2023年2月26日日曜日

「俺か俺以外か」「やるかやらないか」そして「何がやりたいのか」

理解するのに、マスターするのに「コツや秘訣があったら教えて下さい」

講義で時々聞かれる質問。

「理解するまで、マスターするまで、出来るようになるまで、投げ出さないで頑張り続けることですかね」

それ以外はないのよね。


ここ数年取り組んでいたトピックのせいでもあるけど、クラスでは「達成や成長のためには実践、実践、実践がないといかんのよ」という話を沢山してきました。


さて、皆さん、Rolandご存じですかね?




いや、シンセサイザーじゃなくて元ホストのRolandね、JUNOはJUNOで素晴らしいんだけども。

Rolandさんの何が魅力かというと「論理と実践の両輪のバランス」のように思える。


「論理のない古い体育会系気質」も「論理だけの口ばっかり」もセクシーではない。

あ、セクシーというのはセクシャルってことではなく、魅力的という意味です。

両輪が同じバランスで、しかもアクティブに駆動しているこの感じ、ありそうでいて、実はなかなかお目にかかれない。


あ、話が脱線しそう。


生徒さん方は、変わり映えのしない私の顔と声で、いつも同じことを聞かされているので、今日はひとつ、Rolandさんの言葉でズバッと言って貰おう・・・という記事です。

先日、どこかのYoutubeでの後輩とお喋りを拝聴しましたので、そこからのメモです。

お喋りの中の 「自信をつけるためのはどうしたらいいですか?って質問をされることが多いけど・・・」っていうくだり。

「自信をつけるためのコツはありますか?成功の秘訣は何ですか?」って言う人の思考を掘り下げると、要するに「近道したい」っていう「何か楽な方法があるんじゃないのか?」と言う考えがそういった質問に繋がっているんですよ。

要するに楽をしたいだけなんですよね。

「なんで自信があるの?」って・・「努力したから」以外説明出来なくない?

もちろん自信がないのは恥ずかしいことじゃないし、100%の自信なんて存在しない。

じゃあどうしよう・・・って、何かアドバイスが出来るとしたら「頑張る」以外無い。

コツも秘訣も無い。

毎晩寝る前に、今日俺はどんだけ頑張ったかな?100努力できたかな?って自問自答して、365日の日々を何年も何年も続けて、自信が持てるようになると思うのであって、俺たちが教えられるのはキッカケだけであって、頑張るのは本人達ですよね。

楽なんてしたって、成功なんてしないと思うよ、俺は。

地に足をつけて努力し続ける。


ハイ、ということでした。


そうなると、でも、皆さんの質問の本当の意味って、

「頑張れません。どうすれば頑張れますか?」

なんでしょうね〜。


さあ、どうするシータマ。


例えば、先生達が口を揃える「教えるために学ぶ人は何も学べません」って言葉について考えてみよう。

「学ぶ」という行為って「知ろうとする努力」のことだよね。

「教えるため」の部分は「人に凄いって言われたいため」「不足を補うため」「何かしていないと不安なため」などなど、他の言葉に入れ替えてもいいよ。


さて、行為の動機となる欲求が「知りたい」じゃなかったら「知る」とい成果には結びつかないよって話なんです。

あえて秘訣というのなら「知りたいから知る努力をする」というシンプリシティーでしょう。


結論から言うと、人間、生き死にでも掛かっていない限り、好きでもない、興味のない、求めてもいないことは頑張れないのですよ。

なので、まずは、自分は今何を求めているのか、何が好きなのか、何が欲しいのか、カッコつけずにシンプルに向き合ってみる。

もちろん、追っかけたら即ヤバイ系(ズバリ自他を傷つけること)の欲望なら踏みとどまって欲しいんだけど、即ヤバでないなら試しに手に入れる努力をして、悩んで、そいで手に入れた感想にまた向き合って吟味して欲しい。


いま目の前にある「求めるもの」に一つずつ向き合って、理解して、成仏させていくと「求めるもの」「好きなもの」は段階的に成長していく。


「好きなこと」と「努力」は別物じゃない、同じ次元の言葉よ。


「好きなこと」=「楽すること」って考えがもしあるなら、そいつこそが最初に成仏させにゃならん無知蒙昧の亡霊、タマスってやつです。

楽して徳とる人生なんてつまらんよ。

己への頼がこれっぽっちも積み重ならないから。


「好き」の対象を成長させていきましょう。

それから、もう一つ。

胸に余るほどの全方向性の「愛」を育てたら、その馬力はきっとあなたの頑張りを支えます。


本日はこれにておしまい。

またねー!