2017年5月14日日曜日

6/10(土)Hail! Hail! Elephant! for TOMOKO

インドで事故に遇われた吉田友子さんの為のチャリティークラスです。
奇跡的に命を繋ぎ止めたヨーギニーが 安心して治療に取り組めるよう支援します。


2017年6月10日(土) 
SodaCCo STUDIO 東京都渋谷区代官山町9−10 (1階)

【Sivananda Yoga 90 min. class for Tomoko】
時間:10:00-11:30    
参加費:3000円


【Bhajan Sanga for Tomoko】
時間:12:00-13:00 
参加費:1000円以上のドネーション


※それぞれ予約不要(満員の場合は先着順)
※ヨガマットをご持参ください。
※参加費の全額を吉田友子さんにお届けします。
カフェ 代官山birdのビルの1階です。

尚、当日8:00-9:20は今井祐子さんと栗山香子さんによる「Charity Morning Yoga for Tomoko(参加費:ドネーション)」が行われます。

外からはこんな外観です。


緊急告知。6月10日(土)に私の古巣YOGAJAYAのある町、代官山で、『Hail! Hail! Elephant!』というイベントをすることになりました。

大きなスタジオスペースですから予約は要りません。万が一満員の場合には先着順となりますが、たぶん大丈夫、 マット30枚くらいは余裕で敷けるでしょう。かつて代官山に集って下さった皆さん、再び、代官山でユミコのSivananda、受けに来てください。




最初に「この場所を使いなよ」と提供して下さった方がいて、発起人のハナエちゃんが私に声を掛けて下さった。

なんの為にその場所を提供して下さったのかというと、YOGAJAYAで当時レセプションにいてくれた吉田友子さん(以下友ちゃん)の支援のためです。今ではメディアで引っ張りだこの有名な先生、みなさんも雑誌などできっとお馴染みな筈。

2005年の暮れ、奇人の巣窟JR中央線のみをテリトリーとしていた私は、表参道と代官山という、アウェイな場所にあるYOGAJAYAで、ティーチャーデビューすることになってしまいました。中央線以外は敵地も同然ですから、緊張で卒倒寸前だった私を、お母さんのように安心させてくれたのが、受付にいた友ちゃんでした。その存在はとても自然で、可憐で、優しくて、今でも昨日のことのように憶えています。


そんな友ちゃんが、今年はじめにインドで事故に遭われたことを知ったのは、先月。オーストラリアのルーシー・ロバーツ先生が立ち上げたファンドを通してでした。(リンク先で日本語訳のPDFを読むことができます。)

怪我はかなり重篤なものだったようです。幸いにも一命を取り止めたものの、数週間ものあいだ、意識不明の昏睡状態にあったそうです。彼女はしかし奇跡的に意識を取り戻し、医療搬送で帰国した後、旦那様のサポートのもとリハビリに立ち向かっています。

旦那様は、北欧家具のお店「Elephant」を経営されています。その事業も実質的に休業せざるを得ないこの状況で、友ちゃんが治療に専念し、1日も早く、私たちのもとに帰ってきてくれるよう応援をさせていただきたく、今回のイベントが立ち上がったのです。

私は、いつも通り、精一杯、最高のクラスをします。それだけ。
そしてクラスに対して、レッスンフィーをお支払いただく。

アーサナのあとは、ハナエちゃんのリクエストでバジャンサンガです。キールタンを歌いましょう。私も、あなたも、遠くの誰かさんも、みんなが幸せになるように。それだけ。

ここで起こっている、ただそれれだけのアクションが、どこか遠くの誰かの希望を支えている。これは、いつものクラスでも、実は一緒なんです。そうやってみんなが支え合っている。しかし、今回は、この目に見えない、しかし厳然たる事実を、はっきりと皆さんにお伝えできる機会でもあります。

どうぞ、一人でも多くの方が、真心とともにお集まりくださいますように。

そして友ちゃんが、一日も早く、私たちのもとに帰ってきてくれますように。

日本中どこからでも、お待ちしております。

懐かしいJAYA時代のように、クラスのあと、お茶でもしよう。

同志のみなさん、Sivanandaパワーをここで花開かせましょうよ。

会場にはドネーションボックスを設置致します。

イベントに参加されない方でもお立ち寄りいただけます。


待ってます!


Sita
















2017年5月11日木曜日

う〜ん・・・インド・・・



どっぶりと、その社会に入り込んで見ると・・・

けっこう厄介なインド。

インドらぶっ!と言っているうちは、インドを知らない・・・てか、そのインド、本性をまだ現していない。

美味しいとこ、ちょっと啜るくらいが、多分いい、インド。

日本人という人間の良さを再認識させていただくことになるわけです。

もちろん日本人にもゲスの極みをいく輩がいますけど、それでも全体的な平均点はすごく高い。その高い平均レベルに多くの人が集まっている感じ。


対するインドは、多くの人は、やっぱりフレンドリーでいい人。温かい。だけど、誤解を恐れずにいうならば、ゲス方面な人々もかなりの割合、沢山いらっしゃる。しかもそのゲス度もなかなかレベルが高いことも多い。良いのか悪いのかわからんが大物だ。


そしてインド人、平均的に我が強いっていうか自由なんですね。「我が強くてしかもゲス」な人間に縁してしまって対峙しなければならない場合、これはすっごい大変。でも、これもインドで、これが現実。

しかしですよ、日本ではお目にかかることが出来ないくらいハイレベルで神な一般人に、稀にお目にかかれるのです。数はそんなにいないかもしれない。だけど神度がエベレストの頂きよりも高い。

「あー!もう!全てゆるす!こんな人が一人いるならばインドであった数々の嫌な目も全部ゆるすっ!」ということになっちゃうのよね。


ダイナミックレンジが果てしなく広いんですよ。それに、彼ら、なんか宇宙人。時空が違う。


そんなインドに面と向かうとね、ちっぽけな振り幅の中で揺れて、小さなことに悶々としてるのが馬鹿らしいと思えるんだよね。


インドらぶっ!な人々をがっかりさせる残念エピソードは当然のごとく沢山あるけれど、そこ紹介してもしかたないのでやめといて、ほっこりソフトな話をしたい。


先日、古舘伊知郎さんとタブラ奏者のU-zhaanさんがおしゃべりする番組で、U-zhaanさんが話していたことがインド時空をよく表現されていたので紹介しましょう。

①U-zhaanさんが太鼓の皮の張り替えをお店に依頼していた。そろそろかと思って引き取りに行ったら別の人に売られてしまっていた。店の人は「ノープロブレム」(出ました!インドで一番よく聞く言葉!)と言っていたがプロブレムかどうかは自分で決めたいですよね、との話。

②U-zhaanさんがタブラの師匠に、音を太くするために少し体重を増やせと言われた。一生懸命食べて太って翌年また先生に会いに行ったら「お前、だいぶ太ったようだけど、どうしたんだ?大丈夫か?」と言われた、との話。

ネタではなく、これがインドの人のデフォルト。

じ、時空が・・・。

ほっこり出来るかどうかは、こちらがわの「在り方」にかかってくるわけですな。究極の瞑想訓練ですよ。

それでも、むかつくことのオンパレードでも、なぜか恋しい、そんなインドなんです。

因果なものですな。

またね。



2017年5月10日水曜日

CDのこと① 全曲解説

                          撮影:Kamalesh Koki Yoshie


みなさまごきげんよう。
一冬を越えて、ふたたび東京でひっそりと暮らし始めたシータ万蔵です。

我ながら、すっごく遅ればせながらCDの話を書きたいと思いまして。

いろんなことが記憶の彼方にドンドン出荷(?)されていくので手が届かなくなる前に。

昨年製作したCD、その名も『Sita』を聞いてくださった皆様、ありがとうございます。このCD、細々ながら、いろんなところに旅してくれています。誰かの車の中、イギリスやらアメリカやら、スウェーデンやら屋久島の流れる景色の傍らで、その音がなっているかと思うと、ふふふ。私の個人的変態的趣味からすると、このCDの細々旅は醍醐味です。

が、しかし、個人的趣味のことは置いといて、作るだけ作ってホーチミン(放置すること)はよくない。(すみません!インドで忙しかったんです。汗。)再びシャバに戻ったからには、ちゃんとします宣言。

どういう顛末で、このCDが作られることになったかは以前お話しましたので、曲紹介を。

このお話が持ち上がった時、何をCDに収めるかを決めなければなりませんでした。

私は、ちまたではSivananda Yogaっていうのを教えている人とされているので、その道の人にわかるCDを作る、という選択もあったんです。

が、内輪っぽい世界よりも、広く皆さんに聴いていただけたら、ということでSivandandaしばりは却下。プロデュースして下さった岡野さんも「インドインドしていないものにしたい」とのことでしたので、ユニバーサルなものを目指しました。

世界が、あっちやこっちのみんなが、平穏でありますように、という思いを祈りとして、調和の司るヴィシュヌ神にまつわる歌ばかりを選ぶことにしました。もし次にチャンスがあるのであれば、今度はどっぷりSivanandaなCDを作ってみたいです。

というわけで、全曲解説!




①Conch Browing

吉祥のシンボルとし法螺貝で幕開けです。一昨年から、ヒロミダスと私の間でシャンク(=法螺貝=英語でコンチ)が流行ってまして、所構わず吹き鳴らすのでスワミジに怒られまくったのですが、そもそもこれはプージャ(儀式)の始まりに八方除けとして吹かれるもの。この流行りが次第にいろんな人を巻きこみまして、中学生マーキチに飛び火。私らオバハンが吹くよりも、これから世界を担っていく若者に、なんというか、希望の種を植えつけたくて、マーキチにお願いしました。

※あんなに怒られても諦めなかったヒロミダスはいまやプージャに欠かせない法螺貝吹きとなりました。



②Sri Ram Jaya Ram

インドの代表的な叙事詩「ラーマーヤナ」の主人公ラーマを称えます。ラーマはヴィシュヌ神の7番目のアヴァターラ(化身)。ヴィシュヌは世界の平穏が乱される時に、様々な姿をもって顕れます。が、願わくば、私たちの見方が成長して、万物にヴィシュヌの化身を見ることが出来ますように。昔から好きなメロディーで〆にこれを歌ってサヨウナラってことが多いです。


③Radhe Radhe Govinda

ゴーヴィンダはヴィシュヌの八番目のアヴァターラであるクリシュナ神のこと。ラーマが人間として顕れてるのに対し、クリシュナは(人間の姿をとってはいるものの)神そのものとしての化身です。ラーダーはそのパートナー。ラーダーを呼びかけるとき、文法上の語形変化が起こってラーデーになります。私のお気に入りの曲。いつかノリノリのリズム隊と一緒にステージで演りたいです。


④Vithala

ヴィッタラというのはヴィシュヌの姿の一つ。英音訳の綴りに関してちょっと自信がないんですけど、インド 広しで言語も多く、地方色それぞれ強く、この綴りのミスはまあ良しということにさせていただく・・と。南インドの北のほうカルナータカとか、西インドの東の方であるマハーラシュトラで人気の神様です。途中から入ってくるサントゥール(百弦琴)。実は私のハーモニウムがものすごく宙ぶらりんなチューニングで他の楽器と合わせられない大問題が発覚しまして、サンプリングのサントゥールを私の楽器に合わせてチューンしていただいき、岡野さんが弾いてくれました。よーく聴いてください。遠くの方で不思議な打楽器たちの音色も!中近東っぽく仕上がっています。


⑤Hari Narayana

ナーラーヤナもヴィシュヌの別名ですね。④でも出てきくるHariという名も同様。HariはTaker、取り去る者です。何を取り去るかって、私たちの罪と穢れを取り去る素敵な泥棒。あかねちゃんと二人でレスポンス部分を何層か重ねましたが、自分がたくさん居るみたい、合わせ鏡を覗いているような不気味サウンドになりまして、急遽ハモることに。同じ周波数の声をいくつ重ねても、厚みは出ないんですって。この夜あわててコーラス隊を招集しました。これもインドっぽくなくて不思議な合唱団風。そして背後にはまた耳に新しい打楽器が。実は全ての曲に、違った打楽器が使われているんです。パーカッションはとにかく聞きどころです。


⑥Madhurastakam

マドゥラーシュタカムは、 インドの詩人 Sri Vallabha acaryaによる、クリシュナを讃える8つの詩篇です。題名の通りその詩はとってもスイートなんです。その唇は甘く、そのお顔も甘く、その瞳も、その笑顔も甘い・・・という、クリシュナのスウィートネスを詠っています。私がNYでトレーニングを受けた時の先生、東欧人のスワミジが歌って下さったメロディーで。もともとギタリストだった先生で、私はこの人のスウィートネスに当時とってもとっても救われたのですよ。そんな先生へ愛敬の意を込めて。そしてついに登場、タブラ!ようやくインドインドです。演奏して下さった広本さんは瑞々しい草花ようなたおやかで素敵な方でした。


⑦Yamuna Tira Vihari

ヤムナー川のほとり、木漏れ日が緑の中に輝いて、小さな、色とりどりの花たちが、足元で祝福している。鳥はさえずり、小さな動物たちも寛いで飛び跳ねています。そんな森の中にクリシュナの笛の音が、どこからともなく聞こえてくる。ああ、なんて麗しい世界なんだろう。あなたのブレッシングで、この世界が輝いています。というような気持ちで。みんなにも、あの甘露のせせらぎの音が聞こえるでしょう?


⑧Raghupati Raghava Raja Ram

偉大なる魂、インドの父ガンディージーのメッセージを。アンボリにいた時、小さなニキタにインドの国旗を見せると「♫ラグパティラーガヴァ」と判で押したように歌い出して可愛かった。ヒンドゥーの神様ラーマを称え、そして同時にアッラーの神を称えます。このCDのコンセプトとしてどうしても外せなかった曲です。以前ドバイでワークショップをした時に、これをチョイスしてすごく褒められたんですね。イスラム教徒もヒンドゥー教徒も、仏教徒も、キリスト教徒も、みんなで集ってこれを歌うことができました。名前はたくさんあるけど、神は一つ。っていうかこの世に神じゃないものなんてありますか?私たち日本人はわかっているはず。神をどうこういうのならば、全てが神です。



⑨Santih Mantra

ヴェーダーンタにおける重要なシャーンティマントラを十編唱えました。背後に鳴っているドローサウンドを、最初自分の楽器で弾いたんです。が、なにせ宙ぶらりんですからね、チューニングが。最終的にシンセでお願いしました。他の曲とチューニングが違うという掟破り。それでも、どうしても、岡野さんのネイティブアメリカンフルートをなんとかして入れてもらいたかったんです。だって木の笛のチューニングを変えるなんて、端っこをちょん切るしかないし、そんなの無理。本来、これらのヴェーダのマントラは節やリズムを合わせて歌唱するものではありません。ので、歌唱せずして岡野さんのフルートとコラボさせていただけたこと。すごい。感無量です。

そもそも、私がこの道に入ったのはネイティブアメリカンの儀式に参加したことを発端とします。その数週間は毎朝、真っ暗なうちに、この笛の音で目覚めていました。正直いうと、目立つところだけでも三箇所くらい、舌が固まって発音をしくじっています。不甲斐ないことこの上ない。が、これが今の私の姿。そのまんま受け止めよう・・・と。このCDに込めた祈りの集大成です。この祈りが届きますように。


9曲。計画をはるかに上回る盛りだくなCDになりました。

おっと、仕事にいかなくては。

今年初の日本語でのクラス。毎年緊張するけど、頑張ってくるよ。

CDのこと②はまた後で!








2017年2月5日日曜日

新年あけまして読書録

みなさま、あけましておめでとうございます。

だいぶ遅ればせですね。

もうこれからは、こうしましょう。

新日明けましておめでとうございます。
昨日中は大変お世話になりました。
本日もなにとぞよろしくお願いします。

Happy New Day!

いぇーい!


毎度、なかなか自分の為に使える時間がなくて、更新がのろくてすみません。

みなさま、ご存知のとおり、余裕がない。
ゆっくりインターネットを楽しむ時間と体力の余裕がない。

なんだけど、やっぱりたまに文章を書きたいのよ。
書きたいし、読みたいんです。


数年前にkindleを買って以来、インドに本を持ってこなくなった。
私としてはかなり寂しいことだけど、荷物の軽減化のため背に腹はかえられない。


それが、先日、文庫本を二冊いただきまして、そのうちの一冊が、村上春樹の一番新しい長編の「色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年」だったんですね。


旅先で、人々の手から手に渡る本が好き。




私は、他人の書いた書評をチェックするのも好きなので、まずアマゾンのレビューをチェックしたら、いまひとつ評判が悪い。とはいえ、単に書評を読むのが好きなだけで、それでどうこうってこともないので、早速本編を読んでみました。


結論。面白かった。


前にも書いたかも知れないけれど、私は昔、村上春樹が好きじゃなかったんですよ。

20歳くらいの時に「ノルウェイの森」読んで、今風にいうと「キモッ!’」って思った。
主人公もキモけりゃ、書いてる人もキモッ!って思ってた。

苦悩に酔いしれる美学「ウザッ!」って。

青臭くて、青臭くて、本当に嫌だった。

つまり、どういうことかというと、当時の自分自身が苦悩に酔いしれる青臭いキモ野郎だった・・・ということなんだけどね(笑)。そのころの私は、極めて「私小説的」な感覚で世界を生きており、作家もみんな私と同じ感覚で生きているであることを疑わなかった。

思春期。

しかし、ここ十年位で村上作品の印象がガラッと変わりました。なにがきっかけか忘れたけれど、小説に加えて随筆とかルポタージュ、レコード評とかを読んでいるうちに、「あれ、この人、キモくないじゃん・・」と。むしろ大変好きになってしまった。

単に自分自身が大人になったせいだけでもない気がする。

小説なんか、エンターテイメントとしても非常によく出来ていて面白いし、文学としても優れているのではないでしょうか。文筆家が、文章を操る芸術家だとしたら、村上春樹はちゃんとそれだなあ、という感想です。文章が意味と響きの両面において美しい。


いつのまにか、例の村上イズムというか、なんかキザみたいな、あの感じが、作品を重ねるごとに文章と馴染んで、服と着ている人が、間違いなくシックリきてるみたいな感じになっている。

加えて、作品の端々に垣間見ることが出来る・・・村上春樹の悟っている世界観、哲学みたいなもの、がフワッと感じられるのが、好きなんですよ。これを小説のメインテーマとしてグイグイ押し出せば、啓蒙書か、例の青臭い私小説みたいになって、鼻につくところなんだけど、地下水脈が時々地上に出てくるみたいなチラリズムが良い。


例えば、「色彩をもたない・・・」から引用してみると

「それがどんなものだか、口で説明するのは不可能だ。自分で実際に経験してみるしかない。ただひとつ俺に言えるのは、一旦そういう真実の情景を目にすると、これまで自分が生きてきた世界がおそろしく平べったく見えてしまうということだ。その情景には論理も非論理もない。善も悪もない。すべてがひとつに融合している。そして君自身もその融合の一部になる。君は肉体という枠を離れ、いわば形而上的な存在になる。君は直観になる。それは素晴らしい感覚であると同時に、ある意味絶望的な感覚でもある。自分のこれまでの人生がいかに薄っぺらで深みを欠いたものだったか、ほとんど最後の最後になって君は悟るわけだからな。どうしてこんな人生にそもそも我慢できたのだろうと思い、慄然とする。」


とかね。ヴェーダーンタに近いなあと思う。
「小説におけるヴェーダーンタ発掘」、趣味ですねえ。


ヴェーダーンタを表現する文章として手を入れさせてもらうとしたら、情景という言葉はいただけないかな。それから、感覚という言葉も使いたくない。生徒諸君、それが何故かお分かりかな?わかったらメッセージで送って!

それと、絶望的な感覚とか慄然とする云々ってのもどうかなあ。こうなるとジャガット目線でしょう。真実を知った人は両者を混同しない。生徒諸君、ジャガットってなんでしたっけ?調べて下さい。


逆に、ジャガット目線のリアリティーとして好きだったのは、


それはいわば、散り散りになった三人の人間をひとつに結びつける血脈だった。儚いほど細い血脈だが、そこにはまだ生きた赤い血が流れている。音楽の力がそれを可能にしているのだ。


「音楽の力がそれを可能にしているのだ」のところとかね。美しいですね。


音楽には確かにありますね。ケミストリーの源となるパワーが。


それから、個人的に主人公に共感した部分は、例えばこんな文章とか。


「多崎つくるには向かうべき場所はない。それは彼の人生にとってのひとつのテーゼのようなものだった。彼には行くべき場所もないし、変えるべき場所でもない。かつてそんなものがあったことはないし、今だってない。彼にとっての唯一の場所は、「今いる場所」だ。

東京は彼にとってたまたま与えられた場所だった。

彼がいわば自らの人生からの亡命者としてそこに生きてきた。そして東京という大都市は、そのように匿名的に生きたいと望む人々にとって理想的な場所だった。」


私が毎度、東京に帰ってしまうのは、この人生がそれを許すかどうかは別として、匿名的に生きたいと望んでしまう、(多分、それは生まれついての)趣向のせいなのだと思います。


良い小説は多面的に楽しい。乾いた情緒にお水をもらえる。みちさん、素敵な一冊をありがとうございました。本に骨があるならば、その骨の髄まで楽しませていただきました。

この本がまた誰かの手に渡って、どこかのだれかの脳内ケミストリーが起こるかと思うとわくわくします。


本もまた旅をするのです。



2016年12月31日土曜日

屋久島の森へ!

大晦日なのに、呑気にこんにちは~。
暖かいと、クリスマスとか、年の瀬、という気分にはなりにくいものですね。

「誰かが来た時のために、とにかく受付に座っている」という業務のため、久々にゆっくりインターネットです。うれしい。

例によって日々、なにかと慌ただしく、なんだか潤いがなくなってきて、スカスカな感じになっているのですが、潤いを求め、この春には屋久島へ飛ぶのです。インドから帰って、羽田で飛行機乗り換えて、すぐですよ。




だからいいや。インドでこれでもかっ!て位スカスカになってもいいのです。

告知が地味に遅れてしまい申し訳なかったのですが、リトリート、Suryaのこけら落としに呼んでいただきました。光栄です。

Suryaはお料理の上手な佳代さんの運営するリトリートハウス。佳代さんの専門はアーユルヴェーダです。アメリカにお住まいですが、日本でも各地でワークショップを行っているので、ご存知の方もいらっしゃいますね、きっと。

今回のリトリートはアーユルヴェーダの智慧を健康管理に生かそうというコンセプト。


そして料理番として、いつも四万十でお世話になっている、Tane のちかちゃんが来てくれるのですよ!

ちかちゃんの菜食料理は美味い!どのくらい美味しいかというと・・・・

一般の募集はしなかったのですが、ウパーサナサンガ神戸のメンバーを中心に、この夏、四万十で二泊三日の合宿を行ったんですね。そこで胃袋担当してくれたのが彼女なのですが、「お腹いっぱい食べて欲しいから!」と十二分に用意してくれていた米が、二日で底を尽きるくらいの美味しさです。

いやー食べましたね。

料理上手のちかちゃんと、佳代さん、食べる担当の私の、三人のコラボレーションです。

詳しくはリトリートのサイトを隅々ご覧ください。

残席は2名様の早い者勝ちですが、先のことですので、キャンセルも出るかもしれません。満席の場合はキャンセル待ちの希望をお伝えくださいね。

屋久島でもきっと奇蹟が起きるぞー。

https://yakushimayoga-ayurveda-retreat.jimdo.com/

本年も、ほんとうに、沢山の方にお世話になりました。

ありがとうございました。

幸多き新年がもうすぐ、そこです。

良いお年をお迎え下さい!










2016年12月25日日曜日

「Sita」 CD発売のお知らせ。


Merry Christmas ! All my friends!
みなさん、いかがお過ごしですか?

ただいま、リアルタイムで、アーシュラムでのクリスマスセレブレーションのために、今年もキャロルとコスプレの準備中。外では、インドのディスコパーティーがズンドコ、ズンドコ騒がしいです。

気付けば、すっかり年の瀬で、私は今年もまた、浦島太郎。

もう七年も日本の冬を知らずにいます。

そして、今年も、またブログを激サボりしてしまいました。

でも、自分にダメ出しはしないの。
ダメ出しは人にやっても`らって、自分だけは自分に100%OK出すことにします。

ても、来年こそはスローダウンして、ゆっくり文章を書くのを楽しみたいな・・・。
そんな日が来るのはいつのことやら。


ところで、この夏私が、いつも以上にバタバタしていた理由。

実は、CDを制作する幸運を授かりまして、それでなんです。ちゃんと出来上がって、我が目で確かめるまで、黙っとこうと思ってたんですが、ついにインドの私の手元にも届きました。

今日のクリスマスに、このお知らせが出来てうれしいです。私が今の仕事を始めてから12年目の初日なんです。


ジャケットデザインは IDEHA Creation の三浦雄大さんが手掛けて下さいました。もともとは別のタイトルで、装丁はイラストを起用する予定でしたが、音を録ってみた段階で、プロデューサーの岡野さんのインスピレーションにより最終案が決定した次第。


       

ささっと書いてくださったスケッチを見て、岡野さんの見ている風景が見えた気がしたけど、それに見合う川と風景が日本に思い当たらない。インド行きが迫っていて、ロケハンしている暇もない。

でも、一か所だけ、閃いた場所があった。限られたスケジュールの中で、お天気一発勝負だったんだけど、曇りの日の合間をぬって賭けてみました。勝算はあったんです。どこだか知りたいでしょ?それについては、また今度。



 写真を手掛けてくださったのは、Kamalesh こと、フォトグラファーの吉江好樹さんです。奥様ともども、インドにも足をお運びいただいて暫く同じ釜の飯を食べた仲間です。

川ではなく海になりましたが、イメージ通りの、むしろイメージ以上の装丁になりました。三浦さんと好樹さん、ありがとうございました。






そもそものはじまりは、タイでのリトリートに来てくださった、生駒さんの一言でした。


「岡野弘幹さんという方のネイティブアメリカンフルートのコンサートにいって、心打たれました。岡野さんのフルートとシータさんのキールタンのコラボが、絶対聴きたいです。」


岡野弘幹さん、岡野弘幹さん、岡野・・・・!大御所じゃないですか!?
めっそうもない!ムリ、ムリ、ムリ!

と心の声。

「そうですねー、機会に恵まれましたらその時に、ぜひ!」とお茶を濁していたのですが、

「岡野さんにお話ししたら、いいですよ!って言ってくれました!」


ええええええーーーーーーーー‼

生駒さん、めっちゃグイグイいくし!


だって、私、歌って素人だし、人見知りだし、ムリムリムリムリー!

こうなったら覚悟を決めて一度ご挨拶に伺って、断られたらそれを良い思い出に・・・・!

・・・という、そういうスタートです。

緊張しまくりまる私を、岡野さんはとても穏やかに、しかもとてもカッコよく、奥様の純子さんは太陽のように明るく、迎えて下さいました。岡野さんは、映画の音楽でお忙しい最中にも関わらず、勝手のわからない私にいろいろご指導くださり、本当にありがとうございました。

岡野さん夫妻は、シヴァとパールヴァティーなんですよ、私にとって。まさにピッタリそういう感じに見える。ご紹介が遅れましたが、岡野さんは、天空オーケストラの岡野弘幹さんです。祈りの音霊の大御所です。

録音の時の記録も、またこちらで追々書きますね。






「あかねちゃん、私、CD作るんだ。岡野弘幹さんという人がサウンドプロデューサーなの。」

「えええ!シータマン!私岡野さんの大ファンだから、ケータリングしに大阪ついていく!お菓子並べるの得意!」

お菓子は並べないでいいから、コーラスやってもらおう、ということで、急遽コーラス隊が結成されました。録りの前夜に突然お願いしたにもかかわらず、来てくださった、あゆみちゃんとまほちゃん、東京から駆けつけてくれたあかねちゃん、そういや、彼女たちも、みんなインドで私と同じ釜の飯を食べている。



更に、同じ釜飯ということで、読者には御なじみかも知れないマー吉(中学生)に法螺貝をお願いしました。




 CDの内容は、とてもとてもシンプルなものです。

インドで私は毎日演奏しているけれど、古典をやっているわけではないし、ご詠歌だし、歌い手のキーも様々だし、臨機応変に伴奏をしなくてはいけないため、どんな軸にでもこっちから併せにいく癖がついてしまっている。自分は出来るだけ消すというか、自分軸がきわめて曖昧なものになっているため、ハーモニウムのチューニングがまさかのヨレヨレだってことに気づいていなかったんですね。

他の楽器が合わせられない!致命的!


そんな悪条件の下で、タブラ(チューニングがとっても大事な楽器)を演奏して下さった、広本雄次さん、ありがとうございました。やっぱりタブラを聴くと無条件に萌える。



それから、写真をお願いし忘れてしまったけど、珍しいパーカッションの数々を、やはり天空オーケストラの、のぶとうまさざねさんに演奏していただきました。もう、大御所ぞろい、例のヨレヨレが、惜しまれてなりません。ゴパールジに Paul &Co.にメールしてもらって、注文しちゃいましたよ。今最終チェック中とのことですが、ちゃんとチューニングに狂いなく日本に届くころを祈ります。

岡野さん、奥様の純子さん、総合プロデューサーの生駒さん、そしてコーラス隊と。






当初、アマゾンなどでの販売を予定していましたが、いろんな奇跡の結晶であるこの音源を大切にしていただけるよう、まずは手から手にお届けしていこう、ということになりました。そこで販売チーム善の秘密結社マックス団(?)を結成しまして、まずは身近なところから販売していく予定です。販売価格は3000円。


直接お目に掛かれる方は、ぜひお声をかけて下さい。インドにも25枚の在庫がありますから、こちらにいらっしゃるかたは、私にメール下されば取っておきますね。

郵送をご希望の方、お問い合わせは seedwellmusic@gmail.com 「Sita CD担当」までメールにてご連絡お願いします。

このCDを応援して下さる(そして私が応援したい)ショップやスタジオなどの販売店も、追ってこちらでアップしていこうと思います。


私が今インドにいるきっかけは、ネイティブアメリカンの祈りの儀式でした。
毎日、日の昇るよりもずっと早く、フルートの音で目覚めていました。
長い軌道をめぐって、岡野さんのネイティブアメリカンフルートの奏に、私が響きが重なった。

なにかが一巡りしたような、そんな不思議なところに、私はいます。

祈りのCDです。

世界と、生きとし生けるものすべてに、平安がありますように。

音楽のように、響きあえたらいいなと思うのです。

みなさん、よいお年をお迎えくださいね。

本年もお世話になりました。


愛をこめて。

Sita




2016年9月12日月曜日

小腹の話

いゃ〜、忙しゅうございました。我ながらスケジューリングが上手いのか下手なのか、貧乏性なのかなんなのか、毎年こういう感じになっているよね、私・・・。

今日は気分転換におやつネタ。

12日ぶりに東京の部屋に帰ったら、ボロ雑巾のような私に、うれしいものが届いていた。スナックミーという、ナチュラル系のおやつを宅配してくれるサービスが出来たということで、お願いしていたのです。やった!やっと来た!

そっそく開ける!


中に入っていたのは
・ドライ温州みかん
・ドライフルーツとナッツ
・ドライキウイ
・手作りビスコッティ
・おさつチップス
・ヴィーガンクッキー




おおーー!これはいつも「ナチュラルローソン」で買ってるBIOKURAのクッキーではないか!ていうか全体的に我らの小腹の見方「ナチュラルローソン」仕様だし。

スナックミーさんの「ギルティーフリー」ってコンセプトも面白い。

とはいえ、私は、あんまり、恒常的な間食の習慣は無いんですよ。罪の意識というのも、あんまり。

しかし、ちょっと甘いものが欲しい時がある。でコンビニしか空いてない時間に変なおやつを食べて、舌がベローンと変な感じになっちゃうわけです。あれは何なのでしょう?添加物?

「ああっ!やっちまった!まじで後悔!」ともう200回くらい思ったね。


で、ボロ雑巾と化して帰宅した私に話を戻しましょう。

「このお菓子たちは〜🌟、朝のコーヒーのお供に毎日少しずつ食べて〜💓」

と思っていたのに、連日の深夜作業で、お腹減りまくり!しかも晩御飯めんどうだからサボったし。コンビニ行く時間も惜しいし・・・・うわー!

そんな真夜中に、がしっといただきましたよ。

スナックの数々を。

ドライフルーツたちは可愛く写真をとって〜 💖 と思ってたけど、空腹に負けて、ちゃっちゃと食べちゃいました。

ああ、ギルティーフリーだわ。

やっと意味がわかったわ。

しかも舌が痺れない。


かろうじて撮った写真。

今回の出張中、関西での行く先々で、食の大切さ、というのを教えていただいたので、まさにタイムリーなスナックミーさんでした。

子供さんのいるお家とか、やっぱり気にされてるのがよくわかったし、子供だけじゃなく大人の体も食べ物で出来てるものね。

自分は急に燃料が切れるタイプなので、機内食のないLCC飛行機の中とか、こだま新幹線の中とか、意識朦朧となることが度々あるので、ポケットにこういうヘルシーな「つなぎ」を忍ばせていくといいのかも知れない。

ちなみに、ボックスの中身はある程度リクエスト出来るみたい。私はナッツが美味しかったな。一箱1600円弱だけど、トータル2000円分くらい入ってるから、ナチュラルローソンや成城石井よりお得だよね。


スナックミーさんありがとう!