貧乏暇なし。なんでこんなに忙しい人生になってしまったんだろう・・・。
といいながらも、実家でパソコンに向かってパタパタする日々。これは暇って言うのかもしれないしなあ・・・。よくわかりません。
インドにいてとにかく恋しいものは、お湯のシャワー、全自動洗濯機、良く繋がるインターネット回線・・・と、どのアシュラムに居た人も声を揃えていう。インドからドバイにいって、イラン人と、オランダ人と、日本人の私で「だよねー!」と盛り上がった。(あと日本人の場合はそれに加えて湯船ね。)
でも、洗濯機の御陰で浮いた時間を、良く繋がるインターネットに食いつぶされ、私はパソコンの前に座る。どこにでも繋がって、そこはかとなく忙しい。うーん。現代的なテーマだよね。
もちろん、そこから受ける恩恵は多大なるものなので、良いとか悪いではないんだけどね。少しだけホームシックです。人間はかくも無い物ねだりなのですね。それはさておいても、白髪が増えても、シミが出来ても、シワだらけになっても、インドの暮らしはやはり魅力的。
さて、私にとってのインドの魅力の中で絶対的な位置を占める人がある。これまでの人生で、もっとも貴重な出来事、お父さん(Swami Govindananda先生)をついに見つけだしたこと(地球のどこかにいる筈のたった一人のこの人をずっと探していた気がします)と、読者の皆さんは既にご存知のゴパールジに出会ったことです。
ことにスワミジとは、他の生徒さん達のように、近くに座ってお喋りする機会もないし、仕事があるから講義に始終張り付いているのも無理。スワミジに伝えたい感謝の気持ちも山盛りあるけど、それを言葉で伝えたことも無いです。本当は伝えた方が良いのかも知れないけれど、私は照れ屋だし、近くて遠いお父さんなのです。叱られる回数も減ったしね。それでもまだ叱られてるけどねぇ・・・(笑)。最近は「やっちまった!」と思ったら、自ら謝り&叱られに行きます。そんな時はめっちゃ怒られます(笑)。あ、写真の中でも軽く叱られていますな。私の背後にいるのがスワミジです。
スワミジを手伝い始めて四年目のシーズンが終わりました。日本のヨガスタジオのクラスを全部辞めたし、アパートも引き払ってしまって住むところも不安定。ホームレスの低額所得者。犠牲にしたものは大きい。それでも、スワミジとの生活のなかで得たものは、失ったものなんて目じゃないくらいに大きい気がします。インド人にすら言われるけれど、このような環境に身を置ける幸運を噛み締めなくてはいけない。誰でも出来ることでは無いのだから。
生徒さんのみならず、短期間手伝いにきてくれる子達が、スワミジとのお別れの時にみんな号泣するのね。それを見ていて、そうだよねえ〜、わかるわあ、と思う。
私は泣かない。ちょっと前までは、後でこっそり泣いたけど、今はもっと強くなった。スワミジは私のラーマ・・というと、私は妻のシーターだ、って思うでしょう。違うのよ。私はスワミジのハヌマーンになるんだ。だから泣かない。
恵まれた人生だと思う。こうして自分が日本に生まれたことも相当恵まれている。その平行線上にインド人のアイデンティティーを生きることになった、この妙な状況も。でも、ときどきわからなくなるんです。私、いったいナニ人?ナニ人でもいいのかもしれないね。地球人である必要も宇宙人である必要もない。2014年は何者でもない者として、何者かを演じながらもう一頑張りする年のような気がします。社会的にはかなりのダメ人間だけど、それでも社会と関わりながら・・・。
者にも物にも惑わされず、もっと自由に、もっと強く、もっと輝くように生きよう。グル達の愛と、生徒達の情熱に背中を押されて。私の人生。私が人生だもの。