2009年9月19日土曜日

photo いちばん苦しかった休日?

ヨガティーチャーズの休日、北インド編です。ウッタラカシ(標高1158m)での黙々とした修行の日々を終え、満を持してのガンゴートリ(3140m)、ゴームク(4255m)巡礼。友人のヤスパルと私、健脚には自信のコンビ強行軍の予定だったが、モハナン、ラージガネーシュが加わり、バスが一緒だったらしい知らない女の子スベダもいつの間にか加わって、チームでの行軍となった。スベダ以外は全員先生。昔ガンガーの源があった場所、ガンゴートリのガンガー寺院で出発の記念撮影。


ウッタラカシからガンゴートリまでは、たしか90kmかそこら。バスで5時間であった。翌早朝にガンゴートリを出発、ゴームク氷河までの18kmの道のりを行く。ちなみに多少登りはキツイかも知れないが、足を踏み外したりさえしなければ普通に歩いて行ける禿山の小道である。足に自信が無い人は馬もチャーター出来る。ただし危険な場所は徒歩で。






天気も良くて途中の景色は最高。よその人のブログなど見ていると結構「本格登山行ってきました」的な様子だが、連れがインド人なもので結構、どうしても雰囲気がテキトーな感じである。彼らの服装はやたらと軽装で水も充分に持たない。昼夜の寒暖の差が非常に激しく、持参したポケッタブルのゴアテックス雨合羽上下がとても役に立った。



7年前にシッキムへカンチェンジュンガを拝みに来た時には、殆ど曇りであまり良く見ることが出来なかったヒマラヤがこんなに綺麗に見える。とはいえずっと眺めている訳には行かない。ガネーシャの列車のスケジュールの都合で、2日で山から出ないといけないのだ。地元民のヤスパルと、跳ねっかえりの私以外が、だんだん遅れ始める。足が痛いだけなら納得できるのだが、途中で何かに興味を引かれ夢中になって、長々と時間を潰してしまうのが気になる。


                                                               写真はモハナン。みんなの好き勝手行動がたたり、予定時刻を大幅に上回ってやっとボージヴァーサ(3700m)まで来た。ここでスベダが今夜じゅうタポバンに行って泊まりたい!とゴネる。偶然遭遇したベテランガイドであるヤスパルの兄さんが「もう危ないので無理、昼間でもガイドを付けないとタポバンにはいけない、今夜はここに泊まれ」と説明してくれた。当たり前だ、道なき氷河の山をどうやって登るんだ?地表の下が溶けて空洞になり、毎年平均50人くらいがその落とし穴に嵌って帰らぬ人になると言うのに。水筒を持たずに来た皆が私の水を飲む。命にかかわるような我儘をいう。嫌な気持ちと、高標高の低酸素があいまって胸苦しくて眠れない。防寒具を持たずにきた人が私の毛布を使う。身を横たえた床も壁も容赦なく冷たく、鞄は軽くと言って着替えを持たない人が靴下をよこせという。なんだか良く分からなくなってきた。こんなに苦しいのはインドに来て初めてだ。今日の歩行距離、たった14km。