2019年5月31日金曜日

低気圧の金曜日

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ああ、二日間、ぐったりと過ごしてしまった。
なんとなく後ろめたい感じ。
私どうしようもなく日本人。

アーシュラムをお手伝いをしている時も、この日本人気質から、かなりちゃんと働いちゃうんですよ。で、過労という負荷を体に掛ける。なんなんでしょうね、このジャパニーズ的なサクリファイス精神は。で周りもそれを無意識ながら知っていて、うまいこと利用してるくれてるなあって思います。良くないですね。もっと開き直って体を労わらないとね。でも難しいのよ。生まれてこのかた、社会からそういう風に洗脳されてるからさ(笑)。ま、それも私ってことで。

それはさておき、最近初めて気がついたんだけど、ちょっと喘息っぽい感じで咳が出ると、翌日きまって雨が降る。両親はこの咳を聞くと「病院に行って薬を貰え!」と言うのですが・・・、これは風邪というよりは天気予報みたいなものなのではないか。

そういえば昔から、急に気圧が下がると、地の底に吸い込まれるような重力を感じて、立ち上がれなくなった。そのまま重い眠りの世界に引きずり込まれて、また後ろめたさ・・・なんだけど、こういうのを気象病といって全国に推定1000万人くらいいるらしい。そんな記事を読んでいたら、雨の前に咳が出るっていう症状がありました。へえ〜。

なんでも耳の中が敏感な人が気象病になり易いらしい。気圧や湿度などの変化を内耳がキャッチすると、自律神経が「ほいきたっ!」と有事に備えて活発になっちゃうそうです。ホメオスタシスって奴ですよ。

そう言われてみると辻褄があうというか、思い当たることが沢山あるのね。

25年位前だけど、玄関先のゴキブリホイホイにゴキブリが入った足音で、夜中目が覚めましたからね。もちろんワンルームのアパートですけど。空気の動きや圧力をよくキャッチする耳。

飛行機に乗る時、ドアが閉ると離陸を待たずして必ず自分がシャットダウンしちゃうのも、そのせいだと思う。上空で機体が安定するまでは、強制終了ですよ。地の底系の眠りに入っちゃう。

不便なもんだなあ・・・と思うんだけど、こういう体だから仕方ないですね。あとは後ろめたさと折り合いをつけるだけ。

人間の体は不思議、そしてなんだか凄い。

昨日と今日のぐったりは、気圧だけではなくて、多分、尿路結石が降りてきてる気がする。先週「あれ、背中に違和感?こりゃ噂のギックリ腰の前兆か?」と思ってたんだけど、そういう訳でもなく、痛みのある場所が微妙に移動している。で昼間何度もシャットダウンを繰り返してました。痛みといっても微かなやつですので、ご心配なく〜。

このような不純物は人間みな日常的に排出してる筈で、たまたま今回はそれに気づいたというか・・・。それと気象のコンビネーションだと思います。

こうやって自分の体を知ることは実に興味深い。

私たちは「自分とはこの体だ」なーんて勘違いしている割に「この体」のこと案外なにも知らないものだ。これは、結構すごいメカニズムを持ってるもの凄い精妙なシステム。

あらためて感心な低気圧の金曜日でした。

写真は全然関係ないんですけどね、カラッと晴れた東京から程近いの海。この浜、また行きたいな。なんだかんだいって、やっぱり快晴っていいわ。夏の四万十が楽しみだー!








2019年5月26日日曜日

カウンター(?)ペイフォワード






みなさん、こんにちは。

久々にブログです。書きたい山と、ソーシャルメディアから遠ざかりたい山の繰り返しを、何クールも過ごしてしまって、後手後手に。

書きたいことがある時って、頭の中で確かに作文しているんですよ。それで自己完結しちゃうんだろうね。

そして得意の隠遁願望・・・・の繰り返し。

・・・なので書きたいことがある時は、パソコンでワード使って書いておくことにしました。

面白いことはこの一年くらいの間にも沢山あったんですよ。

例えば、昨年、インドに行く直前に、大阪に仕事に行く道中で、電車内で置き引きにあった話、とか。

一週間前に新調したKindle、前日に新調したWindowsノートパソコン、外付けハードディスク、そしてそのバックアップディスク(オリジナルとバックアップを同じ場所に置いといては意味なし!)、手帳、数珠、などなど。

東京都、千葉県、茨城県の警察に紛失届を出し、JR東日本にも届出を出し、しかし何もかも戻っては来なかった。

幸いにして、財布、携帯、パスポートなどは身につけていたので大丈夫だったのですが、大反省・・・というか、ものすご〜く落ち込みました。一週間くらい胸が痛かった。平和ボケしてましたわ。

本当に胸がキューっと痛いの。なんか失恋でもしたんじゃないかって感じで(笑)。

パソコンもkindleも新品だったからこそ、いや結構なお金を無駄にしましたけどね、実は諦めがつきやすかったんですよ。

一番悲しかったのは、過去10年以上分の思い出や、様々な資料の詰まったハードディスクね。

友達との、生徒さんとの、家族との、飼い犬との、いろんな思い出が走馬灯のように頭の中を巡ってね、大好きだったギーターの講義の音源とか、若くてピチピチ可愛かった自分の姿とかも(笑)。

「ああ、こんなに愛着があったんだな」って。

もう届かないものになってしまったんだなって。

そんなの最初から分かってるんですよ、過去は過去だし、過ぎて行くだけだし、戻らないしって(笑)。

この事件は、私の中では、実は結構、手痛いお勉強になりました。頭でわかっていても、人間には愛着ってのがある。それは私だけじゃなくて、他のみんなもそうなんだってこと。

肉体なんて所詮は土に還ると分かっていても、大切な人を亡くしたら、やっぱり胸が痛むのだろう。

健康を損なったら、自分の行いの結果と分かってはいても、悲しいだろう。

こういう情緒の中を人間は生きて行くのだって。

大阪から毎日、JR東日本に電話で問い合わせるんですが、ときどき冷たい対応の職員の方もいらっしゃるんですよ。

「こんな風にすげなくされたら、悲しいんだな」

そしてこちらの気持ちに寄り添ってくれる方もいた。意外にも若い職員さん達がそうでした。

「こんな風にされたら、たとえ喪失を埋められなくても、癒されるんだな」


こういうことが分かったのが、本当に大きかった気がする。




一週間後に東京に帰り、その足で、肩を落としたままコンビニに寄ったら、レジでクジを引かされて、ボトル飲料が当たったの。中国人の店員さんが「わー、すごいね、当たったよー!おめでとう!」と言う。その明るさに救われたような気がして「やった!私、実は今日、誕生日なの」と返すと、「えー本当?みんな、誕生日だって!」と店じゅうの外国人店員さんから、おめでとうコールのシャワー。みんな温かいし(涙)、わたし幸せ。

なんかそれで、全部チャラになった気がして、胸の痛みが取れました。


おまけ

誕生日の前日のナイショの話。

昔すっごく好きだった人がいたんですよ。彼が非常に徳の高い好人物だったため、自分に自信が無さ過ぎた私は当時、恐れをなしてウジウジと逃げたんですが、その日、偶然が重なってその人に関西で再会しました。友人として対等に対話が出来たことで、なんかその黒歴史を乗り越えることが出来たのが良かった。今は、自分と自分が遠くないってことが、わかったから。15年振りでした。

その時「いやさあ、全部盗まれちゃってさあ!あ、ちょっと失礼・・・」なんて言いながら、とある赤ちゃんの心臓手術の為の募金に協力したんです。そしたら「君は本当いい人だ」って褒められた。やったー!私が本当にいい人かどうかはさて置いて、やっぱり若き日の憧れの人に褒められたら、そりゃあ、ちょっとは嬉しい。

盗人にいろんなもの盗られて、悲しみとかムカムカでいっぱいだったんだけど、

「くそーっ!このムカつきパワーを逆噴射で善い行いに転換だーっ!」

と全体重をかけてレバーを引きました。この方式を「カウンターペイフォワード」と名付けたんだけど(笑)、どうでしょ。

仇を恩で返すような輩になるんですよ。

嫌な目にあったら、敢えて善いこと放つ。なかなかパワフルなメソッドだと思うんだけど?自分が救われる部分も大きいよ。

試してみてね。











2019年5月17日金曜日

6/29「生老病死を語ろう!」 Vol.1「生きる」(ゲスト:吉田友子)

告知が続いて、恐縮です。
日本に帰ってくると、スケジュールが決まって、そして告知のラッシュ・・・。

今年はインドで思いついて2年くらい寝かせた企画をついに実行しますよ。
場所も固定しませんし、時期も特定しません。
横浜から始めますが、みなさんの住む町に行くこともあると思います。

仏教では生老病死は「四苦」と云って苦しみと呼ばれるわけです。

そういう背景があるためか、暗黙の了解的に「触れてはいけない」「直視してはいけない」タブーとされているように感じるんですね、日本では特に。


でも大事なテーマじゃないですか、これらって。
だって、誰だって生まれた以上、患って、老いて、死ぬ・・・。

病って、老いって、死って、そして生きるって、なんなのか。

そもそも、病んだり、老いたり、死んだりすることって悪なの?

行いの動機が恐怖に基づく世の中で、子供達、次の世代の為に生老病死にもっと向き合える心の世界を復興できたらな、って思って二年間くらい懐で温めていた企画です。

語り手の意見を押し付けにならぬよう、語れる場を作りたかった。

なので毎回ゲストをお呼びして、対話するという形をとることにしました。

覚えてて下さる方もいらっしゃるかも知れないけど、2年前、事故から生還した友人、吉田友子さんの為のチャリティーイベントをさせていただきました。第一回目のゲストは彼女です。一緒に「生きる」について、語らいましょう。

場所は、横浜のめっちゃ素敵なcafeゆっくり堂さんを使わせていただけることになりました。

今、私は関西に出張中で、取り急ぎ、この記事書いてます。
情報足りない部分は少しずつアップデートして行くかも。


では、以下ご参照ください!











ともちゃん         わたし

ディナー&トークライブ「生老病死を語ろう!」with 寺崎由美子
Vol.1「生きる」(ゲスト:吉田友子)
会場:cafe ゆっくり堂 https://www.yukkurido.com/
横浜市戸塚区矢部町125 善了寺内
日程:2019年6月29日(土)
17:30  開場&お食事タイム
18:30  トークライブ(20:00終演予定)
入場料:3,500円(菜食ディナープレート&コーヒーor紅茶orジュース)+ 恩送り
お申込:sivanandakendram@gmail.com (6/25までにご連絡下さい)
定員:24名(お申し込み先着順)

生きる苦しみ
老いる苦しみ
病む苦しみ
死ぬ苦しみ

みんな私たちの思い通りにならないこと。

でも.......

思い通りにならないことって怖いこと?
本当に苦しみなの?

目を逸らしがちなテーマだけれど、でもやっぱり知りたい。
だって、この世に生まれ落ちた瞬間からずっと、私と一緒にあることだから。

私たちのコントロールの外にある、宇宙の采配について
現代を生きる、私たちの言葉で、考えてみよう。


シータマこと寺崎由美子が、ゲストを迎えてディスカッション。
とかく触れがたい「生老病死」について、インドと日本、ふたつの視点を通して語ります。

記念すべき第一回目は、2017年、インドで起こった事故から奇跡的な生還を果たした吉田友子さんです。吉田さんは、後遺症である高次脳機能障害を抱えながらも、多くの人に勇気と安らぎを与えたいと新たな一歩を踏み出しました。吉田さんにとって生きるとは?事故を経て得たものとは?また事故の知らせを受けた、当時のシータマの思いとは?

みんなで一緒に考える、「生きる」を語らう夕べをご一緒しませんか?


寺崎由美子
インドの名前はSita。Sivananda Yoga の講師。 2000年 Hatha Yogaを学び始め、 2002年 友永淳子先生に師事。 2005年 Sivananda Yoga Vedanta Center の講師としての活動を開始。 2008年 同師範資格を取得、インド国内のヨガ教室や小学校などでも教える。 以降、日本国内および、インド、スリランカ、シンガポール、UAEのヨガ教室やアーユルヴェーダ施設などで活躍。Swami Govindananda Saraswatiの助手として後進の指導に当たっている。インドではシーターマー(シーターおばちゃん)と呼ばれるため、いつしか日本でもあだ名がシータマに。
https://sivananda-kendram.jimdo.com/

吉田友子
2002年よりヨガを練習し、2008年より指導を行う。アサナで"動のなかの静"、プラナヤマと瞑想で"静のなかの動"に気づく。
本来の自分、いちばんニュートラルな状態へと導くクラス作りをこころがけている。
Lucy Roberts、Emil Wendel、Louisa Sear、Clive Sheridan、木村慧心先生、友永淳子先生ら素晴らしい師と出会い、交流を重ね、流派にこだわらずヨガの学びを深めている。
また、自然療法にも興味を持ち、"自然に帰る"をテーマに日々の暮らしから学びインスピレーションを受け続けている。
2012年度lululemon athleticaモデル。雑誌やメディアにも登場しヨガの魅力を伝えている。

2017年2月、勉強のために訪れていたインドにて、寺院へ向かう途中の鉄道駅で事故に遭遇。大きな事故ではあったが、奇跡に次ぐ奇跡と、多くのやさしい人々の助けにより、現在少しずつヨーガのレッスンを再開している。