Om Namah Sivaya,
dear students,
お元気でお過ごしですか?
インドに到着してから二週間が発ちました。
スワミジのもとでお手伝いするのも今年で4年目。私もスワミジもゴパールジボーイズも、皆元気です。
ここヴァルカラにくるのも三年目。もはや「ただいまー!」という感じで、日本とインドで二つの人生を生きているような不思議な気持ち。三年間はあっというまに過ぎるね。
それから、私は四年前よりも、もっとずっと強くなった。半年のブランクがあるからギャップが分かりやすいのでしょう。
意味深い出会いと別れの日々の中で、本当に稀有な時を過ごさせていただいてます。
ここ一ヶ月くらい、私は、生きることと、それから生きることが終わること、つまり我々の持つ「時間」について考えてる。
いろいろな出来事が重なったのせいではあるが、出国直前に、若いM君の末期ガンが発覚したと聞かされたのが大きかった。
いつもは眼光鋭く神経質そうに見える彼だが、5年位前にリシケシのアシュラムに会いにいった時、笑顔がヘニャヘニャで、笑っているのに泣きそうな感じに見えて、なぜかとても可愛く、とても愛おしく思ったのが印象的だったんだ。
そして内心、私は照れた。気安い仲ではないので、もちろん、そんなことは本人には言えないし、伝えてはいないけど、小さな弟みたいな感じ。本当に可愛かったんだよな。
さらに一昨日、追い討ちをかけるように、東京で活躍されていたムトウユージ先生の訃報を知りました。何回かクラスに出させていただいて、電車の中で少しお話したことがある程度だけど、身体能力の高さに奢り高ぶらず、とても謙虚で優しい、真摯な方でした。やはりガンだったそうです。
ガンてどうしてなっちゃうんだろう。こんな若い体に、どういう理屈でそれが起こり得るんだろう。
昨日11月13日は、今シーズン三回目のプージャ(儀式)だったので、私はスワミジに二人へのご祈祷をお願いしました。ユージ先生の安らかな旅立ちをお祈りし、気づいたら猛烈にM君のガンが消えますように、と心の中で繰り返してた。
ターミナルキャンサーが消える?
現代人にとって、そんな奇跡は現実的ではない。それは私にとっても同じこと。M君の近い将来の「死」を見据えていたのは私だけではないだろう。
なのに、前頭葉に力を込めて、強く強く強く、「生きて」と念じてしまう私がいて、びっくりした。
強く強く強く、神様を信じてた。
考えたところで、何か納得のいく答えが浮かぶわけではないので、これといった結論はないのだけれど、全ては私のエゴなのでしょう・・・。
出会ったら必ず別れがある。この世に現れている全ての名前と形と役割は、消え行く宿命だ。スワミジと過ごせる時間にも、ゴパールジと一緒に居られる時間にも、リミットがある。
それでも私は、生き生きと生きる。悲しいことがあったとしても、悔しいことがあったとしても、幸せに生きる。だって、人生において、それ以上に大事なことは無いように思える。
ユージ先生、ありがとうございました。みんながあなたを好きでした。安らかに源への旅路を辿られますように。心よりご冥福をお祈りいたします。
ॐ त्र्यम्बकं यजामहे
सुगन्धिं पुष्टिवर्धनम्
उर्वारुकमिव बन्धनान्
मृत्योर्मुक्षीय मामृतात् ॥
届け、祈りよ。