おいーっす!
残暑お見舞い申し上げます。
むかし大槻ケンヂが「日本をインドにし〜てしまえ!」と歌っていたが、もうそろそろ、なってるんじゃないでしょうか、インドに。
先日、YOGAJAYA時代の生徒さん「えみ子さん」とまさかの再会が果たされました。ほとんど10年振りくらいでしょうか。
当時、クラスが終わると自転車に乗ってピューンと、たぶん会社とかお家とかに、すっ飛んでいった彼女なので、ゆっくりお話する機会はあまりなかったのよね。
そもそも、不特定多数の人に接するのが私の仕事なわけで、5年前くらいの時点で、クラスを教えた生徒さんは、述べ2000人くらいだったわけですよ。キリがないので数えるのやめた。
一期一会・・・すべては come and goであることを受け入れて、求めず、しかし求めに応え、黙々とやっていくしかありません。
そんなわけで、彼女とお喋りの機会が持てたことは、まさに予期せぬご褒美のようなものでした。楽しかった。ありがとう。
ひとつ、教える身として嬉しかったことは、えみ子さんが、日々のメンテナンスにSivananda Yoga をチョイスして毎日自分で練習してくれているってこと。
以前にもここで書いたかもしれないけれど、私としては
「アタシんとこなぞ帰ってこなくても、自分で家で練習できるようになって貰おう」
という心算で教えているので、彼女はまさに優等生なわけです。ちなみに私は、えみ子さんにとって初めてのSivananda Yoga Teacher だったとのこと。むむー、身にあまる光栄でございます。
えみ子さんを、ひとこと、私の言葉で表すならば、ずば抜けて「知的な人」ですね。
知性というのは、人の上に、どういう風に現れるかというと、人間的な旨味というか、まろ味というか、全てに等しく注がれる愛情みたいな感じ・・・と私は思っているわけです。
知性・・・それは味わいといっても過言ではない。
最近、行く先々で、彼女の話題を耳にする。味わい深い彼女ですから、そりゃ愛されるよね。このブログの読者の皆さんも、きっとごご存知だと思いますよ。
日頃から「赤信号、一人で渡れば危なくない」と豪語している私ですが、彼女の著作の中でたいへん共感した文章を、みんなにもシェアしたい。
生きるということ、働くということ、について、分からなくなってしまった人に、特に読んでいただきたい。やさしく(易しく&優しく)、朗らかで、実はとても知的な本です。
しかし「アフロでおなじみの」ってすごいざっくりとしたキャッチコピーだな(笑)。
ちなみに私も脱サラ組のフリーランス。念願叶ってついたコピーラーターの職を辞したのは23歳だったけどね(はやっ・・)。三年間と短かった会社員時代ですが、あれは「魂の退社」だったと思ってる。
ではまたね〜。
・・・・以下、「魂の退社」(稲垣えみ子 著)より抜粋。
大事なのは「一人」ということだと思ったのです。
この頃になると私は、「会社とは、組織と個人の戦いのば」であると思うようになっていました。組織は強い。しかし強いゆえに弱いのです。事なかれ主義、長いものには巻かれろ。人間の持つ本質的な欲や弱さが集団になるとたちまち顕在化し、組織そのものを蝕んでいく。
これを止めるのは個人の力しかありません。一人で判断し、一人で責任を引き受け、一人で動く。それは小さな力ですが、自分一人が決断さえすれば、誰にも止めることができない。それゆえに弱いけれど強いのです。
道を歩いていても、お茶を飲みに行っても、買い物をしていても、私は人を観察している。で、どこの誰であれ、わずかでも心が通じ合えるような、感じのいい人を探している。
それは多分、一人だから。で、一人では生きていけないから。気がつけば、同じく一人で生きている人を応援してつながろうとしている。いや別にそう大したことじゃない。ただ目を合わせて、相手の言っていることを一生懸命聞き、笑顔でお礼を言って別れる。それだけのことだ。でもそれだけのことが案外、いちばん人を勇気づけられるんじゃないかしら。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
一人の人間として、つながる。人を助け、そして助けられる。そんな関係を一から積み上げていけば、無職でも生きていくことができるはずだ。っていうかそうやって生きていくしかないんだよね。多分、いやきっと。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「つながり」がこれからの社会のキーワードだと言う人がいるし、私もそう思うけど、つながるためにはまず一人になることが必要なんだ。みんな知ってた?私は初めて知ったよ。