2016年8月21日日曜日

雲の上の雑記帳



話したいことは山のようにあれど、あれど、それもままならず・・・・・。

なぜなら、本を読みふけるとか、惰眠を貪るとか、そういうことがとってもやりたかったっていうか、まあ、ズル休みですよ。「自分と、自分の好きなものとだけで奏でる静かな時間」に、飢えていますから。そういう時間、インドには無いし。

昨日ね、「人とつながる」って言葉を引用しましたが、実は私自身は、人とつながること、実はそんなには好きでは無かったりする。

あんまり繋がりすぎると、この愛すべき「静かな時間」が、侵蝕されてしまうし、自分の求めるライフスタイルにおいては、ネットワーク作りが、そこまで必要とは思っていない。

というか、必要な繋がりには、ちゃんとアクセス出来ている自信があるっていう、それだけなんだけど。


しかしですよ!


逆に、人と人とを繋げることは、ちょっと好きなんだなー。

っていうか、とっても好きだ。お見合い斡旋おばさんみたいな感じ。そこから思わぬ巡りあわせ的に派生して、いい感じのことが起こっていくのを眺めるのが好きだ。それを草葉の陰で、そっと見守っているのが面白い。

そういう媒介みないなモノでいたい。
ショッピングモールの総合案内窓口みたいな。

窓口だから出来るだけ間口は広くして、感じの良い応対をしたい。

受付のお姉さんは誰にでも優しく親切だ。

それは誰にでも等しく冷たいのと一緒と実は同じなんだけどね。


多分、私は、この窓口のお姉さんと同じだから、誰かを否定することによって、他の誰かを肯定したりすることは出来ない。

だってそれは私の職務の向こう側にあることだからね。


お姉さんは、あなたの 欲しいバッグを売ってあげることは出来ないが、そのバッグが手に入るように案内をする。

その結果として、人と人を繋げるお手伝いさんみたいなことになっているわけだ。


今年はなんだかとても、新しいです。どこかを一周回って、新しい 時間軸から、もとの景色を見ているような、そんな感じかな。

一見過去だと思っていたことが、とても温かに、今ここにある。そういうことを実感させられることが、今年は本当に多かった。

その一周分の時間と、経験と、思いとを、形にして刻み込むタイミングかな・・・なんて思っています。

もうすぐ私の「窓口のお姉さん」歴の12年目がスタートです。

























2016年8月19日金曜日

魂の!



おいーっす!

残暑お見舞い申し上げます。

むかし大槻ケンヂが「日本をインドにし〜てしまえ!」と歌っていたが、もうそろそろ、なってるんじゃないでしょうか、インドに。

先日、YOGAJAYA時代の生徒さん「えみ子さん」とまさかの再会が果たされました。ほとんど10年振りくらいでしょうか。

当時、クラスが終わると自転車に乗ってピューンと、たぶん会社とかお家とかに、すっ飛んでいった彼女なので、ゆっくりお話する機会はあまりなかったのよね。

そもそも、不特定多数の人に接するのが私の仕事なわけで、5年前くらいの時点で、クラスを教えた生徒さんは、述べ2000人くらいだったわけですよ。キリがないので数えるのやめた。

一期一会・・・すべては come and goであることを受け入れて、求めず、しかし求めに応え、黙々とやっていくしかありません。


そんなわけで、彼女とお喋りの機会が持てたことは、まさに予期せぬご褒美のようなものでした。楽しかった。ありがとう。


ひとつ、教える身として嬉しかったことは、えみ子さんが、日々のメンテナンスにSivananda Yoga をチョイスして毎日自分で練習してくれているってこと。

以前にもここで書いたかもしれないけれど、私としては

「アタシんとこなぞ帰ってこなくても、自分で家で練習できるようになって貰おう」

という心算で教えているので、彼女はまさに優等生なわけです。ちなみに私は、えみ子さんにとって初めてのSivananda Yoga Teacher だったとのこと。むむー、身にあまる光栄でございます。


えみ子さんを、ひとこと、私の言葉で表すならば、ずば抜けて「知的な人」ですね。

知性というのは、人の上に、どういう風に現れるかというと、人間的な旨味というか、まろ味というか、全てに等しく注がれる愛情みたいな感じ・・・と私は思っているわけです。


知性・・・それは味わいといっても過言ではない。


最近、行く先々で、彼女の話題を耳にする。味わい深い彼女ですから、そりゃ愛されるよね。このブログの読者の皆さんも、きっとごご存知だと思いますよ。


日頃から「赤信号、一人で渡れば危なくない」と豪語している私ですが、彼女の著作の中でたいへん共感した文章を、みんなにもシェアしたい。

生きるということ、働くということ、について、分からなくなってしまった人に、特に読んでいただきたい。やさしく(易しく&優しく)、朗らかで、実はとても知的な本です。

しかし「アフロでおなじみの」ってすごいざっくりとしたキャッチコピーだな(笑)。

ちなみに私も脱サラ組のフリーランス。念願叶ってついたコピーラーターの職を辞したのは23歳だったけどね(はやっ・・)。三年間と短かった会社員時代ですが、あれは「魂の退社」だったと思ってる。


ではまたね〜。



・・・・以下、「魂の退社」(稲垣えみ子 著)より抜粋。




 大事なのは「一人」ということだと思ったのです。
 この頃になると私は、「会社とは、組織と個人の戦いのば」であると思うようになっていました。組織は強い。しかし強いゆえに弱いのです。事なかれ主義、長いものには巻かれろ。人間の持つ本質的な欲や弱さが集団になるとたちまち顕在化し、組織そのものを蝕んでいく。
 これを止めるのは個人の力しかありません。一人で判断し、一人で責任を引き受け、一人で動く。それは小さな力ですが、自分一人が決断さえすれば、誰にも止めることができない。それゆえに弱いけれど強いのです。

道を歩いていても、お茶を飲みに行っても、買い物をしていても、私は人を観察している。で、どこの誰であれ、わずかでも心が通じ合えるような、感じのいい人を探している。

それは多分、一人だから。で、一人では生きていけないから。気がつけば、同じく一人で生きている人を応援してつながろうとしている。いや別にそう大したことじゃない。ただ目を合わせて、相手の言っていることを一生懸命聞き、笑顔でお礼を言って別れる。それだけのことだ。でもそれだけのことが案外、いちばん人を勇気づけられるんじゃないかしら。

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一人の人間として、つながる。人を助け、そして助けられる。そんな関係を一から積み上げていけば、無職でも生きていくことができるはずだ。っていうかそうやって生きていくしかないんだよね。多分、いやきっと。

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「つながり」がこれからの社会のキーワードだと言う人がいるし、私もそう思うけど、つながるためにはまず一人になることが必要なんだ。みんな知ってた?私は初めて知ったよ。