このブログでもチラチラとお話ししていた友人、ともあき君が、本日、永眠しました。
私は大勢の人とグループ的につるむのが苦手。だからヴェーダーンタの勉強グループでも、がっつり彼と時間を共にしたことは、無かった。
一緒に何かをしたのは、本当に本当に、最初の最初の時だけだったね。Swami Dayanandajiを初めて日本にお迎えするにあたって、スカイプで話し合ったり、私はチラシのコピーを作ったっけね。なんでも、初動が一番大変な時なので、企画が軌道に乗り、他に手伝う人も現れ始めたあと、私はそーっと気配を潜めることにしました。
元気な彼に会った最後のときは、2008年の2月、リシケシで、風邪をひいて心細そうな笑顔。いつも具合の悪いときばかり現れてゴメンね。
気配を潜めていた私は、当然、連絡網に引っかからない筈なのですが、メールを転送してくれた奇特な人がいた。今年の7月14日の夜、携帯に連絡が入り、6年の空白を経て、暇を見つけてはお見舞いに行く日々が始まりました。
今は、自分でも、何をどういう風に感じればいいか、ちょっと分かりません。冷静と感情の間には実は隙間があるみたい。どちらでもない、まあ、でも言ってみれば冷静ってことなのかな・・・。
昨日の水曜日、京都から戻って、その足で病院に寄ったんです。金曜日に会ってから数日しかたっていないのに、すごく痩せて、まるで眠っているようでした。でも話しかけるとね、腕はもう持ち上げられないんだけど、膝をバタバタしたり、首を左右に振ったりしてくれるから起きてるってわかった。すごく弱くなったけど、手を握り返してきた。前よりうんと弱いけど、声を上げてくれた。
何かを伝えたいんだけど、もう言葉も体もうまく使えなくて、もどかしがっていたね。でも、ちゃんとわかってるから、いいよって思ったよ。
まだ力があるとき、ぎゅっと引き寄せてハグしてくれた時もそう。ミホちゃん相手に、声を発して一生懸命、伝えようとしてたのもそう。ちゃんとわかってたよ。
それは、たった一つの「ありがとう」でした。
私からもありがとう。
ハグしてくれてありがとう。
京都から帰るまで待っててくれてありがとう。
私に連絡をまわしてくれたナオキさん、ありがとう。
初めてのターミナルケア病棟来訪にあたって、緊張していた私にアドヴァイスをくれたリエちゃんに、ありがとう。
次から一緒に来てくれたミホちゃん、ありがとう。一人で行った最初の夜、じつは動揺して眠れなかったんだ。
そんな眠れない夜にたまたま連絡をくれた先輩、ありがとう。
沢山の仲間を連れて何度も病院に来てくれたナオキさんに、もう一度ありがとう。
思いつきで作ったお見舞いノートに記入してくれた皆さん、ありがとう。
プージャを二回もあげてくれたSwami Nivedananandajiにありがとう。いつも突然のお願いなのに、どこにいてもやってくれる。
遠くから祈ってくれたSwami Cetananandajiにありがとう。
病院と同じ市内に居候させて下さっているミチコさんにありがとう。
これまで、友人との別れはいつも不慮だったけれど、はじめて、最期の時を一緒に楽しく過ごせたこと、多くのことを学ばせてもらったこと、これら全ての宇宙のはたらきに、感謝します。
昨夕、「ご僧侶(彼は出家しているのです)にいいのかなあ」と一瞬躊躇したけど、「この際関係ないや!」と思って、手にキスをしてお別れしたのが最後でした。
ともあき君。
楽しかったよ。
ありがとう。
これからマントラナイトするよ。
Thum up!
世界はありがとう以外の何者でもないのかも知れないね。