2021年6月6日日曜日

「ヨーガスートラ」7月からのウパーサナサンガ



私にこの書を教えて下さったのはSwami Haribrahmendrananda Tirta 先生で、2019年のお正月のことでした。

アーシュラム仕事の自分の役割もあるので、例によってかなりの身体的負担ではあったのですが、Swami Gが私の仕事を減免してくれたので、ヨーガスートラの生徒向けのアーサナだけ教え、あとは事務仕事をこなしながら、授業に出させて貰っていました。本当に感謝しています。

日本語で出版されている本もあるけど、一葉に判然としない内容だったので、この機会に恵まれたことは本当に有難かった。そもそも読んだからとて解るような書物では無いのですが・・・。


さて、Haribrahmentrananda スワミジは、最初のクラスで、とても意味深い役立つこの教典について、「学んで、またそれを求めるあなたの生徒に伝えて下さい」と仰いました。

「ハイ」と頷いたからには、私は、いつかそれを実行に移そうと思っていたのです。

しかし「学んで」というのはつまり「理解して」ということ。かなりハードルが高い。


更に、こうも仰った。

「私の本懐はアドヴァイタ(一元論、ヴェーダーンタ)です。この教典はドヴァイタ(二元論)の視点において説かれる物で、私にとって副次的な位置にありますが、あなた達に役に立つものとして解説します。」

「ただし、アドヴァイタとドヴァイタをごっちゃにしては、意味を成さず、混乱するだけです。その区別をしっかりつけた言葉でお話ししますので、皆さんも頭を切り替えて下さい。

(↑ いや、だから、それがいちばん難しいよね・・・シーター心の句)

そんなわけで、私自身が覚悟を決めるのに時間を費やしたと同時に、ご希望下さっていた生徒の皆さんには、この一年をかけて、頭の中の整頓作業に勤しんで頂いたわけです。


ということで、ようやく意を決して、7月からのウパーサナサンガのトピックは「ヨーガスートラ」となります。「読む」というより、逐一解説しながら進めていきます。週一回なので、期間は半年以上見て下さい。


もちろん7月からの新たに参加希望の方も、ご相談下さい。


「ヨーガスートラ」はヴェーダのメインストリームに位置する文献ではありません。そのトピックは人生のゴールや、存在の根源の追求ではなく、社会に生きる人としての生き方を説くものでも無い。

また、皆さんが知っている「ヨーガ」の話でもありません。

極めて狭い範囲に焦点を当てた、副次的な専門書になります。

いわば、「思い巡らし考える機能」=「思考」の解体新書。

それを解明するのに使える道具は、当の「思考」だけ。しかも、それがまた落ち着かない道具でやっかいなんですよ。

そこでパタンジャリ先生が、ガイドしてくれているのです。


この本は、静寂かつ統合された精神の醸成を目指す、瞑想者のためのマニュアルブックです。

正直簡単ではありません・・・というか、むしろ難解。

なので多分、根性が要ります。

アーサナクラスで使える「ネタ」にもならないと思います。


しかし・・・

自分自身の修練実践の指南にはなる。


さて、静寂な精神をもって何をするかは、

おわかりですよね?



ちなみに、写真は上野、不忍池の弁天堂の宇賀神さま。


ウパーサナサンガ「ヨーガスートラ」(月4回)

①木曜クラス:毎週木曜 8:30-10:00am(調整中)

②土曜クラス:毎週土曜 8:00-9:30am(調整中)

会場:オンライン(ZOOMを使います)

月謝:8000円(開催の為のネット回線とZOOMpro契約の維持費となります。)

お申込・お問合せ sivanandakendram@gmail.com またはSNSでご連絡下さい。