2022年9月17日土曜日

マーヤーのヴェールが剥がれた!

 18歳。これは高校三年の時の体育祭、クラス対抗仮装行列の時の写真。



ディスコの黒服と、インドの僧団と、インドの女の人(←私はコレ)という謎の集団だったんだけど、僧団の面々がサフラン色に染めたシーツを纏って圧巻でした。美しかったな。ここはハリドワールか、みたいな。

「インド」のアイデアは確か自分が出したと思う。特にインドに興味があった訳ではなく、お小遣いには限りがあるし、部活も忙しいし、お金と手間を掛けたくなかったのです。たまたま家にペイズリー柄の布地があって、布なら巻くだけだしいいんじゃん?・・・と。

インターネットなんて無い時代。なんの知識も無かった割に、ちゃんとアクセサリーも装着して胸と左肩を隠して、それなりの装いになっている。

後の自分がこんなんなっちゃてるところを見るとですよ、あの思いつきは単なる合理性の追求の結果ではなかった様な気もするのよね・・・。ふつふつとたぎるサムスカーラ。



いるいる、こういう人。ハンドバッグといい、地方小都市のスタンダードな仕事帰りのおばさん。

しかし、このビミョーなバッグはどうしたんだろう。

アーシュラムの引越しの途中の写真なので、事務所のちょっとした貴重品を肌身離さず持っとけ、みたいなことだったのかも知れない。




さて本題。

先日、何気なくネットラジオを聴いていたんです。
話題は、いわゆるイマジナリーフレンド?・・・不思議系の話。


「前回の放送を聞いて、私も子供の頃の友達のことが蘇ったので投稿します。」


というお便りが読み上げられるのを聞いている時のこと。

!!!

あっちゃん!


私にも蘇ってしまった。
脳の中の一瞬のスパーク。


二年前からオンラインで一緒にお勉強させて貰っている大人の女性A子さん。
昨年初めて生でお会いして以来、時々顔を合わせている大人の女性A子さん。


ほら、名前の漢字も一緒じゃん!

待て待て待て!

ちょっと失礼して頭の中でA子さんのお顔のメイクを落とし・・・


・・・いや、あっちゃんでしょ、限りなく・・・・


人違いだったら申し訳ないけど、次の対面クラスまで待てずにメッセージを送ってしまった。



結果・・・あっちゃんでした。

本当に何が引き金になるか分からないもんだ。



高校二年生の時に転校してきたあっちゃんは、背が高くて、おっとりしていて、すっごく可愛くて、優しくて、性格が良くて、私が男子だったら絶対あっちゃんに惚れるだろう・・・という個人的に大好きな女の子でした。

私は当時、このインドア派人生における例外的な二年間を過ごしている真っ最中で、朝な夕な陸上部員として、ガサツと図太さと心身の強靭さを手に入れることに明け暮れていた為、放課後にあっちゃん達と遊ぶチャンスはありませんでした。

でもね、名前を思い出せない同級生もいる中で、あっちゃんのフルネームや、あっちゃんが前に居た土地なんかも、ずっと記憶に残ってたのよね。

こんな形で再会できるとは思いも寄らなかったけど、もしかしたら、伏線はずっと密かに流れていたのかも知れない。

仮装行列の思いつきが、30年後の生活の予告編になっているみたいな、何かが。



あっちゃんと同じように何度も転校していた私には、同じ仲間と長年一緒に過ごすという経験がありません。

学校時代の友達との付き合いは自然と希薄になる。

いい加減長くなってきたヨーガ・ヴェーダーンタ生活においても、ずっと同じ方を向いて頑張れる仲間というのは意外と少なく、みんないつの間にか居なくなっていく。

陸上競技と同じで最後は一人、楽じゃなくても自分の足で走らないと進まないからね。

教えにありついて学べることは、ものすごく稀有なことだって、体感しています。


だから、あっちゃんのまさかの出現は、とても嬉しかった。

神様がくれたご褒美みたい!って思ったよ。


「ふと立ち止まって、人生に愛されているなあ、私もこの人生愛してるなあ・・・と実感させて貰える券」


あるいは

「合ってます、合ってます、この道で合ってますよ〜!のお知らせ」

・・・みたいな。


そして、なによりも、あっちゃんが今日まで元気に、そして変わらず優しく生きていてくれたことに、感謝しかありません。

この2年間、あっちゃんはずっとそこに居たのに、ようやくマーヤーのヴェールが剥がれるという・・・これまた我々の再会の場において象徴的な(笑)。


素敵なあっちゃんへ。
ありがとう。
これからもよろしくね。
ともに元気に!