2020年10月6日火曜日

超久々☆みんなのQとシータのA「頭で立つポーズ」

 みなさま、ごきげんよう!

「これでもか」という暑さも去って、まだまだ寒くもなく、窓を開ければ金木犀の香り。ただのいつもの空気なのにね、香水みたい。

ああ、体に優しい、気持ちいい。

なーんてね。実は夏も同じようなこと考えてたけど。

少し遅れてついてくるワンピースの裾がねえ、
足に纏わりつくリズムが気持ちいいんだわ。
汗のぺたぺたですら気持ちいい~!

・・・ってな具合。

ま、どんな季節だって、気持ちいいってことだ。最高だ。

お気に入りの衣を纏って、ふらり路地に踊り出ようではありませんか。


マイペースに拍車がかかったシータマンです。
8年ぶりくらいにインスタグラムにログインしてみたら出来た。
消えないもんだ、アカウント。

こっちも何年振りだ、「みんなのQとシータのA」行ってみよーっ!

神奈川県にお住まいのYさんからのお便り。

質問:「他のポーズより、シールシャアサナをしたら心臓のあたりがスッキリするのは、なぜだろうと思います。先生の見解を聞かせてもらえると嬉しいです。」

さすがYさん。お目が高い!

机上の空論ではなくてね、こうやって、自分の身体で理解していくってことですよ。このような疑問を聞かせてもらえると、シータマンも嬉しいです。

ということで今日はヘッドスタンドのお話しです。

ここで10年以上前に行った、逆転系のポーズのワークショップの時に使ったイラストを見ていただきましょう。この紙芝居、今も私のもとで出番を待っとります(笑)。



ここに血圧が「上120-下100」の人がいます。
血圧ってのは、だいたい心臓のあたりの数値ですね。

イラストの右側を見ていただきたい。

頭の足の横にもそれぞれ数が書いてありますね。
この通りの数値になりますってことではなくて、アベレージっていうか、大体こんな感じよっていう例えです。

血圧、頭の方が低く、地面に近い方が高くなってるの分かりますか?
なんで、こうなるんでしょう?

地球の重力のおかげで、血液が地球の中心に向かって引っ張られるので、立っている時は足の方に血が下がるわけですね。

でも、血液っていうのは、下がったままにして置けない。ちゃんと全身を循環させないと。

底に溜まろうとする血液を汲み上げているのが、心臓というポンプです。

だいたい、体の四分の三くらいは心臓より下に位置してますからね。

重力に反して汲み上げるんですから、ポンプの圧力が高くしないとね、昇ってきませんよ、血液。

心臓なんて、いや、ほんと大変ですよ。24時間365日、生まれてから死ぬまで働きづくめ。

たまには心臓の負担を軽くしてあげたい。どうすればいいか。

じゃんっ!


逆さにしてあげればいいんです。


直立時に心臓より下にある部分を、心臓より高いと位置に持ってくれば、血液は重力の助けを借りて、勝手に心臓に戻ってきます。

その間、心臓は休めるのよね。

同じように右半分の数値を見て下さいね。

足の横の血圧が低いということは、重力がポンプを助けているってことに他なりません。


Yさんのおっしゃるように、心臓がスッキリするわけです。

休まっちゃうもん。束の間の休息ですよ。

きっと心臓は、Yさんに感謝してると思いますよ~。


ここで、気をつけなくてはいけないのが、頭。

逆さまになることによって、自動的に頭部にかかる圧は高まります。

このイラストの人は、まあ平均的な血圧の人だから問題ないけれど、もともと血圧の高い人だったら?

頭の血管にかかる圧力は相当の物になりますよ。

緑内障など、眼圧の高い人も要注意です。


先生達に置かれましては、この点をきちんと生徒さんに確認して下さいね。

ということで、超お久しぶりの、Q&Aコーナーでしたー!

質問はいつでもウェルカム。お待ちしています!


ではでは、シャツの裾翻して、金木犀の空気を吸いに行ってね!


ばいちゃ!