2009年10月20日火曜日

みんなのQ&しーたのA 「カパーラバティ」

 先日、私の憧れの国ラオスから、お便りをいただきました。ご縁を辿ってきて下さったことにシミジミしています。ご縁といえば、スリランカで教えていたときのこと。熱心に来てくれてた生徒さんが、香港在住時に私の学友にヨガを習っていたとのことが発覚しました。「縁とはまったく憎いぜっ!」と思いましたね~。今回、とても良い質問だったので、回答をこちらにも転機させていただきました。

Q.カバラバティのあとに、みぞおちが痛むってことはありますか? 先生曰く、それは正しくない方法でやってるからだ、と。なにかコツはあるのでしょうか? 

A. お返事すっかり遅くなってすみません。 カパラバティの後のみぞおちが痛むというお話は、時々耳にします。みぞおちの他に脇腹など、おもにヨガを始めたばかりの方に多いようです。実際にご本人にお会い出来れば、どんな感じなのか、多少はわかるのですが、お会いできないので、あくまでも推測ということで、だいたい以下のようなことになります。

 まず、初めに、どこが、どんな感じで痛むのか。或いはカパラバティの後以外でも痛むのかどうか、自問して下さい。俗に言う「なんかイヤ~な感じの痛み」であれば、まずドクターの処へ行って、診てもらいましょう。素晴らしいことに、大事なことは、みんな体が教えてくれますので、まず一番に、ご自身の体の声に耳を傾けて下さいね。
 さて、それ以外の場合ですが、(方法が正しくないというよりも)考えられる原因が幾つかあります。

①カパラバティは「腹筋の力でお腹の中身を圧縮して、横隔膜を上に押し上げることで、肺の空気を外に出す」=いわばポンプのような呼吸の方法です。横隔膜は呼吸器と消化器を分け隔ている膜状の筋肉ですが、まさにミゾオチのあたりにありますよね。普段自力で動かしていない筋肉ですから、初めのうちは、「しんどいわ~」と痛むことがあると思います。

②胃に何かのこっていた場合、あるいはもともと胃が弱かったり、調子が悪かってりする場合。
③消化器全体が、あまり強く無い場合。
④ふだん全く運動をしていなかった場合。

  内臓が圧迫され、激しく動きます。胃に消化中の物があれば、消化不良を起こして痛みますし、胃に炎症があったりする場合も炎症が激しくなる事が予測されます。また、動くことに慣れていない内臓ですと、最初はやっぱりビックリして痛みます。 ということで、食後3時間くらいは、ヨガもカパラバティも避けて下さい、と言いたいところですが、お子さんのお食事に合わせたり、いろいろおありでしょうから、まあ2時間くらい見ていただけば大丈夫だと思います。毎日でなくても、週一回でも続けていけば、丈夫で健康な内臓になりますので、その頃にはいつの間にか、痛みがあったことすら、忘れている筈。 ヨガも、暮らしも、全部、楽しんでくださいね。またお便りします。


Sita