2017年6月30日金曜日

虹の向こうの君へ



ふと、亡くなった友達のことを思い出した。

歳をとって、彼女のことを思い出す回数が、さみしいことだけど減ってきている。

思い出さないままに、私もフッと死んでしまうのかな。

ならば、言葉で残しておきたい、そんな気持ちになる。


暗い話です。落ち込んでる人はスルーして。



彼女は小学生の時の親友でした。

私にとって特別な人だってこと、出会った時からわかってた気がするんだ。

二人だけの秘密の感覚というのか、他の誰とも共有できない、特別な親密さが、あった。

ちんちくりんの私と違って、彼女は眼光鋭く、強いことに関して言えば、男子からドラゴンの異名で恐れられていたけど、私の目に映る彼女は、女性らしくて美しかった。「さすがの猿飛」の猿飛肉丸とジャッキー・チェンを敬愛していた。天井に肉丸君のポスター貼ってた。恋心というやつだと思う。


大人になってみれば、 因とか縁とか、そういう理屈がわかるのだけど、まだほんの子供だった私は言葉を持たず、だからあの時の私の感覚を言い表すことは難しい。

二人の間にあった、二人だけの面白さみたいなものも、うまく言葉に出来ないな。
ただ、あの人に出会っていなければ、私の今の、このキャラクターは無かったと思う。


彼女はあまりにも、凛々しく、まっすぐで、そして自由だったから、その内側のある種の可愛らしさ、弱さみたいなもの、深い情緒は、秘密の森に守られた宝石のようでした。

やがて、引っ越しを繰り返すうちに連絡は途絶えてしまって、でも時々風の噂は耳に入っていた。学校やめたらしいよ、とか、そういう噂。

千葉から茨城、茨城から茨城、茨城から神奈川、神奈川から神奈川と渡り歩き、神奈川から東京へ引っ越した年、私はテレビで、徳光さんの「あなたに会いたい」というテレビを見たんだよ。

じゅうぶんな言葉を手にした今こそ、彼女に会いたい。会って子供の頃にうまく言葉に出来なかったことを思う存分話したい。

そんな衝動にかられた私は「この番組にお願いしたら探してくれるかな」なんて思って、番組連絡先をメモしたりして・・・。

それから程なくのことでした。当時住んでいた風呂なしアパートに一枚のファックスが入ったんだ。差出人は、私が、たまたまサクラとして顔出ししていた雑誌の編集さん。

薄っぺらい感熱紙には、幼い日の私の親友が亡くなった旨が記されていました。

私が雑誌に載っているのを偶然目にした同級生が、まず出版社に連絡して、そこから編集プロダクションを紹介してもらって連絡を付けてくれたのですね。私が彼女と仲良しだったことを知っていたから。

私の美しいドラゴンは、メキシコの地で、二発の銃弾に頭を撃ち抜かれ、亡くなりました。なぜそんなことになったか、なんだか想像がつく気がするんだよ。彼女の真っ直ぐで正直なファイターの目に射抜かれたら、誰だって恐れをなすよ。強盗ビビらせてどうするんだ!黙って出すもの出すところでしょ!と思う反面、どうしようもなく彼女らしいな、とも思った。

最初の一報のあと、すぐに報道規制がかかったため、この事件のことを覚えている人は、いないと思う。

ひっそりと行われた告別式でのお父さんの言葉が忘れられません。


うちはクリスチャンじゃないけれど、仏教のお葬式の湿っぽさは、あの子に似合わないと思って、教会での式にしました。二発の銃弾は貫通してくれたおかげで、綺麗な顔のままのあの子に会えました。迎えに行った時、暑い国で亡骸が持ちこたえられないため、現地で荼毘にふしたのですが、最後の最後まであの子らしかった。灼熱の太陽のもと突然ドラマティックなスコールが降ったと思ったら、急に止み、空高く大きな虹が掛かって、それが浮かんだり沈んだりしていました。


空っぽの棺に、白百合の花と、したためてきた手紙を入れて、私は泣き崩れてしまった。もう10年も会っていなかったのにね。生まれてきた以上、みんな死ぬって分かっているのにね。


初期の報道を、同級生達が見ていたこと。私がたまたま雑誌に載っていたこと。その極めてマイナーな雑誌を見つけてくれた人がいたこと。出版社の方、編集社の方が親切だったこと。

そのすべてのおかげで、私は彼女にお別れを告げることが出来ました。


彼女は半ばにして終わったその旅の後半で、婚約者に合流することになっていたそうです。学校をやめてから、大陸横断などの冒険を経て、最愛の人に出会っていたのね。遺影の彼女は、ふっくらと優しい顔をしていました。神秘の森の宝石が、ついに太陽の光のもとに、輝いていた。


時は過ぎ、私はしっかりとオバさんになって、生きている。

あの悲しい事件を思い出すことは、ほとんど、なくなった。

でも、大きな虹の立つ日、鏡の中に、彼女の気配を見る。

もしかしたら、最初から、離れてはいなかったんだな、とそんな気がしています。



でも、願わくば・・・


ちょっと、夢に出てきなさいよ、あなた。

積もる話がたくさんあるのよ。

きっと笑うよ、君は。

そして私も。



















2017年6月26日月曜日

シータマ徒然草




人間てのは生きていると、いろんなこと思うもんだね。
思い考えるという現象はかくも奔放で・・・。
ちょっと吐き出します。


◆英語のについて◆

のっぺりとした毎日を送っている。毎日、英語を日本語に直している。なんでこんなに時間かかるかなあ・・・と思いつつ気づいたんだけど、表現が非常に回りくどい。これがイギリス英語というやつか!とふいに思った。

で、前にラジオでやってたアメリカ英語とイギリス英語の違いの番組を思い出した。飛行機の中で毛布を頼むとき。

アメリカ人「Can I get a blanket?」

そうそう、うちらの感覚はこれです。ところが!

イギリス人「Can I possibly trouble you for a blanket?」

はあ~?

そうなんだよ、これなんだよね。この回りくどさ。これがもっと酷くなった感じなんだよ。大変だよ・・・。でも、文学的で美しくはあるんだよね。


◆チャリティーのこと◆

特に一貫したテーマがあるわけではないのだけど、ときどき、チャリティーの企画をやってる。最近もひとつ終えた。合同の企画だったので、いろいろと議論があって勉強になった。

私が私の名前でチャリティー企画を発信する時は、「ここでヨーガすることが寄付に繋がりますよー」「寄付するとお礼にヨーガついてきますよー」ではなく、「ヨーガ教えますよー」といって、授業料をお支払いいただく。まあいつものクラスだ。それで集まった授業料を自分の決めたところに寄付するイエス高須方式。

所有から自由になる練習っていうか、人に手を差し伸べるの練習っていうか、まあ、自分の躾けだよ。だから、いくら集まったかはあまり重要じゃない。そもそもお金に投影する価値ってその人の状況によって様々だから、金額云々では測れないよ。

それに私、お金使うの大して上手じゃないから、私より有効に使ってくれる人に使っても貰えたらきっといいし。チャリティーの仲介人ではなく、単なる寄付する人なわけです。

この個人的な行為を時々公にするのは、Swami Sivananda Gurdev の教えの「教え手」としてのデモンストレーションなのだと思う。

異論反論あることでしょうけど、とにかく、自分でこうしようって決めたってチャレンジ。すごく貧乏な時も何かしらやる。

というのは、「深夜特急」に国境越えのバスに物乞いの子供が寄って来るシーンがあるんだけど、自分の飯も最小限な貧相な西洋人の男が、僅かばかりの財産である小銭を指でツーッと半分に分けで、半分を自分に、残りの半分を子供たちに差し出すんだよね。主人公は圧倒されてそれを見ている。そのシーンのインパクトなのかな。あと、私のお友達の弘美さんも、そういう人だから、かね。


◆食事◆

毎日の自炊が楽しい。好きな葉っぱものをサラダで存分に食べられるのが良い。ご飯の時は納豆と野菜炒め。蕎麦の時は豆腐。パスタの時はサラダ大盛。調理時間は15分程度。米は一日半合と決めている。味付けはオリーブ油とインドのブラックソルト。ガッツリいきたい時は、ポテトコロッケをかつ丼風に煮て、卵の代わりにチーズでとじたり。

ハタチ過ぎのころに、感覚的な遊びとしてグルメにハマったことがあったが、感覚的な喜びというのは兎角キリがないものなので、「もういっかな」と思って。わりと同じものばかり食べてるが、しかし今のほうがむしろ旨い。


◆コンサート◆

コンサートというのかどうか、ちょっと分からないのだが、7月に予定されている大阪でのサンキールタン、45名の定員を設け、予約があと2名となった。

世の中にライブハウスというのがあって、その多くは、出演側にチケットノルマを課す。箱にもよるけど、一バンドあたり20~25枚くらいだったかな。これをメンバーで手分けしてさばく。これが毎月となると、そんなに楽勝ではなかった記憶がある。そこで人のライブにも打ち上げにも足繁く通って顔を売ってチケットも売る、みたいな。

それを思うと、あと二名というのは、ほんとすごくて、ありがたいことだと思う。人前で演奏するということは同じなんだけど、なんか、少し違うことをやってるのかな、とも思う。


◆記念日◆

自分は本当に記念日、どうでもいいタイプの人間みたい。国際ヨガの日とかも(発足時のセレモニーに参加してるくせに)実は、かなりどうでもいいというか・・・(笑)。でも毎日がスペシャルデーといえば、そういうことにもなるんだよな。本当にのっぺりとした毎日を送っている。









2017年6月24日土曜日

マエストロに会える!



ずっとお会いしたいと思いながらも、なかなかタイミングが合わず、ずっとお目にかかれなかった先生に、今年はやっと会える。

その名も、マエストロ、Miguel angel Curti。

イタリア在住のアルジェンティーナ、声楽の先生です。

何年か前に、友人から聞いていたんですよ。そもそも、どういういきさつでマエストロに出会ったのかは聞いていないんだけど、とにかく、素晴らしい先生で、声を聞いただけで何でもわかっちゃう・・・と。レッスンについてのダイナミックなお話しを、いろいろと聞きました。

で、それから2〜3年?を経た再会の日。

遠くから近づいてくる彼女の何かが、全然違う。

ちょっと言葉ではうまく言い表せないのだけど、down to earthというか、コアというか・・・。人間がエネルギーの塊だとしたら、やさしい霞みたいだった彼女が、表面張力っ!みたいなプリプリになっていて、ええっと、ごめんなさい。意味わかんないよね・・・うまく言えない。

なんでだ?と尋ねると武術とズンバを始めたとのことだったんだけど、私はその背景にマエストロを見た。これはますます会ってみたくなった。

で、 今年こそはチャンスを逃すまいと、来日情報が出るの待ち構えて、張り込みしてたんです。

マエストロは、プロの歌手を育成する、プロの先生です。数え切れないくらい沢山の人に出会い、その声を聞いてきた先生。

声という表現器官は、その持ち主そのものであり、歌という表現を満開に花咲かせるためには、心理的なものも含め、様々なブロックを突き抜けていく必要がある。

そうなると当然、セラピー的な効果が同時に存在するわけです。

私の聞いた話から判断すると、マエストロのレッスンはその効果が類まれらしいのですね。そして私は思った。マエストロは愛のある人なんだな、って。

近年、日本では、プロのシンガーだけではなく、トラウマ的なことも含めて、声を通して、シンプルに自分に還りたい生徒さんが増えているそうです。そしてマエストロご自身も、このセラピー的なレッスンに大変興味をお持ちなのだとか。

私も速攻でレッスン予約しました。レッスンは英語だそうです。

そして、なぜか!7月8日(土)17時以降のレッスンの通訳をさせていただく光栄に預かることになりました。

「自分」がモヤモヤしてる人、マエストロのレッスンにいらっしゃいませんか? 上記の時間でしたら、私が英語サポートしますので、安心して来て下さい。

詳細はコチラです。 ←クリック


マエストロミゲル

1959年アルゼンチンブエノスアイレスに生まれる。9歳からピアノを習い始め、21歳の時ブエノスアイレス国内芸術競技会ピアノ部門で優勝。サンタアナ音楽学校にて学び、卒業前後から声に関する生理学と教育学を学ぶ。


18歳でピアノ講師となり、歌手としては欧米諸国でコンサートツアーを行うと共に、聖歌隊やミュージカル歌手の声楽指導を務める。

1994年イタリアボローニャに居を移し、1998年ミラノ音楽学校のアメリア・オゼス教授からイタリアの伝統的な歌唱法を継承。

現在、国内外を問わず数多くのアーティスト達がマエストロに指導を仰ぐべくボローニャを訪れている。ミラノ・スカラ座やニューヨーク・メトロポリタン歌劇場など、世界の名だたる歌劇場で歌うソプラノ、クリスティーナ・ザバロニ氏や、日本でも注目されているジャズシンガー、キアラ・バンカルディの師として知られる。




2017年6月22日木曜日

魂の骨密度



シェアハウスの、私の部屋の一部である一畳半の濡れ縁。

流し台に発砲ウレタンの板を渡しただけの、妙にヨレっとした私のデスク。流し台だから、シンクの続きのステンレス、ふきん掛けをアクセサリー掛けとして使っている。

このデスクと植木台みたいな椅子のコンビネーションが、正直、体のサイズに会わない。
ていうか、流しだから仕方ないんだけど。

だからいつもは外に出てしまう。

でも今日は、すごい嵐だから、一歩も外に出ないようにしなきゃ。



毎日、毎日、座って何をしているかというと、翻訳作業をしています。

お父さん(G)のお手伝い。

これが結構時間を食うんだ。

どんなに短く見積もっても1ページ1時間。

美しい日本語を書くために。


やるなら完璧を目指したい癖に、神経質ゆえのスロースターター。そんな私にとっては、それを始めることがまず難しいし、座りっぱなしで体が痛い。しかも1日5時間くらいは頑張らないと・・・。

「一人でやるんじゃない!」とお父さんはいうけれど、とにかく嫌がられるんだ、この作業。大変だから。それを無理やり「そこをなんとか騙されたと思って!」と人にお願いしていたけれど、人疲れする自分は、本当は交渉ごとが苦手だし、どのみち全体の修正をしないといけないわけだから、今年は覚悟きめて、ガッツリ自分を拘束することにした。


当然のことながら、これにお給料が出るわけではない。

お金にならないことを、毎日毎日、誰にも顔を合わせずにやっている。

なんかすっごい貧乏だし、体はバキバキになるし、大きな犠牲を払わざるを得ないんだけど・・・

コミットメントってやつだな。

幸い、時間だけは沢山ある。


でもね、ちょっと、言葉では測れないくらい、すごいもんを貰ってる気がするんだよね。
なんか、ブルブル魂が震えるんだわ。
人生に愛されていると、強く実感する。


英文法の授業で、毎週机の上に正座させられてた私が、ですよ。


いちいち試練を与えてくれるお父さんは、やっぱり凄いんだと思う。



私、時々思うんだよね。


たとえば誰かにちょっと大事な役目をふってみたとするでしょう。

日本人の場合、

「無理 無理 無理!荷が重いから無理です!シータマやってください!」

責任が生じそうな場面は、とかく嫌われる。


骨と同じでさ、負荷をかけないと密度は上がらないんだよなー、って思うんだけどね。


もちろん私がやるのはやぶさかでは無いんですよ。

ド根性でなんでもやるし。

その代わり、あなたじゃなくて私がどんどん成長しちゃうよ!ってだけ。

そして、なんかちょっと孤独を感じるね。

この魂の振動を共有できる相手がいないとき。


そう。


責任のないところに成長はないんですよ。


だから、若人は、目の前に少しばかりのハードルを設置してみることをお勧めするよ。

それは「あの難しいポーズ出来るようにする」とか、そういうことじゃないよ。

ちいさな責任を生じさせるということです。

責任は関係性の中で磨かれること、誰かの支えになることでありながら、自分の生きざまに責任を持つということに直結しています。

そうして努力することで、宝といってもいいくらい、大切なものが身に着くし、独りよがりの張りぼてにも、天狗にもならないで済む。


江原さんも言ってたな、大人になるというのは責任を持つということです。

一つ所に命を懸ける。

それはとても自由で素敵なことなんだよ。

人生は挑戦。

大人の喜びは子供には分かるまいよ!

ふふふふ。




















2017年6月21日水曜日

眠り小人

一日中どよ〜んとして、体が動かない日ってありません?

私は一ヶ月に一回くらいある気がする。

私だけなのかなあ・・・。

起きて洗濯とかいろいろするんだけど、昼前だというのに燃料が切れた感じになって、気づくと睡眠の泥沼。起きたらスッキリするでもなく、どうにもこうにも・・・って感じ。

今日がそうでした。

理由はいまいち分からない。

女性のサイクルのせいなのかもしれないし、関係無い気もする。

上体を起こしておくのがつらいので、血圧がものすごーく下がっているってことだけが分かる。


今日のは、感覚的に、昨日風邪をひいたんだと思うんだなー。

まあ、月に一度のガス抜きのようなものなのかも知れない。

私のリペアマン、眠り小人のための時間。


眠り小人↓

















彼らともかれこれ長い付き合い。

寝ている間にいろいろなところを修繕します。

仕事が的確でしかも速い。

とにかくすごいやつらです。

季節の変わり目。

みなさんもご自愛くださいね!


2017年6月19日月曜日

7月16日(日)朱雀ホールでサンキールタン「宇宙の祈り」



もっとミステリアスぶっていいんじゃない?

とも言えるのだけど、無駄に正直者だからなんでも喋ってしまう。

上記のヴィジュアル、またも Microsoft Office Word で作った。もとの写真は横長だったので、Photoshopを持っていそうな間葉田さんに送りつけて、空の部分を二倍の尺にしてもらった。あとは写真をトリミングして、文字を配置。おしゃれ横文字フォントもPDFに変換する際に、普通のフォントに戻ってしまう点だけが悔しい。

イメージは頭の中でしっかりと描ける。だけど、それを二次元に具現化するには道具がいる。外注に出すお金は無いし、イメージを伝えるやりとりこそ大変だ。

でも、でも、私にはOfficeがあるじゃないか!もうこれで頑張るしかないんだーーーッ!

すみません、今日はWordについて語りたいのでは無かった・・・。

上のWordで作ったヴィジュアルの通りです。

7月16日(日)大阪の中崎町は朱夏の朱雀ホールで、岡野さんと、広本さんと一緒に、コンサートをすることが出来ることになった。

わかってくれるかい?これすごいことなんだよ。

もう死ぬまでこの様な幸運は訪れないかもしれないよ。


バンドの時、東京じゅうのライブハウスはかなり網羅したが、大阪はこれまでにたったの一度だけ。ガード下のクラブみたいなとこで好きだったんだけど、今回もまたいかした空間で、本当に嬉しいです。

当時は、四十路を過ぎた自分が、こんな形でステージに立つとは予想もしていなかった。いろんな時代の私を知っている人は「あいつ何をおっ始めたんだか」と思ってるに違い無い。流れに乗っていたら、こういうことになってます。

人生何があるかわからん。

公開されている岡野弘幹さんのプロフィールです。

1964年生まれ。音楽家・演出家・プロデューサー。1990年、ドイツIC DIGITレコードと専属契約しアルバムを全世界発売。 現在までに17作のソロアルバムを発表している。 世界の民族楽器を多彩に演奏し日本的感性で透明に彩られた楽曲は海外、欧米メディアで 日本を代表するアンビエント・アーティストの一人として高く評価される。 

地球響命をテーマにネパールの「ボダナート寺院」やマルタ島の「ハイポジウム地下神 殿」、 天河神社など世界の聖地・自然遺産・全国の著名社寺などでの演奏を多数行っている他、 映画やテレビ番組、CM等へも楽曲を多数提供している。 

「天空オーケストラ」「風の楽団」でのバンド活動も精力的に行い、 92年には北米インディアンを代表する音楽家、R・カルロス・ナカイ氏と アルバム『Island of bows』を全世界発売、翌年アメリカツアーを行う。

イギリスの著名プロデューサー、デイブ・グッドマン氏に認められ、アルバムプロデュースやヨーロッパツアーを実施。 世界最大の音楽祭「グラン ストンベリーフェスティバル」にはグループ、ソロを通じて10年以上の出演経験を持つ。 海外アーティストとの共演も多数。

音楽監督としては
2004年よりJUNKO MAEDAパリコレクション、2005年より京都ファッションカンタータ等の音楽監督を多年に渡って務める他、 2014年にはイスタンブールにて山本寛斎プロデュースの「日本トルコ国交90周年イベント」での音楽監督と演奏。 また2015年秋には、京都国立博物館での「大琳派祭プロジェクションマッピング」にて音楽監督と演奏を務める。 



広本雄次さんのプロフィール。

タブラ奏者、1995年に渡印。インド、パラナシでタブラと出会いタブラ奏者Shri parashram pandey氏に師事。インドでの修行、演奏を継続しながら1999年より活動の場をドイツのベルリンに移す。ベルリンを中心にフュージョンユニット、セッション、フェスティバル等への出演や、DJとのコラボレーション、コンテンポラリーアートへの楽曲提供などの活動。4年間のヨーロッパでの活動を終え2003より拠点を日本に戻す。この頃からタブラをエレクトリック化してクラブ等の大音量の環境にも対応。現在もインド古典音楽だけでなく、様々なジャンルのアーティストとセッションを重ね、独自の音を模索し展開を重ね、関西を中心に積極的なライブ活動を行っている。


そして、今日も元気に酵母を発酵させているだろうアユミちゃん、インドで子犬に何故かチャイを与えていたマホちゃん、スワミGに「まじめにやれ!」と言われ続けた世界でただ一人であろう歌姫アカネちゃんが華を添えてくれます。


会場は狭いです。定員は45名。

はるばる大阪、異国の地ではありますが、でも酸欠になるくらい暑苦しい夜にしたい。

あと残席はあと10名強といったところだそうです。

いろんな都合により、三日連続であちこちに出没することになっていて、三日ともいらしてくれる方、すごく体力使うでしょうに、ありがとう。


私も、気づくといつも、時間に追われてたり、寝ない部やってたり、重い荷物を運んでばかりいる。でも三日間頑張るよ。この体は捧げ物として。みんなのおかげ。

どうぞみなさんいらしてください。

一緒に天まで届きましょう。






2017年6月18日日曜日

コルカタの風

大きな荷物を取りに実家に行ってきた。
インドからFedexで送ってもらってた荷物。

送るのに1〜2万円かかったけど、「インドにしては有りえないくらい本当によくやってくれたよ」という念入りな梱包だった。ゴパールジは「半額だし」といってやたら郵便を推してたけど、この4万ルピー、国外に出たら2500ドル前後で販売されるものをインディアンポストで送るなんて、ギャンブルが過ぎるでしょう。1万円ケチったばかりに、粗大ゴミになって届いても困る。


中に入っている新聞紙が、さっぱり読めないベンガル語、コルカタの熱風を感じます。私がインドのファーストステップ を踏んだ忘れ得ぬ土地ですわ。コルカタもずいぶんと都会化しましたが、でもやっぱり目には見えないとこにカオスが残留しまくりだったな。



ということで、中身はコルカタの憧れのメーカーのPaul & Co.の重い重い楽器です。サイズもでかいです。例のチューニングよれよれで、他の人と合奏出来ないBINAに代わる真打として、購入しました。でも、BINAもいちおう「チューニングはこれこれの基準です」と謳って売っているんだけどね、まあインドだからなあ・・・言うだけはタダだし。




ハーモニウムは「イギリスの楽器だよ」と昔、植木等さんの息子さんが教えてくれたことがあった。でも、もしかしたら最初に開発したのはフランスとかかも知れないな、なんて思えたりもする。だってポールという名前がなんだかフランス人みたいだし、いったいどういう経緯で、コルカタにこのフランスっぽいメーカーが・・・と思ってゴパールジに聞いたら、

「Paul ? ヒンドゥーの名前だよー!」

えー!なんで?どこが?

「ほら、パーヒマーンだよ!スワミNの十八番の ♪ヴィーナーパーニーの、♪パーラヤ パーラヤだよ!ゴーパールのパール。英語での表記を似てるの充ててしまってPAULって書いてるだけ。」

あ、そうなの、ポールじゃなくて本当はパールか!

私がいろんなことを知っているのは、ゴパールジのおかげだったりもする。なんだろう君の私に面倒臭がらずに、必ず答えを与えてくれる。大好きなゴパールジ。



パールは護衛、守り人のことだ。
ゴーパールだったら牛(ヴェーダ)を守る人、クリシュナ。

それならば私はゴーパールパールになりたい。
ゴパールジを守る人になりたいよ。

昨年末、ホコリとカビを吸いすぎて、私は気管支をだいぶ痛めつけてしまって今も咳が残ってしまってるんだけど、体調崩して部屋に引っ込んでいる私について、お父さん(スワミG)が「シータマは 前はこんなんじゃなかった。こんなに寝込んだりとかしないで、バリバリ動けていた!」とか言っていたそうだ。

あーーーた!

あたしゃもう45歳なんですよ!

あの頃はね、30代だったの、ヤングだったの!

まあ、お父さんの記憶の中で、永遠に若い姿でいられるのは、やぶさかではないけど、もうだいぶ中年なの、昔でいったら初老なの!

なんて呟きながら、そういやゴパールジもあの時まだ、60歳を少し過ぎた頃だったんだよな・・・・と切なくなった。ゴパールジにずっと元気でいて欲しい・・・。私の中のゴパールジは、ずっと元気で若いまま。となるとお父さんの気持ちも・・・・うーん、わからなくはない。


閑話休題。


このコンサートクオリティのポール君も、インドはインドなので、インドらしい点が多々ある。鍵盤が例によって引っかかって音が鳴りっぱなしになってしまう。これはいつも通り、隙を見て親指で弾き戻すしかないのだな。

肺活量の大きい素晴らしいベロウだけど、だからこそミシミシ音は二倍増し。みんな録音の時とかどうしてるのかなあ。近くにマイクとか立てないんだな、きっと。

チューニングは・・・ちょっとテストしてみないとわからないけど、本当にあるがままってことなんだよね、インドは、自然は私たちのコントロールの外にある。

昨年、何か使うことがあるかも、と思って持って帰ってきていたセートゥムンドゥ(ケララの2ピースサリー)がCDのジャケット撮影に役にたった。

今回もしもの為にということで買って送っておいた楽器だが、7月に役に立つ(と思う)。

しつこく念押ししないと事が運ばないインド。

ゴパールジが、メーカーにいろいろハッパ掛けてくれてお陰で、ちゃんと送られてきたポール君。

まずプージャをして、それからポール君と仲良くなるところから始めます。

















2017年6月6日火曜日

大人の夏休み in 四万十 7月28日-30日

実は、昨年、密かに隠れて行ったリトリートが・・・ある。

しかも、あまりにも楽しすぎた。

先日の記事の通り「おまえ隠れてんじゃないよ」と言われたので(笑)、今年はオープンにします・・・って遅すぎるかい(笑)?企画は3月には決まってたのにね。反省です。
8月になると、航空券、高速バスがすごーく値上がりするので、7月に。


現地集合先着 5 名様
7月28日(金)朝7時くらい 〜7月30日(日)夜21時くらい。
朝から晩まで、まるまる三日間。
宿泊先:Natural Life Yoga
参加費 38000円
お申込み:sivanandakendram@gmail.comまで


【3日間のプログラム】
・Sitaによるヨーガクラス
・同じく講義などのクラス
・1日2食(ベジタリアン)
・四万十の大自然を楽しむツアー
・みんなでクッキング
・雑魚寝
・枕投げは先生に内緒でどうぞ。

◆集合 7/28(金)午前7時 JR中村駅までお迎えにあがります。
◆解散 7/30(土)午後21時 JR中村駅までお送りします。

・関西からの中村に来られる方は高速バス
・それ以外の地域から飛行機で来られる方は前後泊(有料)出来ます。
・九州方面からは大分よりフェリーで宿毛に入港するのが便利。

※普段なかなか足を運べない場所で集合だし、一泊のみとか、遅刻早退とか、
諸々なんでもご相談下さい。

昨年は、少し多めに用意してくれていたにも関わらず、二日で米櫃を空にしてしまう程、大いに食べ、大いに遊びました。海とか、山とか、川とか、色とりどりのお魚とか、闇にいざなう蛍とか、まぶしい太陽とか、満点の星とか、はかない線香花火とか、夜光るタニシとか、温泉とか・・・童心にかえった私たちは皆、とても仲良くなって、お別れの時は何故か涙。

これだけ遊んでいるのに、ちゃんと朝のアーサナクラスと講義、夜のサットサンガが出来ている不思議なんだけど、そこは先生しっかりやります。




























「一年に一度は、これまでに行ったことのない場所に行きなさい」- ダライラマ14世






どんなに大風が吹いても・・・。預言カフェのこと。

地球のどこかで破裂した爆弾とか。

人の持つ「偏見」という弱さとか。

今日もまた天に召される命、それを見送る命とか。

風の便りが、私のなかのやわらかい部分を、鷲掴みにしては締め上げるから

風が吹けば、いちいち沁みて困る。

それを両手にそっと包んで、胸に携え、陽の光だけをじっと追うのですよ。

暗い夜にも本当は、ずっと輝きつづけているその光を。

あなたも、どうか忘れずにいてください。




昨年の誕生日、友人がコーヒーを一杯ごちそうしてくれた。

赤坂の「預言カフェ」というところで。

予言ではなくて預言、メッセージ。

独立系のキリスト教会がやっているカフェでテレビの情報番組でもよく紹介されてる。

コーヒーを運んできてくれたお姉さん(お母さん?)が唐突に私へのメッセージを語りだすのですよ。ちょっとアカシックリーディングに似ている感じかな。

その録音を書き出しておこうと思ったのに半年以上も放置してしまったが、こんな夜こそもってこいだ。今やる。

ということで、以下、預言カフェにて言われたこと。
長いので興味のある人は読んでみて。さもなくば件のカフェに行ってみて下さい。



はい、よろしくお願いします。

2016年10月3日です。

主が言われます。

私はあなたをとても愛しています、と主が言われています。

あなたの優しい心を、私があなたにあげたんです。

ですから、もうあなたは、その優しい心を、充分に拡大してきましたね。

これからも益々、その優しい心が必要とされる所に、私があなたを遣わします。

その時にいろんな葛藤があるでしょ。

しかしその葛藤にも負けないで、あなたが本当に訓練されてきたから、あなたの領域は広いですよ、と主が言われています。

あなたがこんなもの・・・と思うコップ一杯の水でさえも、本当に必要としている人の所に、あなたは届けることが出来る、と主が言われています。

そしてそのコップ一杯の水・・・と思ったのが、本当に命の水となって与えられる、そのことを見るでしょう、と主が言われています。

ですから小さいことに益々忠実であって下さい、と主が言われています。

それは、あなたが踏み出したその一歩が、大きなことに繋がっていく、そして大勢と関わることに繋がっていく、と主が言われています。

あなたが隣りの人にしただけです、と言うことが、その隣りの隣りの隣りと、連鎖的に繋がっていく・・・その、人と人との繋がりを、あなたが大切にしているので、本当にあなたへの信頼が・・・あなたが愛することの出来るその「こと」への信頼が、本当に大きなムーブメントというのか、そういうことを引き起こしていくでしょう、と主が言われています。

神の計画は大きいですよ、と主が言われています。

ですから自分を小さくまとまって思わないで下さい、と主が言われています。

おとなしくしていようと、影に隠れていようと思っても、あなたはいつの間にか正面に据えられて(語り手さんと私、二人して失笑)、物事が起こってくる、そのことを見るでしょう。

ですからもう初めから、最前線に立つことを覚悟して下さい、と主が言われています。

最前線が一番安全ですよ(んなわけないだろ!と二人だめ押しで失笑)、と主が言われています。

そしてあなたの思いを・・・あなたは心を整えて・・・私が励まして共にいることを見せていきますよ、と主が言われています。

あなたの人生はあなたのものです。

あなたが主役です。

ですから遠慮することなく、益々あなたの願い、あなたの思いを求めて下さい、と主が言われています。

私が神の思いをあなたの心に刻みつけているから、と主が言われています。

ですから、あなたの人生は私と共にあります、と主が言われています。

どんなに大風が吹いても、どんなに大雨が降っても、硬い地盤の上にあなたが立っていることを信じて下さい、と主が言われています。

それは私の大きな手です。

あなたを愛しています、と主が言われています。



(以上、ほぼピッタリ3分間。チャネラー?語り手のお母さんも私も、途中思わず笑っちゃったよ。隠れたいのがなぜバレている〜?それに最前線が安全て、んな訳ないだろ〜!大丈夫です。危険もひっくるめて前線に立ちましょう、笑)