2009年11月14日土曜日

みんなのQ&しーたのA 「断食&瞑想」



 これはどうしたことか、世界的に質問日和なのでしょうか?今日はうれしい質問がわんさか舞い込んでるので、ノリにノッてどんどん行きます。断食と、瞑想について。またも回答が長いので興味のある方は、参考にして下さい。

Q1.先週一日断食をしたのですが、翌朝、低血糖だったのか、吐き気で目が覚めて、あわてて飴をなめてしのぎました。そのあと、ひどい下痢も。ただ、午後からは気分も前よりすっきりしたので、できればまた断食をしたいのです。

A1.質問ありがとうございました。普段自分ではスルーしてしまっている課題与えて下さるので、皆さんからの宿題は私にとって本当に為になります。

 断食はいいですよね。でも最初のうちは好転反応などで、しんどい場合があります。私は年に一度、一週間の断食を4年ほど続けていましたが、昨年と今年は定住型の生活では無かったので、スキップしてしまいました。完全にものを食べない断食を長くするには、旦那様や周囲の方の理解と協力が必要ですが、精神修業というより肉体的な効果を目的としているならば、一日断食からでも十分効果があると思います。意外と身近で気軽なものなんです。

 そもそも我々が定期的に食事を取っている限り、胃腸が完全に空になる時間はありません。食事を抜くことで、働き者の胃腸に有給休暇を与えます。そうすると翌日からもっと仕事の能率を上げてくれるでしょう。「私」は「内臓」の上司になるわけですね。でこの人材を上手に使う・・・。最初はフルーツジュースなどを使って血糖値を下げない方法を取るのが安全でしょう。果物にはそれ自体に酵素が入っているので、胃で酵素を分泌する必要がなく、体内の毒素排出効果をさらに高めてくれます。

①パック売りのものは酵素が死んでいるので、自分でフレッシュジュースを作ること。
②消化の過程をよりシンプルにするため、果物のチョイスは単品で。
③断食中は普段より多く水分を取る。喉が渇く前に、白湯もしくはハーブティーを飲みます。
④ミネラル補給の為に、適宜に天然塩を舐めるといいですね。

低血糖もバカにできません。クラっときて思わぬ事故を引き起こしてはつまらないですから。
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Q2. 瞑想について、Alain先生(※Sitaの友達)のクラスで学んでいます。英語で学んでいるせいか、すっと頭に入りません。何かよい方法は ないでしょうか? 日本語の本も一冊購入したのですが、やっぱり難しい。というか、瞑想は本来難しいもので、何年も学んで経験しないと理解できないものなのでしょうか?

A2. 瞑想というのは「状態」のことで、だれにでも到達出来るステイトです。意識の水面が鏡のように澄み渡った状態とでも言いましょうか。どこでもいいから座って、呼吸を整えて、この状態を味わえばいいのです。ただ、これには慣れが必要。というのは、「心」というものは「エネルギーの動き」であって、その最大の性質は「out goingを好む」ってことだからです。しかも、若ければ若いほど、心の速度は速い。なので、これをそっと、なるべく水面を荒立てないよう、一定の場所に留めてしまいます。「心」は「物」ではなく「モーション」ですから、動かなければそれは無いも同然。その為に初期の段階向けのテクニックがあります。いくつか紹介しますね。

①静かな清浄な場所を選ぶ。心が興味を示しそうな物をあらかじめ遠ざけておこうってことです。
②呼吸を深くて粗い呼吸から、徐々に細くて長くて静かな呼吸にしていく。脳をわずかながら低酸素状態にし心の速度を抑えるため。
③で、なにか集中するものを作る。
a. 目を開ける場合、神聖な絵などを静かに眺め、それに集中し続ける。
b. 以下、目を閉じる場合、神聖な姿を思い浮かべ、それに集中し続ける。
c. 静かな呼吸の音に集中、またはOMマントラの繰り返しをイメージして、それに集中し続ける。

 あとは自然に、静けさが訪れます。(※私はよくこう言うのですが「静寂の音を聴く」のです。言葉としては矛盾してるので完全にマイ造語なんですけど、近いんじゃないかな。) 

 集中し続けると簡単に言ってしまったけど、これが難しいんですよね。しかも、この集中は力づくであってはイケナイのです。そこで、心の動きの状態を、映画でも見るように客観的に眺める、という姿勢をとります。あ、どっか行っちゃったよ、と思ったら、そっと連れ戻す。こんな例えはどうでしょう?

 外は雪。でも曇るガラス窓が、お部屋の充分な暖かさを物語っています。とっても安心で幸せなひと時、赤ちゃんと一緒に、ふかふかの床に座ってるとしましょう。赤ちゃんは環境に慣れてくると、お母さんを離れてハイハイし始めます。

  あ、なんだか暖炉に興味を示したみたい。そちらに向かって這い始めました。そこでお母さんは「あっ、そっち行ったらダメだって言ってるだろ~がっ!」、赤ちゃんをガバッと手繰って連れ戻します・・・か?これでは赤ちゃん怖がって大泣き、お母さんはイライラ。「そっちは、あっちっちだから、だめよ~」と言って、お母さんは赤ちゃんをそっと抱き上げ、自分のもとに連れ戻す。これが正解です。赤ちゃんをそっと連れ戻すように、心を連れ戻して下さい。無理強いせず、波風を立てない。「私」は「心」の、まるで母のような良き上司となって、この人材をたしなめていくのです。

  まずは10分からでもOKです。一人になれて、心が落ち着く時間を選んで下さい。主婦の皆さんですと、日曜日、旦那さんとお子さんが起きてくる前とか。そっと一人で起きだして瞑想した後は、こっそりとっておいた、リッチなチョコレートを食べながら、おいしく淹れたコーヒーを一杯、なんて最高ですよ。たとえ、思うように心が定まらなかったとしても「私ってこういうこと思ってたんだ」と自分について新たな発見があると思います。ぜひ自分を慈しむ時間を、つくってみて下さい。


いつか、お会いできたらいいですね。なんだか南国への思いが募ってきました。パソコンを閉じてセンレックトムカーガイのガイ抜き(ココナッツスープのチキンラーメン、チキン抜き)食べに行ってきます!それではお体に気をつけて、日々お励み下さい。

Sita