2014年11月15日土曜日

とつぜん読書録、ヴェーダーンタ編。

いつもは気にしないことなのに、複数の蚊が目の前で、いかにもうるさく飛び交うもんで、とっさの無意識に「おすだけベープクリスタル120日」を取り出して、シュシュッっとふた吹きしてしまったんだけど、トイレに行ってみたら沢山の蚊が落ちていた。蚊帳の上にも沢山落ちていた。



説明書によれば、6畳間の場合、部屋の四隅から中心に向けて、トータル4回くらいシュッとすることになっている。が、壁に向かってたったの2回のシュシュッでこんなに・・・。どんだけ猛毒なんだ。うーん、すみませんでした。


さて、私は早くも気持ち的には2014年の総括に入っていますが、インドより久々の今年の読書録。

もちろんこちらで紹介するくらいだから、ターゲットは読者のヨーギー、ヨーギニーの皆さんですね。ヴェーダーンタ、すなわち、宗教とか概念とかじゃなくて、世が変わっても場所が変わっても変わらない普遍的な真実をトピックとする学びです。 

ということで、「ヴェーダーンタで言いたいことはこれなんだよっ!」という本を集めてみました。


一冊目は「日本霊性論」 (内田樹、釈徹宗)


神戸のウパーサナサンガの帰りに、西明石の駅ビルで買いました。いつもは100%古本なんだけどね、頑張ってお仕事を全うしたので自分にお給料を出そうってことで、新品の本を。


出版されたばかりだったので、本屋がクローズアップしてたので目に付きました。

内田樹という人のことを私は良く知らないんだけど、「なんと頭の良い人なんだ!」と新幹線の中で驚愕した一冊です。ヴェーダーンタの生徒さんに読んだ欲しい本。

どっかのアシュラムで特に手ほどきを受けたって訳じゃないのに解かってる人は、解かってるもんんなんだねえ、って感じ。


だれだって、自分の内側から起こる知識を体験しているのだとは思うんだけど、その感じを、では言葉にして他人に伝えることが出来るか、っていうと、別問題になってくる。

内田樹は言葉を使うスキルがすごい。それが五感の届かない範囲のことをを文章化するということです。しかし同時に、この本は読者に、ある程度その言葉を理解するスキルを要求します。万人にとってメリットのある大事なことを語っているけれど、万人がわかる簡単な言葉ではないのが、ちょい難点かな。

とはいえ素晴らしい本でした。


                                              


じゃあ、その話の全体像というか結論をですよ、いかにものすごく簡単な言葉で伝えるかってことになってきます。これも上記の本と一緒に買いましたが、「あなたは生まれた時から完璧な存在なのです。」(鈴木秀子)

おそらく著者の鈴木秀子シスターは、ものすごーく頭の良いアカデミックな人であることでしょ。しかし、女性らしい「コミュニケーション能力の高さ」をもって、ものすごく柔らかく温かい言葉で、大いなる結論を表現している。

なるほどー、こういうやり方もあるのかあ。簡単そうに見えて、これはなかなか難しいと思います。簡単でいて精密かつ親切な文章。いつかこんな風なスキルを身につけられたらなあ・・・。

とても感心したし、感動しました。タイのリトリートのサットサンガでも引用したよ。







そして最後に紹介するのは、「手をつなげば、あたたかい。」(山本加津子)

お馴染みトゥラシマタが貸してくれました。


こちらはですねえ、一番泣いてしまった。

上記のものよりも、もっともっと簡単な言葉で、かっこちゃんの体験と、そして、かっこちゃんの気づきを通して言葉が描かれているエッセイです。


しかもかっこちゃんは天然、ナチュラルボーンです。黒柳徹子を思わせます。


この人のアンダースタンディングはすごい、知識がご本人としっかり一つになっている。いわゆる悟った人ですよ。


ここに引用したい言葉が沢山あったのだけど、出国前のバタバタの時で、メモを取るのを忘れてしまって、だから生徒の皆さんは是非、図書館で借りて、あるいは買って(アマゾンで古本可)読んでみてね。


たぶん、いつもの、ふつうの暮らしが、もっと輝くと思います。悩みで曇っていても、雲の向こうにいつだってある太陽に、いつでも気づけるようになると思います。

毎回、先生、古い!といわれるのを承知の上で言わせておくれ!

チェケラッ!