長年続けているタイの合宿に行けない代わり・・・といってはなんですが、タイでお世話になったナオエさんが帰国して宿の管理をされているということで、「やんばるの森のヨーガリトリート」をやってみました。
今回はトライ&リサーチの出たとこ勝負でしたが、いろんな巡りあわせがこうも嚙み合うものか・・・という、奇蹟的というか、ちょっと特別な四日間だったな。
写真で振り返ってみようと思います。
そういやリトリート前から、もう不思議なことがあった(笑)。
現地に入る前に、一人で今帰仁城跡を見学してきたのですが、見学を終えて入口の前のさとうきびジューススタンドで一杯注文したんですよ。
インドで見かけると良く立ち寄っていたので懐かしくてね。
すると店のおじいさんが「え?一杯?二杯じゃないの?」としつこく聞いてくる。
「一杯ですよ~。」
と300円を渡して、外のベンチで飲んでいると、おじいさんがわざわざ出て来てキョロキョロ。
「いや、ごめんなさいね、後ろに子供連れてたように見えたさ、ホントに一人?」
「一人ですよ~。」
・・・て誰だ、その子供は?
子供どころか人っ子一人いないので、幽霊か?と思ったけど不穏な気配もしないし、ナオエさんが
「キジムナーついて来ちゃったんじゃない?作家の吉本ばななも連れてきちゃったって話よ。」
と笑っていたので、よしとする。
キジムナーはいろいろお手伝いもしてくれるらしい。
↓
かくしてキジムナーと共に高江集落に乗り込んだ私。
なんとかバタバタとセッティングを終えて皆さんをお迎えします。
逆に私がキジムナーっぽく見えるのだが。
インドに来てくださった方は、私のこの姿 ↑ を見たことがあるのでは?
アーシュラムでゲストをお手伝いする時はコレが一番軽くてバランスが良い。
車止めから宿泊先までは、未舗装の道を5分ほど歩きます。
そこのアナタ、「未舗装どころか・・・随分とワイルドだな、おい・・・」と思いましたね?
今回、宿泊は二軒のお宿を押えました。
まず一軒目 ↑ 、ナオエさんが管理しているのはコチラです。
一人部屋をご希望だったり、男性のご参加がある場合もココですね。
ちなみに一名でまるっと利用も、追加料金をお願いしますが可能です。
その先の二軒目はコチラ ↑。
朝ドラ「ちむどんどん」のロケ地ということで、動画チェックしてみたら確かに映ってる。
主人公の実家の外観と、子供が遊ぶ目の前の川。
ナオエさん家でアーサナ↑
・・・からのモグモグタイム、タイ、沖縄、アフリカ、いろいろ ↓。
一日二食で、しっかりブランチと軽めディナーです。
特筆すべきは宿の一軒目の宿のオーナーである森岡尚子さんの野草ワークショップですね。
野草酵素を仕込んで販売している尚子さん、野草の知識は半端ない。
実際に歩いて、目で見て、教えていただいて、摘んで、野草粥をつくりました。
草食人間の私は摘んでは口に入れ、その場でモシャモシャ食べていましたが、間違った草を摘んでしまうこともあり、そんな時は知識のある人が居てくれることが本当にありがたいです。
命に係わるからね。
お粥は三日目の晩御飯になりました。
別の日のワークショップは、私によるヨモギの勉強会でした。
ヨモギの化学成分と効能、キャリアオイルについて、ハーバルボールの作り方と使い方などなど。
実際に採取したヨモギをオイルに抽出して、インド式のハンドマッサージをしながら冷めるのを待って瓶詰150ml。
ネットで調べると100mlが6000円くらいで売っているので、なかなかのお得感です。
食用にもマッサージにもガンガン使っちゃって下さい。
この日は女神を奉る祭祀であるナヴァラートリー初日。
オイルは夜のプージャーでマントラと共に女神へに献上された後、プラサーダ(恩恵をいっぱいに受けたもの)として皆さんの元へ。
霊験あらたかパワフルなこと間違いなし。
他にはお供物として、ケーララでよくいただいた黒糖とバナナとポーハ(ライスフレーク)のお菓子を作りました。
こまごまと写真でお見せしたかったんだけど、なにせ一日じゅう出役なもんで、すみません、撮ってません~。
※お写真の殆どは参加者の皆さんから頂戴しました。ありがとうございます。
それから、まーす(塩)ですね~。
沖縄では、塩を袋に入れてお守りとして持ち歩く習慣があるとのことで、夜鍋して作った袋に入れて献上してから、こちらも皆さんのお手元に。
お持ち帰りといえば、初回スペシャル!
地元の大工さんにお願いして作っていただいた琉球松のお皿を、これまた夜鍋して作ったエコバッグに入れてプレゼント。
タイからやってきたお箸はナオエさんからのプレゼントです。
ちなみにこのお皿は私は持っていないのよー。
いつの日かチャンスがあれば私も欲しいです。
せっかくのテスト回、やれることは全部やってみよう!ってことで正直採算は度外視。
今回来てくださった皆さん、自分でいうのもなんですがお得回でしたよ。
よ!令和のラッキーガール達!
ナヴァラートリー2日目は、沖縄の「浜下り」という日に該当していました。
浜下りとは、女性の行事で「神様にお供えしたヨモギ餅を食べて、浜で禊をして厄を落とし、健康と幸せを願って楽しく過ごす」んだそうです。
ちょっと雨が降っていたけど、ラッキーガールズも浜下りを決行。
皆さんと過ごした静かな日々は、一言で表すならば「神聖な日常」。
いや・・・「日常の神聖」を再確認する四日間でした。
毎朝5時前に起きて、真っ暗なジャングルの中、小さな明かりを頼りに、ひとり出勤(?)する10分間の道のりが、本当に尊かった。
静かに祭壇を準備する時間が尊かった。
神聖な日常。
神聖な日常。
神聖な日常。
神聖な日常。
神聖な日常。
そして、私を行動に駆り立てた、胸の底のドライビングフォースは、それは多分、慰霊と、鎮魂と、祈りと、祝祭。
リトリート初日の4月1日、実はこの日は、77年前、戦争のために米軍が沖縄本島に上陸した日でした。
(追記:後になって気づいたけど、今年はしかも沖縄返還から50周年でしたね。)
この高江集落も、戦いに翻弄された土地の一つで、私達が愛でた美しい川(朝ドラで子供達が遊んでいる川)は、ベトナム戦争時、米軍のトレンチ戦の訓練場として使われました。
最近ではオスプレイのヘリパット用地として差し出されていましたよね。
毎日アップデートされるニュースのセンセーショナルさに、あっというまに記憶から押し出され、消えていってしまう出来事たち。
それでもね、私は今、ここに来たわけです。
私と私達のサットヴァなアクティビティー、今と此処に満ち足りた幸せな心持ちで、彼の地を、世界を塗り替えるんですよ。
サットヴァなアクティビティーとは、友愛そのものです。
友愛はいつも、祈りを従えている。
今回ご参加下さったインド占星術の伊藤敬子先生が教えて下さいました。
蓮は泥の中に生まれ育ち、最終的に神の御足を飾る花として身を尽くす。
人間のあるべき姿そのもの。
(ちなみに占星術的には4月5日をピークとして、かな~り重くて暗い時期だったそうです。
そのような時、インドでは断食したり瞑想したり、求心的なアクティビティーて過ごすのが良いとされていますね。)
さて、問題は「神」はどこにあるかということ。
見えるかな、ほら、特別などこかではない、そこにもここにも在りますよ。
むしろ神じゃないものって無いんだけど。
みんながそれに気づく日が、世界が友愛で満ちる日。
楽しかったやんばるリトリート、来年も出来るかな?
また来てね!
最後に、ナオエさん、本当にありがとう。
また一緒に素敵なことをしましょう!
Day1:4月1日 新月。米軍上陸の日。初対面どうし皆さん集まる。
Day2:4月2日 春のナヴァラートリー始まる
Day3:4月3日 浜下り
Day4:4月4日 祈りを共有した皆さん出発、ありがとうございました!
追記:
タイリトリートのスピンオフだけに、沢山の素的な出会いと再会がありました。私自身にもナオエさんにも不思議な巡り合わせ(こんなところでバッタリ系)があったけど、極めつけは参加者のMさんのエピソード。
解散後、初めて訪れた沖縄の地の、初めて訪れたカフェで旧いご友人にバッタリ会ったとか。
いや~、人の縁って不思議だね。