2013年2月20日水曜日

読書の秋もとい冬というか初夏。


ここ、南インドの左っ側(西ともいう)には春がございません。
一年を通して最高気温は30度前後。この変化に乏しい気候のなかでも季節はあって、北半球なので12月、1月くらいはやっぱり冬なのよね。地元の人いわく「とても寒いから温かくしなくちゃ」って言ってもアータ、30度でしょう?暖かいよ。とはいえ日本の夏よりもずっと涼しく、とても過ごしやすいです。

こんな気候の良いところにおいて、毎度しけた話題で恐縮ですが、寝込んでましたー。今年はねー、昨年までに比べるとエネルギー不足な感じが否めません。昨年よりも少し枯れている気がする。でも、これが年をとっていくということなんでしょうね。たぶん。

で、寝込むといってもですよ、単なる過労なので、ベッドから起きるのがしんどいだけ。とてーも暇。そんなときに助けになったのが、日本から皆さんが持ってきてくれた古本たちでした。もう爆読み!どれもこれもとても面白かった。やっぱり日本語よね。

数年前に話題になりドラマ化された「夢をかなえるゾウ」。

とても爽やかな友情&恋愛ファンタジーの「そのときは彼によろしく」。

ミステリーの部類なのでしょうか?「和菓子のアン」は10代の女子の成長物語で、とても親近感。

そして、数年前にドラマ化されていた「華麗なる一族」ですな。

よっちゃんが上巻を持ってきてくれて初めて読んだんだけど、面白いではなはないか!続きが気になって仕方ないので、別の方にお願いしてわざわざお願いして下巻を買ってきてもらったの。待ってました!とばかりにドワーッと読んで最後にあとがきを見たら、なんと中巻があったらしい!ガーン・・・!

どうりで話が飛んでいると思った!大ショック!おかげで血圧がちょっと上がりました。つぎに来る方に中巻、お願いしてしまいましたよ。




キムタクが主演したらしいけど、誰の役をやったんだろう。ちょっと興味ありです。山崎豊子先生、さすが読ませますよね。プロの文章家、文章自体がお見事であなた様こそが華麗だよって感じ。中巻を待ちつつ上下巻きをくりかえし読みまくり。

帰りの飛行機を予約しました。シンガポールでスワミジのプログラムがあるので、それをお手伝いするために現地に寄ってから、いつものエアアジアで帰ります。クアラルンプール-羽田がなんと10350円!安い!シンガポールまでも片道一万円台です。日本の皆もよかったらシンガポール来ませんか?4月19日~22日の4日間プログラムだそうです。今回はSwami Nivedanananda司祭も行くらしい。つまり現地でPujaがあります。

実はこのシンガポールのあとに、今年こそどこかでリラックス、と思い数日間の空白の日程が組んであって、林芙美子の「放浪記」を温存してあるの。断固その時までページを開かないよ。

結局なんだかんだいいつつも、どこかで仕事をしてしまうのが常。

南の島で、寝たり起きたり、鼻歌をふんふん歌ったり、お腹を空かしたり、人恋しくなったりしながら独り読書に夢中になったり、そうかと思えば飽きてみたり。そんな日は果たして訪れるのでしょうか?????


本、大好きです。

誰かの書いた音楽や文章が、本質的に人間を救済することは出来ない。
人を直接的に変えることが出来るのは本人の気付きのみ。

でもね、その一曲や一冊が、人のやるせない一瞬をそっと掬い上げることは、あると思うんだよね。その一瞬の救いの時を、つないで、つないで、私達の人生が出来ている。生まれてきた目的を達成するまで私達を歩かせる追い風となる。

晴れる日もあれば、曇る日だってある。
低い日もあれば、低くない日だってある(血圧)。

人生は面白い。本はそんな人生のヴァラエティーを見せてくれるから、面白いね。

またね!




2013年2月2日土曜日

近況報告。

時は二月・・・。今シーズンもインドに来て早三ヶ月が過ぎてしまいました。三つ目のコースがもうすぐ終わろうとしています。今行っているのは一ヶ月のアドヴァンスコースで、スワミジが独立されてから今回で二回目なんだけど、生徒さんの構成によって内容がガラッと変わるんだ!っていう面白い現実をダイナミックに見せてもらってます。

例によってアドヴァンスコースは殆どの生徒が既に先生なので、とても成熟した雰囲気なんですが、生徒さんたちの雰囲気に乗じて先生のレクチャーの内容が深く、一歩も二歩も進んだ内容になりました。以前、私が一生懸命 Pujya Swami Dayananda 先生のお話を聞いている姿を「美しい」と評してくれた先生がいましたが、本当に私もそう思う。学びたい気持ちの皆さんの、学ぶ姿の美しさ。輝き。

         

日々のスケジュールは、朝4時半に始まって、21時半に終わるまで、合計6コマのクラスがびっしり。全部英語。そんな中に、よっちゃんが、たった一人の日本人としていらっしゃいます。しかもよっちゃん、ノーストレス。本当に幸せそうに、熱心に勉強している。そんな姿を見てると私も頑張ろうって心底思う。先生達の講義に熱が入る気持ち、よーく分かるよ。


よっちゃんは、私が日本で始めた最初の勉強会に、6ヶ月間一回も欠かさずにクラスに来続けてくれた唯一の生徒さん。ハッキリいってそんな人、滅多にいないっす。

「あ~、この人はよっぽど学びたいんだな~」って、胸の奥にずしん来まして、「そんなら私が手伝わないでか!」って思ったの。で、六ヶ月頑張りました。これまでに出した宿題も、家事とお仕事の合間を縫って、完璧以上にこなしてくれた。その結果、今の、幸せそうに学ぶ彼女の姿を見れて私も幸せ。よっちゃん、また次のステップへ、一緒に頑張ろう。

麗しきかな、二児の母よっちゃんと。
          





昨日久々に時間が出来て、ちらっとフェイスブックで遊んでいたら、高校の時のY先輩が記事をアップしていた。それが特に練習もしないながらもフルマラソンをここ10年位、毎年走っているっていうお話だったんだけど、よくよく考えてみたらなんかすごいな・・・と思えまして、その旨コメントさせて貰ったの。それに対して「たんなる物好きです」とのお返事。

いやいや~、待てよ、もの好きといったら世界で一番絶賛される対象のうちの一つではないか?10年続いたら立派なポリシーでは・・・。よっちゃんじゃないけど、よっぽど走りたいんだな・・・と私は思った。

で、思い出したんですな。マネージャーだった私が何で選手になろうかと思ったかというと、その先輩が駅伝を走るのを見たからなんだよね。なぜ他でもなくY先輩だったのかというと、先輩は、対戦相手への熱い闘志バリバリって訳でもなく、楽しそうに走ってるって訳でもなく、暑苦しい男の戦いの中で、なんか静かって言うか、一瞬エゴがないみたいな感じ?(なんじゃそりゃ?)みたいな・・・。

まったく言葉で説明できないんだけど、そんな風に見えたんだと思います。

「いいなー。走ると何が見えるんだろうなあ」・・・と。

エゴの塊の私は、この新たな思いつきに興奮しまくって「先生!選手にしてください!」と熱く宣言した訳ですが、二年ほど走りました。楽しかった。


その時にみた風景は、後に音楽を通して見た風景と、あるいはヨーガや瞑想を通して見た風景と、たぶん一緒です。そして、その風景はたぶん、本当は、いつでも見ている風景なんではないだろうか。透明すぎて無いみたいに見えるけど、その気になればいつでもそこにある風景では?
・・・という気がしている今日この頃でございます。




先日は、我らが愛すべきゴパールジの65歳のお誕生日でした。この三年間、毎年ゴパールジのお誕生日をお祝いさせて貰えて幸せ。今年はなんとプージャまでやっちゃいました。



ゴパールジ、長生きしてね。



ではまた!