子牛の頭突きは、猫の肉球もみもみと一緒らしいよ。
夢とは、起きている時に体験した印象の、その記録の単なる再生なのだけれど、たまに「夢の中」でいろいろ考察したり、新しいアイデアを思いついたりすることがある。ありませんか?そういうこと。夢というよりは、夢が醒める狭間のことなのかも知れないけど・・・。
私は、夢の中で仕事をしたり、良さげな曲が出来たりということは、以前から時々あって、今朝は、夢の中で、「アートマー」と「ジャガット」について考えていた。で、生徒さんに説明するのに言い得て妙な文章を構築出来たんだけど、「いかん、今は夢だから、これはほっとくと忘れてしまう!」と思って、夢なりに頑張って反芻しようとしたところで、目が覚めた。
夢のリアリティーから、起きている時のリアリティーに乗り換えるのって、すごく面白い。空港とかにある「動く歩道」から「普通の歩道」に乗り換える時みたい。
たぶん一瞬のことなんだろうけど、今日はそれをスローモーションで観察出来て面白かった。その夢の中で使ったその「言い得て妙」な言葉が消えてしまう前に、もう一度頭の中で確認したくて、必死に夢の方にしがみついたからですね。
夢から、起きている状態への移行はですね、感覚的には・・・
クラブでイイ感じで踊っている時に、そのイイ感じのグルーブはそのままに、今の曲がフェイドアウトして、次のトラックにうま~くフェイドインしてく感じ。
「お、DJイイ仕事してんな~」てな感じで自然に世界が入れ替わって、いつの間にか前の曲なんて最初から存在し無かったかのように、新しい曲の世界で踊ってる。パラレルワールドの乗り換えですな。
結局、夢の中で見つけた良い文章の、ズバリそのまんまの形は取りこぼしたのだが、新しい曲がどんどん流れていく中で、執念深くそやつのしっぽ、文章の意味の要約だけは捉えた。
多かれ少なかれ、どんな人でも「自分とはなにか」を追求して生きている。少なからず私はそう。
究極それにしか興味はないんだから、人との関わりって、ハッキリ言って要らないっちゃ要らないのかも知れない。好き嫌いとか、興味っていう意味では、昔から私は、他人にそんなに興味がないタイプの子供であった。
でも・・・・・・
その「本質」の普遍性を本当の意味で確認するために、自分じゃない人との関わりって、絶対に必要なんですよ。人間として生まれた以上。
・・・だから関わりなさい、みたいなことだったね。
夢の中ではもっと、ズバリ短く良い文章だったのに、取り逃がして悔しいな・・・。
でもまあ仕方ないね。
知性がこれらを整理するのに布団の上でまんじりともせず固まっていた。これが3分にも5分にも思えたんだけど、もしかしたらほんの数秒のことなのかもしれない。
私は、これまでの10年、1年のうち半分を、インドのスワミジの元で過ごしてきた。
うらやましいって思うかな?
そこで、「★年間のコースに参加」「●●聖典を習得」「▲▲を教授される」「■■の秘儀を学ぶ」みたいなことが受け放題!
・・・とか、ぜんっぜん無いです。
うらやましく無くなったでしょ(笑)。
いやはや、ほんとスーパー雑用なんでも係です。
「座っていれば先生たちが私が欲しいものを下さる」っていう世界では全くない。
(「◆◆の称号を得る」・・・とかも無いから。ってかいらん、そんなもん。)
でも、だからこそ「座っているだけ」よりももっと大切なものを貰ったことに、私はちょっと驚いている。
人の一生はとても短い。
私がこの心と体を使って体験できることは、ほんの少しだけ。
だけど人間である以上、「理解のため」に体験は必要。
アーシュラムでの生活を通して、私はいろんな人間の人生と、心の奥底に触れました。身体では不可能な、たくさんの「他人の感情と人生」を心で体験させて貰った。
結婚も子育てをしていない私には解り得ないであろうことを、なぜか、体験させられたりもした。
この体験を通して見る「世界」と「聖典」は、体験を通さないで見るそれらとは全然違った。
関わってくれた皆さんには感謝です。私を信用して剥き出しの自分を見せてくれた人達。アーシュラムを訪れる生徒さんなんかとは、一カ月とか一緒に暮らすわけですからね、いろんなことが見えますよ。
そうすると、それまで、その人の単なる言動に過ぎなかったものが、もの凄い深みを帯びて、最終的にはその向こうになんか美しいものがあるわけですよ、必ず。
そいうのを目の当たりにするとき、なんか世界が変わる。
大病をした人もいれば、大切な人を亡くした人もいる。
みんな私じゃないけれど、みんな私。
おひとりさま万歳の私に、生きたヴェーダーンタを教えてくれたのは、なんだかんだ言って、時間と場所と、世界なのでした。
コロナをいいことに、おひとりさまの世界にどっぷり潜り気味の私ですが、ちょっとは水面に浮上しよう、かな。と思った、夏の日でした。
今朝の夢の醒め際のは、土日の夜遅~い時間に、スワミTの講義を前のめりで聴いていて、昼間はそれについて反芻している時間が多いせい、だと思います。
今度は夢を見ていない時に、熟睡からどうやって起きてくるのかを観察したい。
出来るかな?出来たらまたここでレポートしまーす!