり来たり。手首や首を冷やすと、鼻水が出ることに気づく。セーターをバラして、手首&首&足首ウォーマーを制作。サリーをバラしてカーテンも制作。いろいろな生活用品を自作した。


◆Mさんご夫婦が車を出してくださって、本棚などの大物を運んで下さった。万一ロックダウンになったらややこしいので、これを機に、残りをとっとと片付けて、4月6日に物置の鍵を返却。契約は四月末日までだったけど、背に腹は変えられぬ。オーナーは台湾の会社で、良い人たちだったから、ご縁が切れると思うと、ちょっと寂しい。


◆それにしても春の寒さは骨身にしみた。四月なのに雪なんか降ってる。手持ちの羊毛布団は、横になると厚さ2cmどころか5mmくらいになってしまう、ちょっと厚手のベッドパットみたいな奴で、床の冷たさが伝わりまくる。一向に気温も上がらないし、思い切って5cm厚の高反発マットを購入したら、睡眠の質が劇的に改善した。起床時に背中が痛むことも無くなった。柔らかいマットは腰に良くないが、硬すぎてもダメらしい。更にすのこを敷くと、これまた劇的に良い。湿気も睡眠に影響するらしい。

◆食事は、毎日同じようなものを食べている。昼は、野菜と油揚げのオリーブオイル炒めしょうゆ味、サラダ、ミニバゲッドを二、三切れ。晩は、米半合と納豆と、あとは適当に。インドで夢にまで見た湯豆腐を、毎日のように食べまくっていたら痩せてきて、ラッキー!と思っていたが、そのうち、風呂に入っても目眩がするようになったので、もう少し重めのもの食べるようにした。あっというまに肥えたが、目眩は治った。



◆近所のパン屋で買った食パンが、あっという間にカビた。老眼だから見えなくて、うっかり食べていた。一人だと食べきる前にカビる。もう水分の多い食パンは買うまい。近所の和菓子屋の草餅も、翌日の夜にはもう酸っぱくなってしまう。化学保存料を使わない正直なお店が存続していて嬉しい。中古で20ℓの冷蔵庫を買う。冷凍庫はない。買い溜めしない生活をしたい。

◆洗濯機はない。なので洗濯物は溜める。たまにコインランドリーへ行く。

◆掃除、洗濯、炊事、裁縫、DIYなど、身辺のことを自分で丁寧にする時間が尊い。オンラインで座学などにも出ていたが、「このチャンスにあれもこれも詰め込もう」と欲張ることはせず、生活のペースを作ることを重んじた。だから自習。自分のアーサナ。掃除なんかも自習のうち。あとは歩行。とにかく歩く。歩き回って見つけた美しいものもたくさんあった。


◆家賃はとても安い。掘り出し物だ。でもその分、車の騒音がひどい。壁が薄いんだな。すごい数のダンプカーが爆音で通る。こんな狭い道なのになぜ?と思い、ダンプを尾行したら、ちょっと先の更地で、地面を掘りまくっていた。大掛かりなビル工事。でも、こんなコロナの時に、運ちゃんたちが儲かってるって、嬉しいことだ。耳先を変えるために、南部鉄の風鈴を吊るす。私の窓の前には、誰かの窓がない。だから、チャンス到来。

金物屋ではもう買えない。マンションなどで騒音と見なされるため売れないそうだ。探しまくった末、京都のハンズで見つけて、ずっとこの日を待っていた。

風鈴が騒音だなんて・・・変な世界になった。コロナの騒動で、この音が、騒音に聞こえない世界が、また戻ってくるといいのに。


◆四月末にようやくネットが使えるようになって、緊急事態宣言中は週末にオンラインサットサンガをやった。外を出歩く必要のある仕事の人もいるので、それらの人が、安全に仕事が出来るよう、私みたいな「特に用事のない人」が、うろちょろするのを控えつつ、でもちゃんと気持ちの上で納得できることが大事だと思ったので。納得の前に必要なのは理解。自分の安全と他人の安全、他人の幸せと自分の幸せが、じつは離れていないんだよ、ってことを理解してもらう良い機会だったと思う。

◆これからが、社会を再構築していく上で、またウイルスなどの脅威とどう付き合って行くかを考える上で、じつは大事な時間だと思う。要はバランスの再構築。社会単位でも、個人単位でも。