自然界のバランスというのは持ちつ持たれつで、人間の社会もやっぱりギブアンドテイクで成り立っている。
職人になりたい人が師匠について教わったり、学びたいことがあって先生から教わったりの場合も同様で、インドでも昔から、何かを受け取るときに、対価として何かを差し出す慣わしがあります。
よく知られるのは①貨幣の奉納。現代では一番シンプルで分かり易いかもしれないですね。
それから②必要とされる労働の奉納。私はインドでコレでした。それまで私のモノだと思っていたプライベートタイムが、完全に私のモノじゃなくなるというのは、なかなか衝撃的な体験でしたが、慣れました。
①はそのお金を稼ぐ過程そのもの、②では労働そのものが、知識の定着のための布石になっている筈です。どちらも嫌な仕事もあるし、理不尽な要求と思われることに黙って対応したりして大変なのですが、その大変さが精神的成熟度を高めてくれるのは間違いない。
そしてもうひとつ、③自分の持っている知識を奉納するというパターン。「お琴の先生に、生け花の知識を差し出すことでお琴を学ぶ」みたいなことです。
20年前、私は友永淳子先生の教室を訪ねて以来三年間、毎週金曜日に通っていました。先生のお言葉や立ち居振る舞いに、私は、なにか心髄みたいなものを垣間見て、追及心を高めました。先生は、私の道の初めに無くてはならない存在だったと思います。
ちなみにその前は、教室から100Mくらい離れたスポーツクラブで習っていたけど、混んでいるので続かなかったのよね。(ちなみにその時の先生にも一言お礼を申し上げたい願っている。名前も知らないけど、髪の長い綺麗な先生で、総武線の車内で一度お見掛けしました。お心当たりあったら教えて下さい。)
話を戻して・・・
お世話になった先生達に恩返しをするには、教わったことを次の世代に伝えていくことが一番な訳ですが、自分が歳をとり、先生達もお歳を重ねるなかで、気持ちを先生達の前で表現したいなあ・・・と思っていました。
そんな時に突然③の機会を頂いてしまった・・・。
「友永淳子院長先生にキールタンを教えて下さいませんか?」
ええーーっ!恐れ多くて昇天!
と言っている場合ではなく
「やらせていただきます!やらせて下さい!」
と即答しました。
だって、こんな機会はもう二度とないかも知れない。躊躇している間にチャンスの女神は走り去るに違いないのです。つかめ、女神の前髪。
なので、皆さんも、どうぞどうぞこの稀有なイベントをお見逃しなく。
開催はオンラインです。お夕食の準備の前に是非。リアルタイムが難しい方は、録画で受講も可能です!
クラスでは「キールタンて何?」「インドの神様とは?」などのお話も併せつつ、実際に声に出して歌ってみましょう。お部屋で一人で、或いはご家族と。人目を気にせず皆さんの思いの丈を表現して下さい。院長先生が皆さんのお供をして下さいます。ご唱和下さいね!
【土曜の午後のキールタン(オンライン)】
日時:6月12日(土)16:30~17:30(録画での受講も可能)
参加費:1000円
主催:友永ヨーガ学院
詳細&お申込フォームはコチラ
※当講座はキールタンのオンラインレッスンです。Sitaのリードで友永淳子先生にご唱和下さい。