2011年9月8日木曜日

映画三昧

Om Om、みなさま、こんにちは。

 久しぶりにダニー・ボイル監督の「スラムドッグ・ミリオネア」見ました。


 ダニー・ボイルといえば、「トレインスポッティング」とか「ザ・ビーチ」ですけど、このスラムドッグで色んな賞をガッツリ取りましたよね。ヴァイオレントなシーンもあるのですが、エンターテイメント性もありつつも深みのある映画だったと思います。

 マドライで手伝ってる時に「今日は映画にしまーす」ってことで、生徒と見たんだけど、エンドロールでDVD止めようとしたらインド人達が「待った待った!」って言ったのが印象的だったな。エンドロールのバックのダンスシーンが楽しみなんだって。


 映画といえば、最近見た中で一番面白かったのが「Ravan」。

ネタばれ防止の為に、多くは書きませんけど、Ramayanaをモチーフにした現代劇で大作で問題作ってとこか。ヒロインのアイシュワーリヤ・ライが綺麗。音楽はスラムドッグも担当してるA・R・Rahmanですし、監督はだれだっけ、やっぱり凄いヒットメーカーです。

 この映画はですね、ボリウッド(ヒンディ)ですけど、実はコリウット(タミル)ムービーのリメイクなの。そこが面白いんですよ。監督も音楽監督も同じ。主演女優も同じ。しかも、タミルでヒロインを誘拐する犯人を演じていた男優が、本作ではヒロインの夫を演じている。しかも誘拐犯役は、ヒロインの実生活の夫が演じます。ハリウッドなんて遥か下々って感じの素晴らしいエンターテイメントです。インド映画は凄い。 

タミル版はこちら。



 Ravanaというのは、Ramayanaで、Ramaの妻Sitaを誘拐する悪魔の名前ですけど、ヒンディ訛りになると最後の母音が落ちます。だからラーヴァン。タミルだとラーヴァナンって言います。

 なにか、先生らしいことを書かねば。

 サットサンガのことを、サッサン、とかサットサングと言ってる方がいるけど、ヒンディーや英語スピーカーが、子音と母音をハッキリ発音しない、とか出来ないところを、そういうのが正しいのかな?って真似しちゃった例だと思います。もともと日本人には、サンスクリットは、英語よりも発音しやすいはず、と思ってるんだけど、違うかな。まあ、でも戦後は西洋に憧れて発展しましたからね、私達。真似したくなります。西洋人。


Ramayanaご存知の方は二重に楽しいと思いますよ。それ以上に、善と悪という二極性の存在について考えさせられる作品です。最後の最後まで、ドキドキが止まりません!
チェキラッ!