チックタック、チック タック
私のなかの時間の音。
ラブダブ、ラブダブ
めぐる血液が、まるで地球創生のドラマのようだ。
ある嵐の夜、だあれも来なかった教室の、
灯りを消してマットの上で、自分の鼓動を聴いていた。
脳裏に広がるジュラ紀の風景。
ようやく少しづつ、地面にランディング出来るような気がしている、2016年。
こんな時間を過ごしていたんだよなあ。あの西荻窪のボロアパートで。
いつからこんなに、せわしなく、走って、走って、走っているんだろう。
どんどんスピードの上がるランニングマシーンの上で、猛ダッシュをしているみたい。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
いや〜、はっきり言って、昨年の私はけっこう病んでいた。
インフルエンザにはかかるし、気管支炎を起こすし、一ヶ月くらいゲッソリしてた。
そのうえメンタルもけっこう病んでいた(・・・と思う)。
プライベートで私に 会った人、気づいた人もいるんじゃないかな。
ただでさえ人に慣れるのに時間がかかる私なのに、ハートは絶賛閉店中でしたからね。
ちょっとしたセクハラとかモラハラとか、そういうことが重なって、けっこう傷ついちゃったというか、女であることが心底恨めしく、男どものゲスっぷりには正直閉口だった。
今年は本なんか、読めてる。
いい感じでリハビリ出来てるんじゃない?
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
読書に嵌っているルームメイトのイチ推し本「Lean In」に、アメリカの大学教授の行った研究のエピソードが書かれている。
彼らは「破天荒な女性起業家ハイディ・ロイゼン」が、「ベンチャーキャピタリストとしてどのように成功したか」という事例を用意して、Aグループにはそのまま、Bグループには、ハイディをハワードという男性名に変えた文章にして読ませたわけです。
結果、Bグループはハワードを好ましい同僚と感じ、Aグループは同じくハイディを「一緒に働きたくない人物」とみなした。
同一人物の、同一のストーリーなのに、性別を変えるだけで、これだけの印象の差異が!
話が前後するけど、直観的な感想として、私が女じゃなかったら、多分あんな嫌な目にあわなかったのではないか、という気がしている。
「ったく、ケ ◯の穴の小さい男どもがっ!」
と目くじらを立てていた私だけど、まあそういう出来事があったおかげで、「もしかしたら私できる女だったのかな?」なんて、今じゃ思えるわけで、何の穴が小さかろうが「嫌な相手に慈悲の心を持てるようになること」が今の目標です。
この本は、FacebookのCOOのシェリル・サンドバーグのエッセイなんだけど、この人も、いやな目に遭ったんだろうねえ。なのにこの笑顔。お綺麗ですね。あとでじっくり読んでみます。
併せて、こじらせ女子のバイブル、ジェーン・スーの「貴様いつまで女子でいるつもりだ問題」。
いわゆる「おちゃらけ本」的なやつかな、と思ってたんだけど、素晴らしく中身の濃い、愛に溢れた本でびっくり。
自分の職業つながりで「今月の牡牛座を穿った目で見るならば」の章をピックアップしましょう。
私は「スピリチュアル」とか「パワーなんちゃら」とかいう言葉を言われると、そこに誤魔化しというか、それ以上に無知蒙昧というか、そういうものを感じで「なんかいやだわ〜」と思うわけです。
狙って使ってる方はマーケティングの確信犯だから、まあ良しとして、とりわけモヤモヤ感が残るのはそれ以外の場合ですね。誤魔化しの仕組みに化かされている無知蒙昧が嫌なんです。多分。
「じゃ、あんた日本語で説明してみ、あんたのいってるスピリチュアルってなに?」
と問いたくなる。
出来ないんですよ。多くの人は。化かされてるから、きつねに。
私が、ジェーン・スーが知的だ、というのは、化かされない人であるからだけではなく、蔓延る「スピリチュアル」を文章で表すことが出来るから。
言葉とは状況を分析し、考えを整理する道具であり、辻褄のあう文章は整理された考えですからね。
笑わせてくれつつも、たいへん知的な本。40代のみならず、すべての働く女性におすすめです。
では、またね!
私のなかの時間の音。
ラブダブ、ラブダブ
めぐる血液が、まるで地球創生のドラマのようだ。
ある嵐の夜、だあれも来なかった教室の、
灯りを消してマットの上で、自分の鼓動を聴いていた。
脳裏に広がるジュラ紀の風景。
ようやく少しづつ、地面にランディング出来るような気がしている、2016年。
こんな時間を過ごしていたんだよなあ。あの西荻窪のボロアパートで。
いつからこんなに、せわしなく、走って、走って、走っているんだろう。
どんどんスピードの上がるランニングマシーンの上で、猛ダッシュをしているみたい。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
いや〜、はっきり言って、昨年の私はけっこう病んでいた。
インフルエンザにはかかるし、気管支炎を起こすし、一ヶ月くらいゲッソリしてた。
そのうえメンタルもけっこう病んでいた(・・・と思う)。
プライベートで私に 会った人、気づいた人もいるんじゃないかな。
ただでさえ人に慣れるのに時間がかかる私なのに、ハートは絶賛閉店中でしたからね。
ちょっとしたセクハラとかモラハラとか、そういうことが重なって、けっこう傷ついちゃったというか、女であることが心底恨めしく、男どものゲスっぷりには正直閉口だった。
今年は本なんか、読めてる。
いい感じでリハビリ出来てるんじゃない?
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
読書に嵌っているルームメイトのイチ推し本「Lean In」に、アメリカの大学教授の行った研究のエピソードが書かれている。
彼らは「破天荒な女性起業家ハイディ・ロイゼン」が、「ベンチャーキャピタリストとしてどのように成功したか」という事例を用意して、Aグループにはそのまま、Bグループには、ハイディをハワードという男性名に変えた文章にして読ませたわけです。
結果、Bグループはハワードを好ましい同僚と感じ、Aグループは同じくハイディを「一緒に働きたくない人物」とみなした。
同一人物の、同一のストーリーなのに、性別を変えるだけで、これだけの印象の差異が!
話が前後するけど、直観的な感想として、私が女じゃなかったら、多分あんな嫌な目にあわなかったのではないか、という気がしている。
「ったく、ケ ◯の穴の小さい男どもがっ!」
と目くじらを立てていた私だけど、まあそういう出来事があったおかげで、「もしかしたら私できる女だったのかな?」なんて、今じゃ思えるわけで、何の穴が小さかろうが「嫌な相手に慈悲の心を持てるようになること」が今の目標です。
この本は、FacebookのCOOのシェリル・サンドバーグのエッセイなんだけど、この人も、いやな目に遭ったんだろうねえ。なのにこの笑顔。お綺麗ですね。あとでじっくり読んでみます。
併せて、こじらせ女子のバイブル、ジェーン・スーの「貴様いつまで女子でいるつもりだ問題」。
いわゆる「おちゃらけ本」的なやつかな、と思ってたんだけど、素晴らしく中身の濃い、愛に溢れた本でびっくり。
自分の職業つながりで「今月の牡牛座を穿った目で見るならば」の章をピックアップしましょう。
私は「スピリチュアル」とか「パワーなんちゃら」とかいう言葉を言われると、そこに誤魔化しというか、それ以上に無知蒙昧というか、そういうものを感じで「なんかいやだわ〜」と思うわけです。
狙って使ってる方はマーケティングの確信犯だから、まあ良しとして、とりわけモヤモヤ感が残るのはそれ以外の場合ですね。誤魔化しの仕組みに化かされている無知蒙昧が嫌なんです。多分。
「じゃ、あんた日本語で説明してみ、あんたのいってるスピリチュアルってなに?」
と問いたくなる。
出来ないんですよ。多くの人は。化かされてるから、きつねに。
私が、ジェーン・スーが知的だ、というのは、化かされない人であるからだけではなく、蔓延る「スピリチュアル」を文章で表すことが出来るから。
言葉とは状況を分析し、考えを整理する道具であり、辻褄のあう文章は整理された考えですからね。
笑わせてくれつつも、たいへん知的な本。40代のみならず、すべての働く女性におすすめです。
では、またね!