みなさま、ごきげんよう!
「これでもか」という暑さも去って、まだまだ寒くもなく、窓を開ければ金木犀の香り。ただのいつもの空気なのにね、香水みたい。
ああ、体に優しい、気持ちいい。
なーんてね。実は夏も同じようなこと考えてたけど。
少し遅れてついてくるワンピースの裾がねえ、
足に纏わりつくリズムが気持ちいいんだわ。
汗のぺたぺたですら気持ちいい~!
・・・ってな具合。
ま、どんな季節だって、気持ちいいってことだ。最高だ。
お気に入りの衣を纏って、ふらり路地に踊り出ようではありませんか。
マイペースに拍車がかかったシータマンです。
8年ぶりくらいにインスタグラムにログインしてみたら出来た。
消えないもんだ、アカウント。
こっちも何年振りだ、「みんなのQとシータのA」行ってみよーっ!
神奈川県にお住まいのYさんからのお便り。
質問:「他のポーズより、シールシャアサナをしたら心臓のあたりがスッキリするのは、なぜだろうと思います。先生の見解を聞かせてもらえると嬉しいです。」
さすがYさん。お目が高い!
机上の空論ではなくてね、こうやって、自分の身体で理解していくってことですよ。このような疑問を聞かせてもらえると、シータマンも嬉しいです。
ということで今日はヘッドスタンドのお話しです。
ここで10年以上前に行った、逆転系のポーズのワークショップの時に使ったイラストを見ていただきましょう。この紙芝居、今も私のもとで出番を待っとります(笑)。
ここに血圧が「上120-下100」の人がいます。
血圧ってのは、だいたい心臓のあたりの数値ですね。
イラストの右側を見ていただきたい。
頭の足の横にもそれぞれ数が書いてありますね。
この通りの数値になりますってことではなくて、アベレージっていうか、大体こんな感じよっていう例えです。
血圧、頭の方が低く、地面に近い方が高くなってるの分かりますか?
なんで、こうなるんでしょう?
地球の重力のおかげで、血液が地球の中心に向かって引っ張られるので、立っている時は足の方に血が下がるわけですね。
でも、血液っていうのは、下がったままにして置けない。ちゃんと全身を循環させないと。
底に溜まろうとする血液を汲み上げているのが、心臓というポンプです。
だいたい、体の四分の三くらいは心臓より下に位置してますからね。
重力に反して汲み上げるんですから、ポンプの圧力が高くしないとね、昇ってきませんよ、血液。
心臓なんて、いや、ほんと大変ですよ。24時間365日、生まれてから死ぬまで働きづくめ。
たまには心臓の負担を軽くしてあげたい。どうすればいいか。
じゃんっ!
逆さにしてあげればいいんです。
直立時に心臓より下にある部分を、心臓より高いと位置に持ってくれば、血液は重力の助けを借りて、勝手に心臓に戻ってきます。
その間、心臓は休めるのよね。
同じように右半分の数値を見て下さいね。
足の横の血圧が低いということは、重力がポンプを助けているってことに他なりません。
Yさんのおっしゃるように、心臓がスッキリするわけです。
休まっちゃうもん。束の間の休息ですよ。
きっと心臓は、Yさんに感謝してると思いますよ~。
ここで、気をつけなくてはいけないのが、頭。
逆さまになることによって、自動的に頭部にかかる圧は高まります。
このイラストの人は、まあ平均的な血圧の人だから問題ないけれど、もともと血圧の高い人だったら?
頭の血管にかかる圧力は相当の物になりますよ。
緑内障など、眼圧の高い人も要注意です。
先生達に置かれましては、この点をきちんと生徒さんに確認して下さいね。
ということで、超お久しぶりの、Q&Aコーナーでしたー!
質問はいつでもウェルカム。お待ちしています!
ではでは、シャツの裾翻して、金木犀の空気を吸いに行ってね!
ばいちゃ!