本会場から離れているし、誰も来ないんじゃないかね~と思われていたリラクゼーション会場に、老若女女、詰め掛ける大盛況。フェイスマッサージを受けて、ネイルを手入れして貰って・・・私も女だから、これだけのことで、どれ程癒されるか痛いほどわかります。
私もハンドマッサージでお手伝いさせて貰いましたが、驚いたのは、腕のリンパが詰まっている人が物凄く多かったこと。静脈瘤といっても過言では無いくらい。これまで、いろんな人の手を触ってきたけれど、このような経験はあまり無かった。肩、首ですよね、これは・・・いかほどのストレス・・・。まだ行方のわからない旦那様を待ち続ける女性もいらっしゃいました。
多くの女性が、マッサージを受けて、企業さんに提供してもらった化粧品を貰って、そそくさ帰ってしまう中、果たしてヨガなど出来るのか・・・と思っていたのですが、で、出来ました・・・・。そして、それが自分自身を震わすくらい貴重な経験となりました。鬼と呼ばれるかもしれないけれど、高齢者だから、という理由で椅子を使う選択はしませんでした。しかもほぼ60分。みんな凄いよ!
これまでに、何千回もクラスを教えてきたけれど、自分自身からはみ出すような素晴らしいクラスになった!と思えることはそうそう無く、年に数回。それは紛れも無くblessingです。でも、更に身の毛もよだつクラス、というのが実は一度だけある。2008年3月、インドはリシケシのラクシュマンジュラのたもとで教えていた夕暮れです。ある瞬間に「え?ヨガの神様降りた!」と思った。ぞっとしました。
そして、今回ふたたび・・・。
なんなんだ、これ・・・?なんと言えばいいのか・・・広いんですよ、広大無辺で優しくて安心。全身が総毛立ち、涙が噴き出しそう。支援に来てる私が泣いてたら変だし、知らん顔してましたけど、多分お婆ちゃん達も、同じ気配を感じてくれてたんじゃないかな・・・と思う。
屍のポーズ(と状況的に言えなかったけど)を終えた後、彼女達の魂が、歓喜に溢れる姿を目の当たりにし、私は、何故か走って逃げ去りたくなってしまった。
「先月捻挫して以来無理だったのに初めてお座りが出来たよ!」
「あー、気持ちよかったー、不思議だねー、なんだろねー!」
「いつも(立ち前屈で掌が床に)着かないのにピタッと着いたよぉ~!」
「仏壇のおじいさんもビックリしちまうよ~!」
などと口々に言いながら皆さんが拍手をしてくれました。岩手で拍手。エアロビ教室みたい。でも嬉しかった。
ヨガの神様へ。
私はあなたの道具です。