2011年4月28日木曜日

偉大な旅立ち




 下痢が、ついにとまりました、多分・・・。とはいえ疲労性の衰弱なので、何をやっても胸が苦しくなって肩で息をするような状態。1クラス教えるのが今の私の精一杯。教えるのって気力体力ともに、思いのほかパワーを使います。それでも仕事はある。仕方ないのでアシュヴァガンダという気の根っこの粉末を買ってきました。根っこなので朝鮮人参と匂いの似ている強壮薬です。でも朝鮮人参みたいに高くない。100g=60ルピーでした(インドの感覚でいうと、でも、だいぶ高価よね・・・)。苦くでまずい。でも、飲んでます。飲むと、身体がポカーっとあったかくなります。効いてるみたい。


「しーたまっ!早く早く。サイババの葬儀が始まったよ!」

 昨日、4月27日、午前9時、壁の向こうからスワミジの声に呼び出されました。

 私はスワミジと一緒に昼食を一時間半も遅らせて(いつもは9時半)全行程をテレビで葬儀を拝見しました。ほとんどのチャンネルで、番組を中断して生中継してましたから。


 スワミジ曰く、聖人の葬儀を見ることが出来るのはとても吉祥なことなんだよ、とのこと。現代ではテレビの生中継があるし、特に私の場合はスワミジが横でPujaの解説をしてくれるので重ねてラッキーでした。

 
 会場はとても広くきれいで、センターにババの入られる穴がすでに9フィート(?単位は忘れた)掘ってあります。1万人くらいは居ると思われる信者の方にあわせて、仏教のお坊さんや、スィク教、ムスリム、クリスチャンなど司祭の一団がそれぞれ固まって座っています。


 スワミジの解説をまとめると、9はババの誕生において特別な数字なので(ナヴァグラハ=9惑星の9かなだと思う)いろいろと9が出てくるとのこと。例えば27日の2+7=9。9時から開始。インド国内9箇所のKashiから集まったプリーストによって唱えられるマントラ。

 葬儀の開始直後は泣き崩れていた喪主のサッティヤジット氏(妹さんかお姉さんの息子さん)が気丈に、プリーストの指示に従って、ババの身体を清めていきます。7つの川から集められた砂や、聖水を用います。人間の罪を許すゴーマタ(牛のお母さん)と赤ちゃんも登場。

 7つの川というと、ガンジス、ヤムナ、ゴーダヴァリ、サラスヴァティ、ナルマダ、シンドゥ(インダス)、カーヴェリの7つの川なんでしょうけど、サラスヴァティ川というのが、確か地下に潜ってることになってる川じゃなかったかしら。それとも、どこかで地上に出てるのかしら。

 (なんだろう君の私は、今、新聞で確認たところ、7つの川という文字に対して、サラスワティ以外の川の名前が書いてあった。これは、ヴァラナシのガンガーとヤムナーの合流点でサラスヴァティも合流するという考えなので、ヴァラナシの水を持ってくると自動的にサラスヴァティの水もカウントされるということなのでしょう。)


 お清めが済むと、いったん、幕がおろされて、その間にババの肉体は、9フィートの穴の中に御安置されます。私とスワミジは血行回復の為に、その場で足踏み行進しながら待ってます。変な二人。やがで幕があき、要人の方がババのお体の上にビブーティを供養。背後にはルドラのマントラ。それが済むと、マンガラアーラティ。スワミジと私も立ち上がって時の声をあげ、10:48、アーラティが終了。10:50に再び幕が下りました。


 私のいるマハーラシュトラはシルディのサイババの出身地です。なので、この辺のお店や車にはシルディーババのステッカーが、くっついてます。テレビの大河ドラマにもなってるんですよ。サッテャサイババは、このシルディババの転生ということなんですね。サッテャババが大河ドラマになる日がくるんでしょうね。

「See(スワミジの口癖)、たった一人の姿が、これだけの多くの人々を導いくんだよ。」

 今回の葬儀で、私が思ったこと。横たわるババのお体を拝見していて、聖人のみならず、そこらへんにいる私のような普通の人間でも、体をもって生まれてくることの意味深さ。マクロにせよ、ミクロにせよ、あらゆるリレーションシップの中で、体無くして一体なにを為すことができるでしょう。もし、神という言葉があって、それは何か問われるのなら、全ての人間、全ての姿かたちは、神そのものでしか無いんじゃないか・・・と、なんとなく、そんな風なことを思っていました。


隣で足踏みをしてるスワミジがいいます。

「See,Sitama,Such a great departure!」

私は答える。

「Yes,Swamiji.」