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2011年7月27日水曜日
岩手復興支援行 7
7月24日(日)午後11時。運転手さん、飛ばしてくださったのでしょう。まさかの予定通り東京着。
本当に行って良かった。人生の中で、最も重要な出来事の一つだったのではないか、と思いました。ここに参加させて貰えたご縁を本当にありがたく思います。
被災地方という「一部」に赴いて、私は「全体」を見せていただいた気がした。そして自分の役目をしっかり踏んでいこうと、決意を新たにしました。人間だから、時に弱気になるけど、心を鬼にして、ずるく無い生き方をしよう、と思いました。
気づいた点。ボランティアというと解体等の特別な技能を持っていないと駄目なのかな、と思ってたけど、それこそ「人間だったら出来る普通のこと」が山程あるって事。今日のドブ浚い等いい例ですよね。普段は自分でやる暮らし周りの掃除が、そこらじゅうで100年分溜まってしまった!というような状態。人が足りないんです。文字通り、沢山の人が、消えてしまったから・・・・
多くの人が命を落とした瓦礫の町で、何かしらネガティブなものを捉える人もいる事でしょう。でも私に見えた全てのものは「良いもの」でした。被災された方々の中にある良い思い、そして支援に入っている方の良い思い、そこには良い思いしかなかった。普通、社会は、ポジとネガが入り混じった思いの世界なんですね。どんな町に暮らしてもそう。なのに、ここはそういう意味で特殊でした。良い思いの世界で浄められた思いでした。
それから、この10年ではじめて男の人をカッコいいと思ったかな。本当にカッコ良かった。文句も言わず黙々と、しかし機嫌よく働く。口ばかりではなく、実行力のある男達を見たのは本当に久しぶりな気がする。惚れますよ。お世話になってる韓国人のマッサージおばちゃんも「最近、いい男いないよ!」が口癖だけど、やっと見れた。おばちゃんにも見せてあげたかったな。正直、アシュラムやセンターでも口だけ男が山程だもの。
最後の写真に載っている男性は、作業中「あのやたら親切で爽やかな男の人は何者だ?」と話題になっており、「気が利くからメイクさんに違いない!」と勝手に結論付けられてた方なのですが、本当は都内の大学で福祉に関する教鞭をとられてるのだそうです。最後に少しお話しする機会があったので「福祉とは一体何ですか?」と変な質問をしてしまったのですが、「コミュニケーションですよ」と朗らかに答えて下さいました。一日の最後に、その言葉を聞いて、全てが腑に落ちた気がした。そして、初めてのカプセルホテルで、私は泥のように、長い眠りに落ちました。
コミュニケーション。
私の仕事は、多分、そうなんですよ。いや、次元は色々あれど、全ては、そういうことになると思います。
今回ご縁させていただいた全ての方へ。この経験を無駄にしないように生きます。私が変わることで、日本で、またインドで、生徒たちに伝えていけるように。ありがとうございました。
今が明るければ全てが輝く。がんばろう!
ちょっとヘドロが好きになった岩手行きでした。