理解するのに、マスターするのに「コツや秘訣があったら教えて下さい」
講義で時々聞かれる質問。
「理解するまで、マスターするまで、出来るようになるまで、投げ出さないで頑張り続けることですかね」
それ以外はないのよね。
ここ数年取り組んでいたトピックのせいでもあるけど、クラスでは「達成や成長のためには実践、実践、実践がないといかんのよ」という話を沢山してきました。
さて、皆さん、Rolandご存じですかね?
いや、シンセサイザーじゃなくて元ホストのRolandね、JUNOはJUNOで素晴らしいんだけども。
Rolandさんの何が魅力かというと「論理と実践の両輪のバランス」のように思える。
「論理のない古い体育会系気質」も「論理だけの口ばっかり」もセクシーではない。
あ、セクシーというのはセクシャルってことではなく、魅力的という意味です。
両輪が同じバランスで、しかもアクティブに駆動しているこの感じ、ありそうでいて、実はなかなかお目にかかれない。
あ、話が脱線しそう。
生徒さん方は、変わり映えのしない私の顔と声で、いつも同じことを聞かされているので、今日はひとつ、Rolandさんの言葉でズバッと言って貰おう・・・という記事です。
先日、どこかのYoutubeでの後輩とお喋りを拝聴しましたので、そこからのメモです。
お喋りの中の 「自信をつけるためのはどうしたらいいですか?って質問をされることが多いけど・・・」っていうくだり。
↓
「自信をつけるためのコツはありますか?成功の秘訣は何ですか?」って言う人の思考を掘り下げると、要するに「近道したい」っていう「何か楽な方法があるんじゃないのか?」と言う考えがそういった質問に繋がっているんですよ。
要するに楽をしたいだけなんですよね。
「なんで自信があるの?」って・・「努力したから」以外説明出来なくない?
もちろん自信がないのは恥ずかしいことじゃないし、100%の自信なんて存在しない。
じゃあどうしよう・・・って、何かアドバイスが出来るとしたら「頑張る」以外無い。
コツも秘訣も無い。
毎晩寝る前に、今日俺はどんだけ頑張ったかな?100努力できたかな?って自問自答して、365日の日々を何年も何年も続けて、自信が持てるようになると思うのであって、俺たちが教えられるのはキッカケだけであって、頑張るのは本人達ですよね。
楽なんてしたって、成功なんてしないと思うよ、俺は。
地に足をつけて努力し続ける。
ハイ、ということでした。
そうなると、でも、皆さんの質問の本当の意味って、
「頑張れません。どうすれば頑張れますか?」
なんでしょうね〜。
さあ、どうするシータマ。
例えば、先生達が口を揃える「教えるために学ぶ人は何も学べません」って言葉について考えてみよう。
「学ぶ」という行為って「知ろうとする努力」のことだよね。
「教えるため」の部分は「人に凄いって言われたいため」「不足を補うため」「何かしていないと不安なため」などなど、他の言葉に入れ替えてもいいよ。
さて、行為の動機となる欲求が「知りたい」じゃなかったら「知る」とい成果には結びつかないよって話なんです。
あえて秘訣というのなら「知りたいから知る努力をする」というシンプリシティーでしょう。
結論から言うと、人間、生き死にでも掛かっていない限り、好きでもない、興味のない、求めてもいないことは頑張れないのですよ。
なので、まずは、自分は今何を求めているのか、何が好きなのか、何が欲しいのか、カッコつけずにシンプルに向き合ってみる。
もちろん、追っかけたら即ヤバイ系(ズバリ自他を傷つけること)の欲望なら踏みとどまって欲しいんだけど、即ヤバでないなら試しに手に入れる努力をして、悩んで、そいで手に入れた感想にまた向き合って吟味して欲しい。
いま目の前にある「求めるもの」に一つずつ向き合って、理解して、成仏させていくと「求めるもの」「好きなもの」は段階的に成長していく。
「好きなこと」と「努力」は別物じゃない、同じ次元の言葉よ。
「好きなこと」=「楽すること」って考えがもしあるなら、そいつこそが最初に成仏させにゃならん無知蒙昧の亡霊、タマスってやつです。
楽して徳とる人生なんてつまらんよ。
自己への信頼がこれっぽっちも積み重ならないから。
「好き」の対象を成長させていきましょう。
それから、もう一つ。
胸に余るほどの全方向性の「愛」を育てたら、その馬力はきっとあなたの頑張りを支えます。
本日はこれにておしまい。
またねー!