2011年5月18日水曜日

ひとみしり

 病院から帰って以来・・・というか昔からだが、すっかり人見知りの引きこもり気分。

 ゴパールハウスは、みなでワイワイするのが好きじゃない独身主義者の、聖典の勉強が趣味(っていうんですかね)というラメーシュおじさんと、そんなラメーシュおじさんにそっくり気質のシーターおばさん(私)、そして誰にも邪魔されない暮らしを楽しむご隠居、ゴパールおじさんが居ます。家は本当にひっそり静まり帰っている。私の無口を誰もが許してくれる居心地の良い場所です。

 そこにですね、を親戚のご一家がやってきまして、いま、大変にぎやかです。が、私の本性「人見知り」が顔を出しまして、ぜんぜんフレンドリーに談笑など出来ません。たぶん、ちょっと怖い人に思われてる気がします。アシュラムにいる時のパワーモードなら、余裕なんだけどね・・・。病院の一件以来、心が閉じちゃってるんでしょうか、私・・・嗚呼。・・・僕の心は狭小住宅・・・って歌をアシュラムに居る間に作っちゃいましたよ、あたしゃ。

 みんながインドはねぇ、と眉をしかめるのはここだと思うんですよ。ずけずけしてるんです。インドの人は。しかもすごくパワフルに。インドには個人主義というのがないんですよね、日本に昔無かったように。誰ですかね、日本で最初に個人主義って言い出したのは誰なんでしたかね、夏目漱石ですか?

 プライヴァシーの概念・・・西洋人にはくっきりあります。インド人には、きっぱり無いと思います。日本人には?

・・・これが曖昧なとこなんですよ。だから揺れちゃって、時々疲れちゃうんだと思う。

 アシュラムで具合悪くなった時に、なんとか自分の体のリズムを取り戻す時間が欲しいが、引っ切り無しに人がやってきて、どうしたらいいか分かりません・・・とぼやいたら、スワミジに怒られた。なんでそこでバランス出来ないんだ!他人を変えることは出来ないんだぞ!と。まじで怖かったです。

 言い訳ですが、西洋の方なら、多分きっぱり断るんですよ。「ごめんなさい、私いま疲れてるの。」自分の中に線が引けてるのね。インドの人ならいつ誰が来ても、それは当たり前の日常だから、招き入れるにも、追い帰すにも、そんなに悩まないと思います。


 下痢で休んでいる私。しかもシャワー中。そこに来るわけです、地元の人が。でシャワー中だし、泡だらけだから、ごめん!と断っても、インド人は絶対引きません。結局、びしょ濡れのまま、服を引っ掛けて出て行くと、「今日おなか痛いからヨガこれないから、シータ大好きだから顔実に来たの。」って、えーっ!まじですか?つかまって10分。ぶるぶる、ハックショーン!


 これってバランス出来ない私が悪いのかなあ。大好きなスワミジに怒られてショックを受けてたんだけど、翌日は誰も来ない。後日わかったんだけど、スワミジが夕暮れ時に佇んでいたら、地元の人が15人、私の部屋に向かってそぞろ歩いていくのを発見して、止めてくれたんだって。元気な商店のおばちゃん連だから、勿論止めても聞かないんだけど、そこを何とか止めてくれたらしい。涙。まあスワミジも、まさか私への来訪がこんなに激しいとは思ってなかったんでしょうねぇ。



 そうそう、インドに持ってくると便利なもの。もうひとつ。ハーゲンダッツについてくるスプーン。平べったいから嵩張らないし、粉ものを扱うのに便利なんです。でも、粉ものって・・・。便利に思えるの私だけ?


 今からコインバトールのドクタースワミの所へ。久々のTamilだー。400キロ程度だから三泊四日。うち二泊は車中です。いってくるね!